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若井side
俺の学年には有名なヤンキーがいる。
” 元貴 “ だ
正直あんまり話したことがないけど去年までは普通な子だったはず。見ないうちに変わっちゃって
「大森って変わったよな」
「ね、いつからだろ」
クラスメイトの会話が聞こえる
みんな知ってるんだなぁ
「若井も目つけられんなよー笑」
「わかってるって笑」
不良って恐ろしいな
「あ!若井ー!」
「涼ちゃん!」
廊下から俺を呼ぶ涼ちゃんの声が聞こえた
「一緒に帰ろ!」
「うん!帰ろ」
やっぱ涼ちゃんは変わんないなぁ笑
「元貴ってなんか変わったよね?」
「ね、やっぱみんな知ってるんだ」
元貴は去年俺と同じクラスだった
俺はギター弾くのが趣味で、元貴は曲作るのが趣味だったからほんの少ししか話したことがない。
共通点があって仲良くしたかったけどいつからか変わってしまった
『へー、若井ギターできるんだ、』
『まぁね、元貴もこういう趣味あったの意外かも』
『そう?笑』
そんな会話が今じゃ懐かしく思える
今だと元貴は隣のクラスだからなぁ
「あ、僕こっちだからまたね!」
「うん!またね!」
気づいたら涼ちゃんとの分かれ道まで来ちゃった
「…元貴ったらどうしちゃったんやら、」
今日は元貴のことで頭がいっぱいだった
廊下ですれ違った時もすぐ睨まれるし舌打ちしてくる。正直腹が立って仕方がない
でも前みたいに少しでも話したかった
叶うはずないのに。
「もういいや、早く寝よ」
ベッドに倒れ込むように向かい、眠りについた
𝐍𝐞𝐱𝐭♡100