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孤依葉🍀
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#カントリーヒューマンズ
白夜
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97
注意
·史実の二・二六事件の内容を含みます(全てが全て、史実というわけでは御座いません)
·旧国(日帝が主に)出ます
·負傷·流血表現が有ります
·ずっと不穏です
·登場人物の殆どが狂ってます
·私は戦争賛美や暴力等を支持していませんし、特定の団体や国家、種族等を支持、差別の助長を支持しているわけでも御座いません
·政党政治が途絶えたのは正しい時系列で言うと五·一五事件以降です。しかし、日本が軍国主義に染まりきったのが、二・二六事件以降で軍部の影響力が強くなった頃からです。その為ここでは政党政治の明治が死亡するのを二・二六事件の時としております。
──嗚呼、何故、一体こうなったのでしょう。
銃声が響く音を聞きながら、政党政治の日帝、明治─明治はそう思う。
──初めの頃は、上手くやれていた。
促されるままにだったが、戊辰戦争に勝ち、明治維新を成し遂げ、日清戦争にも勝ち朝鮮に対する清の影響を排除出来た。あまつさえ、あのロシア帝国にも勝った。当時列強のあの。イギリスにも認められ列強の一人となり、日英同盟も結んで貰えた。第一次世界大戦でも戦勝国側だ。
──なのに。
なのに、なぜ。
──こうなっているのでしょう。
日英同盟は破棄され、人種差別撤廃を国際連盟の規約に入れる提案を否決された。しかも、あの、イギリスが反対した。アメリカ合衆国がへましたせいで、世界恐慌にも巻き込まれた。関東大地震や金融恐慌も起きてしまった。それらに、有効な対策も打てなかった。
──軍部。そう。この時からですね。この時から軍部と溝が出来た。
財政緊縮のための海軍軍縮。これが不和を生んだ。これが、五·一五事件に繋がった。
──全く。あの時は酷い目に合いました。海軍の野郎、急に襲って来るのだから。正義感が強い奴ですからね。あんなにも教育してあげたというのに。
この事件以降、彼─軍部の弟たち、海軍、陸軍が主導で国家を運用するようになった。明治は重傷で、今もろくに動けない。
──陸軍の奴が、満州事変なんていうものをおこしたから、国際連盟脱退を通告しなければいけなくもなりましたね。
「満州国が認められぬなら脱退だ」そう圧を二人はかけてきた。というか、あの日は陸軍が国際連盟の会議に出ていた。
──あぁ…こんな時、英国殿がいたら─
バァンッッ!!
物思いに耽ていると、突如部屋の扉が蹴り飛ばされた。
「…私の部屋へは、入ってはならぬと教え込んだはずですが…?」
「許可を取れば、若しくは貴方自身が招き入れば入っても良い、と覚えていますよ」
「許可も、ましてや招き入れてなどいないでしょう」
扉を蹴り飛ばした人物はクツクツと喉から圧し殺したように嗤った。
「許可なんて、取る必要ないだろう。お前は今から死ぬのだから」
にまりと、その人物─陸軍、通称陸は笑みを浮かべた。
その笑みが歪なのは笑い慣れていないためか。心が壊れてしまっているからか。
「そんな風に物を言うよう、教育した覚えはないですね」
明治は少々苛立ちながら会話を続ける。
「それに、私が死ぬとでも?」
カントリーヒューマンズ。彼らはそう呼ばれている。国家の体現のような彼らは、極めて人間の肉体の形と似ている姿をしている。
だが、彼ら人より幾分丈夫だ。明治だって、五·一五事件の時の怪我を考えれば、人間だと死んでいたであろう。
「死ぬだろう。私はそう踏んでいる。今回の革命で、日本は変わる」
「あはは、君が、この国を変えれるとでも?面白い冗談ですね。寝言は寝て言って下さい」
皮肉と嫌みを三つ重ねて陸に言ってやると、分かりやすく不機嫌な気配を陸は醸し出し始めた。
「この、日帝が、君みたいな、凡人に、被、支配者階級に、殺される、と、本気で、思って、いるのですか?」
刻み刻み、言葉を並べる。
「全く。何という、おめでたい頭なのでしょうね!!」
「黙れ」
陸が明治へ銃剣を向ける。
「黙れよ」
その様子を見て、大層楽しそうに明治は嗤った。
「この程度の侮辱にも耐えられないのですか?それでは世界でやっていけませんよ。私たちは差別される側の国なのだから」
「差別されないような国になる。差別されないような、世界をつくる。この、私が」
嗚呼そうですか、とやっとのことで明治は椅子から立ち上がった。
「私は、君を愛しているから、忠告しているのです。馬鹿な真似は止めなさい。海軍と君は違うでしょう。私は君に、期待しているのです」
陸に近づき、明治はその顔の真横で囁く。
「君は、私の期待を裏切れないでしょう?」
陸は、その言葉に、ぴくりと反応した。
目を細め、陸の頬を撫でる。
─やはり、この子は私に逆らえない。
そう思った時だった。
ばっ
陸が明治をはね除けた。
「り、陸…?」
足をもたれ、数歩さらに後退してしまう。
驚き困惑に満ちた声をあげると、
「えぇ、だから、今から貴方を殺すのです」
銃剣を構えた陸が明治を見て妖しく嗤っていた。
まずは、腹にきた。海軍の撃った所と同じだった。
次に、右腕だった。根元からいかれた。
今度は、ふくらはぎだった。ようやく血飛沫が舞い始めた。
続けて、腰、胸、左肩とどんどんと銃弾が撃ち込まれていった。海軍の時と比ではない量だった。
最後に、額の中心を撃たれ、ドバッと血が出た。
陸へ、それらの血が跳ね返り、赤色へ彩る。
体を床に打ち付け、絨毯に血が広がって行く。
明治の瞳から、光と、その瞳に深みを与え、妖しさを含ませていた美しい模様が消え失せた。
その代わりに、陸の瞳に、その模様が刻まれ始めていた。
明治は、あっさり倒れた。
「ふふ、はは、あははは!」
独り、新しく生まれた日帝が、そこで狂ったように笑い声を上げていた。
ここまで読んで下さり、有難う御座いました!
一話の時とは打って変わってめちゃくちゃダークです。いや、一話の時も結構ダークよりでしたね…
前回はshipみのある感じでしたが、今回はそんなの一切感じさせない物となっております。流石にグロいな、と思って最初に注意事項を書かせて貰いました。それに、なんだか今回物凄く長くなってしまったんですよね…申し訳ない。
こんな私の無駄話も聞いて下さり、有難う御座いました!次はソ日帝の方のエピを更新する予定です。お待ちくださいませ!本当に、本当に有難う御座いました!!
コメント
3件
第2話、めっちゃ重かった……。 「愛ゆえに♡♡♡」ってのがもう、タイトルからして刺さる。 明治が陸を“教育”してきたのに、その手で♡♡♡れる展開、背筋凍ったわ。 最後の、模様が陸の目に移るところ、ゾッとするけど美しかった。 次はソ日帝編ってことで、楽しみにしてる🔥