テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ご本人様には関係ありません
𝒔𝒑𝒊𝒌𝒂
3,374
꒰১_かお_魂上_かさ_໒꒱
27
solp
休日の昼下がり。
珍しくsoとlpの二人だけが家に残っていた。
「暇やな〜」
ソファに寝転がりながらlpが言う。
「暇だな」
soも同意する。
ゲームもした。
動画も見た。
やることがない。
そんな時だった。
「クレープ作る?」
soがふと思いついたように言う。
「クレープ!?」
lpが勢いよく起き上がる。
「作りたい!」
「じゃあ決まり」
こうして二人のクレープ作りが始まった。
キッチン。
材料を並べながらsoが説明する。
「まず生地作るぞ」
「任せろ」
「不安しかない」
「なんでやねん」
「前に卵割ったら殻半分入ってたろ」
「それは事故」
「事故じゃなくて実力だ」
「ひどい」
lpがむくれる。
それでも作業は進む。
卵を割って。
牛乳を入れて。
粉を混ぜる。
途中で粉を少しこぼしたり。
生地を飛ばしたり。
小さなハプニングはあったものの、なんとか完成した。
次は焼く作業。
「おぉ……」
フライパンに流し込まれた生地を見てlpが目を輝かせる。
「なんかそれっぽい」
「クレープだからな」
「天才やん」
「まだ何もしてない」
soが笑う。
何枚か失敗しながらも、だんだん綺麗な形になっていく。
完成した生地を皿に並べると、今度はトッピングだ。
ホイップクリーム。
バナナ。
いちご。
チョコソース。
クッキー。
カラースプレー。
甘党のlpが大喜びしそうなものばかりだった。
「盛りすぎじゃないか?」
soがlpのクレープを見て言う。
「大丈夫大丈夫」
大丈夫ではなかった。
クリームが山になっている。
今にも崩れそうだ。
「絶対落ちる」
「落ちへん」
言った直後。
ぽとっ。
いちごが落ちた。
「落ちたやん」
「……これは計画通り」
「嘘つけ」
そんなこんなで完成。
二人はリビングへ移動した。
「いただきます」
「いただきます」
一口。
「うまっ!!」
lpの顔が一気に明るくなる。
「美味しい!」
「良かったな」
「店出せるってこれ」
「そこまではいかん」
「いや出せる」
「出せない」
そんなやり取りをしながら食べ進める。
lpは本当に幸せそうだった。
甘いものを食べている時のlpは分かりやすい。
目がきらきらしている。
頬も緩みっぱなしだ。
soはそんな様子を見て少し笑った。
その時。
ふと気づく。
lpの頬に白いクリームが付いていた。
本人は全く気づいていない。
むしろ楽しそうに次の一口を食べている。
「らぴ」
「ん?」
「付いてる」
「なにが?」
「クリーム」
「え」
lpが慌てて頬を触ろうとする。
だがその前に。
soが手を伸ばした。
指先で頬のクリームをすくい取る。
「あ」
lpが少しだけ目を丸くした。
soはそのまま取ったクリームを見る。
そして何でもないような顔で。
ぺろり。
指先についたクリームを舐めた。
「甘いな」
「……」
lpは一瞬ぽかんとしていた。
soは笑いながら言う。
「ほら、ちゃんと綺麗に食べてね」
そう言って。
ぽんぽん、と軽く頭を撫でる。
「俺子供じゃないんやけど」
lpが少し不満そうに言う。
「じゃあクリーム付けるなよ」
「うっ」
反論できない。
実際付いていた。
しかも気づいていなかった。
「ほら」
soがティッシュを渡す。
「次は気を付けろ」
「はいはい」
「返事が適当」
「だってしおんがお兄ちゃんみたいやもん」
「お前が手かかるんだよ」
「ひど」
そう言いながらもlpは楽しそうに笑った。
結局。
その後もクリームを付けたり。
チョコソースをこぼしたり。
クッキーを落としたり。
lpは最後まで騒がしかった。
そしてその度に。
soが呆れながら後始末をすることになるのだった。
コメント
2件
うわあ、すごくほっこりする回でしたね〜!soがlpの頬のクリームを指で取って♡♡♡シーン、何気ない仕草なのにすごく優しくて、思わず「おおっ」ってなりました。あと「甘いな」の一言が余計に効いてる…。lpが甘いものに目がない感じも可愛くて、最後まで「子供扱いすんな!」って言いながらも実は嬉しそうな空気が伝わってきました。全体のゆるいテンポとリアルな日常感、すごく好きです。