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3 - END-3

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2025年07月28日

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「普通は良いことではないのか?」

私は誰が見ても普通でした。

学校の成績も、才能も、

、、、全てが普通でした。

最下位でもなく、真ん中でした。

1位なんて、とったことありませんでした。

でも、普通って同じくらいの人がたくさんいるところでしょう?

多数決では、いつも勝てるところです。

小学生の時は普通でよかったのです。

1位にはなれないけど、下がいるから。

多数決ではいつも思い通りになるから。

でも、中学生になるとそんな甘い考えはゴミ箱に入れました。半分は強制でした。



両親は言いました。

「お前は何で普通なの?もう少しすごいところを見せてくれよ。」


ごめんなさい。でも、どう足掻いても無理だったんです。

私に、特別秀でた才能があればーー。

そんなことを何百回も考えました。でも、どれだけ考えても、私にはありませんでした。


よく、漫画やアニメには普通に憧れる登場人物がいる。

そのままの方がいいのに。

特別秀でた才能があるのに、たくさんのものを持っているのに、わざわざ手放すのですか?

普通なんて、そんないいものじゃないですよ。


こんな普通でしかない私にある日、普通ではない出来事が起こりました。

「今日の日付が変わる頃に地球が滅亡する」

というニュースが流れたのです。

地球に巨大な隕石が落ちてくると言っていました。約80%の確率で地球は滅亡すると。

みんな考えたと思います。

「地球滅亡の日、最後に何をする?」


多くの人は家族や友達といると言っていました。中には、滅亡するまで寝ると言う人もいました。

、、、じゃあ、私は何をしようか。

少し考えると1つ思いついたのです。こんな普通な私の人生をここで終わらせようかと。

どうせみんな死ぬんだ。みんな一緒に。

なら、私は

みんなよりも先に死のうか。

最後くらい普通じゃなくいたかったのです。

1人でみんなと違う死に方をしたい。

みんなと違う時間に死にたい。

だから私は、自分の家の屋上まで行きました。

かなりの高さでした。でも、怖くはありませんでした。


7月10日13時7分

マンションの屋上から女子中学生が飛び降りて亡くなりました。


翌日。

地球には何も起こりませんでした。隕石はいつの間にか消えていたようです。

でも、自殺した子は幸せそうでした。

地球のみんなはいつも通り生きていました。


END-3 「普通じゃなくなった少女」


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