たっつんside
あれ、ここどこや?
俺は何故か牢屋のような場所におった
クソ…扉あかへん
というか、隣にも牢屋がある
んーなんかあるかな?
そう思って隣を覗くと…ゆあん……?
「おい、ゆあんしっかりしぃ!」
俺が叫ぶと、ゆあんはゆっくりと身体を起こした
「へ?あれたっつん……ここって…?」
「いや、俺にも分からん」
いやホントマジでここどこ?
確か散歩しに行っただけなんやけどな…
「それにしても不気味な場所だよね……」
「そう?私には素敵な場所に見えるけど」
っ!誰や?
目の前には、すごく美人な人がいた
でもこの状況からして敵、だよな?
牢屋の外にいるし
いや、まずここにどうやって入ってきた?
ここを見渡す限り、ここに扉はないはずなんやけど
「フフ、そんなに警戒しなくていいのよ~
私はフローラ、あなた達はたっつんさんとゆあんさんよね?」
「まぁ、あってますけど」
ゆあんが答えたが、なんで俺達の名前…知ってるんだ?
「そもそもあんた、なんで俺達をここに連れて来たんや」
「それは王様ゲームをしてもらうため」
王様ゲーム…あれやろ?
くじで決めた王様が命令出すやつ
「その様子からすると、王様ゲームというものは知っているようね
だけど、これは、王様“デス”ゲームよ」
「王様、デスゲーム?」
なんやそれ……死ぬんか?
「たっつん信じるな!そんなの嘘に決まってる!」
「あら、ゆあんさんは信じていないようね
……まぁいいわ、とりあえず王様ゲームはしてもらう そのうえでのルールを説明するわ」
1.王様の命令は絶対
2.王様に逆らったら処刑
3.命令に従わなかった場合、処刑
4.参加者に拒否権はない
5.以後、ルールは追加する場合もある
「私が王様 それじゃあ命令を出すわ
あなた達、このナイフを使って、相手より多く血を流しなさい」
そう言って、ナイフが牢屋に投げ込まれた
よく見ると、少し血がついているような気がする
俺達の前にもこのゲームをしていた人がいるんか?
「制限時間は3分 その間、相手より多くの血を流したほうが勝利
それではスタート」
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