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詩
……結局、私は今日も屋上に来ている
別にアイツを待っているわけじゃないし、
屋上は私の定位置だから…
キーンコーンカーンコーン(チャイム)
そう言いながら、屋上の扉に視線を向けてしまう
チャイムが鳴って数分…
ゆら:
「………来ないじゃん」
あんな威勢よく「また明日」なんて言っておいて
どうせ、ただの気まぐれ。アイツだって他の連中と同じ
胸の奥が少しだけ、チリっと焼けるような感覚がした。期待なんてしてない
……してないはずなのに
ガチャっ!
扉を勢いよく開けて入ってきたのは、肩を上下させて息を切らしているアイツ──らこだった
らこ:
「先生に捕まっちゃって……。これ、お詫びのアイスです!一緒に食べましょ?」
ゆら:
「……あんた、本当に来たの」
らこ:
「約束しましたから!はい、あーん!」
キラキラ笑顔で、アイスを口元に差し出して来る
ゆら:
「は!?ちょっと自分で食べ─」
らこ:
「いいからいいから!ほら溶けちゃいますよ?」
……この距離、
らこの体温と、甘いアイスの匂い。
私を怖がらない、真っ直ぐな瞳
ゆら:
「…………っ」
私は毒気を抜かれたように、差し出されたアイスを小さく口に含んだ。
冷たいはずなのに、なんだか顔が熱い
らこ:
「……美味しい?」
ゆら:
「…別に、普通。………てか、らこ」
らこ:
「えっ、今、名前……!」
ゆら:
「…うるさい。1回しか言わないから。………明日も来れば? 」
らこ:
「いいんですか?!」
ゆら:
「別にいいけど…てか、さん付けと敬語やめて」
らこ:
「分かった!でも、ゆらぎ…明日、雨降る確率90%だよ?」
ゆら:
「…えっ」
らこ:
「ほら」←携帯を見せる
ゆら:
「…本当だ」
らこ:
「だから明日は屋上行けないと思うよ?」
ゆら:
「………」
らこ:
「ゆらぎ?大丈夫?」
ゆら:
「…えぇ」
らこ:
「だからさ!明日は教室で待ち合わせしよ!」
ゆら:
「…教室?」
らこ:
「うん!教室行ったら、授業受けたいって思うかもだし!」←ゆらぎはずっと授業をサボってる
ゆら:
「まぁ、いいけど…」
らこ:
「じゃあ決まりね!また明日!」
ガチャ…
らこは屋上から出ていった…
ゆら:
「…また明日」
ゆらぎは誰もいない屋上で1人ボソっと言葉を発するのだった…
コメント
2件
はああッッ? もうありがとうございます😭(?) らこち健気すぎて可愛い!!!

遅くなってすみません!