テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
502
#創作
542
配信タイトル
【踊ってみた】初代『ベヨネッタ』エンディングダンスを踊ります。【翔】
⸻
配信開始。
翔はキャメル色のスーツに、暗めの赤いネクタイ。
「こんばんは。」
「今日はゲームが好きな人なら知っているかもしれない、初代『ベヨネッタ』のエンディングダンスを踊ってみるよ。」
コメント欄
まさかの選曲!
楽しみ!
⸻
翔は音楽が始まる前に笑う。
「これね、裏話があるの。」
「開発中、一度は没になったダンスだったらしいんだ。」
コメント欄
えっ!?
翔は続ける。
「ところが、誰かがこっそりゲームデータに入れたままにしていたんだって。」
「気付いた頃には、もう工場でディスクの製造が始まっていて、差し替えが間に合わなかったそう。」
少し肩をすくめる。
「結果として、そのダンスも作品の印象的な要素の一つになった。」
「何が人の心に残るかって、本当に分からないものだよね。」
⸻
音楽スタート。
翔は軽く息を整える。
リズムに合わせて一歩。
滑らかなターン。
指先まで意識された動き。
長い白いまつ毛が照明を受け、スーツの裾が回転に合わせてふわりと揺れる。
コメント欄
動きが綺麗…
スーツで踊るのかっこいい!
キレがすごい!
⸻
曲が終わる。
翔は一礼。
「ありがとうございました。」
少し息を整えながら笑う。
「振り付けって、見ているより体力を使うね。」
コメント欄
アンコール!
またゲーム曲踊ってください!
次回も楽しみにしてます!
翔は最後に手を振る。
「また面白い曲があったら踊ってみようかな。」
「それじゃ、お疲れさま。」
配信は温かな拍手とコメントに包まれながら終了した。
コメント
1件
うわっ、これ良いエピソードですね……! ゲーム実況配信というフォーマットの中で、翔さんの人柄や空気感がすごく伝わってきました。特に「没になったダンスがこっそり残されて、結果として名物になった」という裏話、好きです。創作の世界って、作者の意図を超えて作品が育っていく瞬間がありますよね。ダンスそのものの描写も、ターンやスーツの裾の揺れまで丁寧で、目に浮かぶようでした。そしてコメント欄の盛り上がりが、読者である僕にも「その場にいるような臨場感」をくれたのが良かった。これはこの後の展開にも期待しちゃいますね!