テラーノベル
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本作品はsxxn様の二次創作になりますご本人様とは一切関係ありません血流表現・病み・鬱・精神病要素を含みます苦手な方、地雷の方はお控えください
本作品は兄弟パロ・学生パロです
緑
黄の1歳下の弟
黄
緑の1歳上の兄
精神病持ち
side:緑
着替えを取りに行こうと黄ちゃんの部屋にお邪魔する
扉を開けると中から血の匂いと薬の匂いがした
それもそのはず
机の上には大量の薬の瓶が置かれていた
緑「は?…OD?」
怒りがふつふつと腹の底から湧き上がった
ODをしている黄ちゃんへではない
気付けなかった自分への怒りだ
ずっと一緒にいるはずなのに黄ちゃんの辛さを分かってあげられない自分への怒り
緑「っ、」
どうしようもない俺の怒りの矛先は必然的に黄ちゃんに向けられた
side:黄
風呂を出て下着を着る
夏でも風呂上がりは寒く肌に空気が触れる度鳥肌が立つ
扉の隙間から緑くんが腕を伸ばして俺に着替えの服を渡してくれる
黄「ぁりがと…」
手早く着替え、脱衣所を出てリビングへ向かう
途中の廊下にはもう血の跡はなかった
リビングの扉を開けると緑くんがソファにじっと座っていた
黄「緑くん、お風呂上がったよ」
俺の声に反応して振り向いた緑くんは笑っていた
いや、目だけは確かに怒っていた
さっきまでの優しい緑くんとは違うその怒った目が怖くて息が詰まる
緑「…ねぇ黄ちゃん、これ…何?」
差し出された緑くんの手には錠剤の入った瓶が握り締められていた
相当強く持っているのか手の甲には血管が浮き出ている
頭と背筋がひやりとする
黄「お、お薬じゃない…?ほら、胃腸薬…って、」
ぱりん
手から離れた薬瓶はそのまま床に落ち、中身の錠剤をばら撒きながら割れた
そして薬瓶の代わりに緑くんの手の中には俺の腕が握られた
緑「…へぇ、誤魔化すの?俺は黄ちゃんのこと心配して言ってるのに?」
その言葉が俺の癪に触れた
心配してる?俺を今こんな風に怖がらせてるのは何処の何奴だよ
俺は握られていない手を振り上げ思い切り緑くんの腕を叩いた
黄「心配なんてしなくていい!ODしてようが何してようが俺の勝手でしょ!?」
緑くんは驚いたように俺を見た後、顔を真っ青にして震えていた
俺は手を振りほどき落ちた錠剤を適当に拾い自室に戻った
絆創膏だらけの手から錠剤が数錠零れた
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