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天ノ川アルマ
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注:微cp
実際の国としてのベラルーシと日本(ここでいうにゃぽん)の関係は密接とは言いがたいです。故に創作として受け取ってほしいです。思った以上にベラルーシと日本関係がなくてびびった。
宵が終わり、空が白け始める頃。
ぎぃ…と少しだけ不快な家鳴りが響いた。
空気が冷たくなる頃合いだ。つい最近までの暑さ故体がまだ順応しておらず、風が少し流れただけで布団に潜り込んでしまいたくなる。
チッチッと時計が鳴いている。
丁度秒針と分針が12の所を通り過ぎようとした時─
ばっ!!!
と、勢い良くベラルーシは起き上がった。
その直後、彼女のスマホが控え目に五時のアラームを告げる。
何を考えているか分からぬ表情でそれを取り、アラームを切った。
ゆっくりと音を立てないようにして、ベットからおりる。
昨晩用意していた服へと着替え始める。
次に洗面台へ行き、身支度を済ませ、穀物類のスナックを口へ放り込んだ。
最後にぐいっと牛乳を飲みきれば朝食完了。
そして次は彼女の兄─ロシアの元へ向かう。
しかしながら、部屋に着いたところで固まってしまった。
「…あら、お兄ぃ様、また部屋の鍵変えてる……」
ロシアはベラルーシによる度重なる無許可の侵入を阻むため、部屋鍵を変えていた。
だが、いつもそれは失敗に終わる。
「んもう。お兄ぃ様ったら。照れ屋さんなんですから。こんなの、何の意味もなくってよ」
ガチャリ、ドアノブを彼女は捻った。鍵は─既に突破されていた。
まだ眠っているロシアの顔を覗き込み、深い笑みを浮かべる。
──あぁ、お兄ぃ様、今日も美しく、力強くて…素敵ですわ…!!
何時もならここでずっとロシアが目覚めるまで待機するのだが…
「でも御免なさいね。私、用があるんですの」
部屋をすたすたと出ていった。
…ドアは大っぴらに開けられたままになっていた。
あぁ、待ち遠しぃ…
朝から張り切ってしまったものだから、予定時刻よりも一時間も早く着いてしまった。
彼女がくるにはまだ時間は有り余ってる。
私はそわそわしながら待っていた。
余りにも落ち着けないので、私はスマホを取り出し、今日巡る予定のカフェやらお店やらをチェックする。
もう何度も読み返してるせいで、暗唱できるくらいに覚えきってしまっているが…まだ安心出来ない。
だって………彼女との待ち合わせなんですもの!!!
えぇ…!これって実質的にデートに入るのでは!?!?マズいですわ。興奮が収まりきりませんの。
深呼吸、深呼吸よ。
あまりの興奮に深呼吸を繰り返していると、彼女はやってきた。
「おぉーい!!やっほ!おはよ!早いねぇ~。何時起きよ」
彼女─にゃぽんはそう声をかけてきた。
「…!!おはようにゃぽん。五時起きかな」
「なぬ…!?早すぎじゃない!?流石に!!良く起きれるねぇ…」
「貴女の為なら、私は三時だって二時だって一時だって起きてやりますわよ」
「えぇ~!嬉しいぃなぁ。そんなに大切に思って貰えるなんて。ありがとぉね!」
冗談と思ったのか、軽い調子で私の言葉をにゃぽんは受け流した。
本気ってことは、バレない方が良いよね。
「そうそう。にゃぽん。貴女が前に言ってたあのカフェ、押さえておいたわよ」
何気なく言ってるように見せかけた私の言葉に、彼女は素早く食いついた。
「え…!!あの!?!?めちゃくちゃ人気で予約取れないって言うので有名の!あの!?!?」
ありがとぉ~~~っ!と大喜びで私ににゃぽんは抱きついた。
それに対し、口許が歪みそうになるのを私は必死に押さえる。
「もう…当たり前でしょう。貴女のためなら」
えへへと大層嬉しそうに彼女は顔を笑顔に綻ばせながら抱きつくのをやめる。
彼女の体温が離れる。優しく、柔らかく、暖かい体温が。
それを名残惜しく思いながらも、その思いを奥深くに押し込んで、笑顔を作った。
自然に見えるように、にゃぽんの手を取って、私は言う。
「さぁ、行きましょう」
長くなりそうなので一旦ここで分けます。
コメント
1件
ああ、またカシーチさんの作品を読ませていただけて嬉しいです〜!読了しました。 朝の五時起きから準備して、ロシア兄の鍵を突破するところ、既に癖が強い(笑)。でもその徹底した「にゃぽんへの想い」がベラルーシらしくて、もう愛おしいです。待ち合わせに一時間も早く着いて、そわそわ深呼吸してる姿に胸がぎゅっとなりました。にゃぽんが抱きついたとき、口元が歪むのを必死に押さえる描写…ああ、もう!この感情の抑え方がたまらないですね。 続きが気になります。よろしければ、また次のエピソードも読ませてください🌷