芥川(α)×敦(Ω) ⚠️年齢操作有
20芥川と16敦
⚠️少しだけ閲覧注意です
敦と過ごし始めて早一月。
前よりは笑うようになったものの、未だ何かに怯えているように見えた
『敦。そろそろ寝るぞ』
「あ、もうこんな時間だ……。すいません…今行きます」
彼は読んでいた本を閉じ、ソファからゆっくりと立ち上がった。
太宰さんから頂いた大きめの寝台に並んで寝転がると、敦が僕の手をぎゅっと握った。
『……如何した?』
「…今日は……もう少しだけ近付いても善いですか?芥川さんの手、とても冷たいです」
『敦の手は……とても暖かいな。今日はよく眠れそうだ』
敦の手を握り、目を閉じる。
彼からの熱を感じながら、ゆっくりと夢の中に堕ちていった。
※視点変更 ここからちょっと背後注意です
「ふ……ぁ…っ………♡」
躰が異常に暑く、汗で濡れた背中に服が張り付いて気持ちが悪い。
隣で眠る芥川さんから、今までに感じたことがないくらいに甘い香りが流れて込んできて、お腹の奥がきゅ、となった。
「なに…………これっ……?」
布団が擦れる度に躰が反応する……。
『敦………如何した……?』
「だい……じょうぶ、ですっ……っ、」
『熱か?』
芥川さんの手が額に触れた瞬間、躰中がびりびりと痺れて頭が回らなくなってしまった。
……僕は、芥川さんに唇を重ねていた。
『あつしっ……おいっ………っっ』
「は…んむ……っ………ふぁっ」
無我夢中で唇に吸い付き、何方から溢れたか分からない唾液まで舐めとった。
芥川さんにぐい、と肩を押され、やっと頭が回り始めた。
「……ごめんなさっ……がまん……できなくて…」
『敦…御前はΩ…なのか?』
「……分かりませんっ…………なにもっ………」
芥川さんが僕をそっと包み込んだ。
甘い匂いがダイレクトに鼻に入ってきて苦しい…。
『………太宰さんの所に行くぞ、掴まっておけっ』
そう云うと、彼は僕を抱え上げて家を飛び出した。
強い芥川さんの匂いがして頭がふわふわとして何も考えられなくなっていた。
芥川さんの外套に抱えられ、古いビルへと入った。
太宰「あら、珍しいお客さんだねぇ。
座りなよ、心配しなくても…今なら私以外居ないから」
『すいません……』
ふわふわのソファに寝かされ、上から毛布が掛けられる。
爪先が毛布に触れると、躰が反応して跳ねた。
太宰「敦くん、この薬を飲んで眠っていて。
私は芥川くんと大切な話があるから外すけど…何かあったらこれで私を呼んで。善い?」
「………はい」
太宰さんから二種類の薬と携帯電話を渡された。
薬を渡された水で流し込み、部屋を出て行く二人を目で追う。
『……敦、』
太宰「心配は要らないよ、おいで
敦くんはお休み」
太宰さんが僕の額に人差し指を当てると、躰がふわふわと軽くなる。
扉が閉まる音を聞くことなく、眠りに落ちた…。
※あと二話程度で芥敦編完結予定です🫥
コメント
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背後注意が、霊的なことかと思ってびっくりしたw