調査を進めるうちに、妹の部屋から一冊のノートが見つかった。
その中には、被害者・高城への手紙が綴られていた。
「あなたを信じたかった」
「でも、あの日のことを誰にも言えない」
何かを隠している。
妹は内気で優しいが、時折ふっと暗い表情を見せることがあった。
面会でそのノートを見せると、彼女は青ざめた。
「……それ、読んだの?」
「ごめん。でも、これは事件と関係があるんじゃないのか?」
妹は唇を噛んで黙った。
そして、震える声で言った。
「兄さん、私……誰かに見られてたの。ずっと前から。」
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