テラーノベル
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「お疲れさまです!」
私たちがカフェ入口のレジ前で支払いをしていると、営業事務と品質管理部の二人が入って来た。どちらも私の一年後に入社した女の子だ。
「石川さん、プロポーズ……どうなりましたか?」
「へっ!?」
レシートを持ったまま、音速で彼女たちを見る。
―― びっくりした……
「あ、あの……なんか、噂っていうか、そんなのを聞くので、結局本当のことが分からないから」
「そうなんですよ。噂もいろいろで……」
「いろいろって、何よ?」
―― 西口さん……圧が凄いです
「……プロポーズをやり直しているだろう、とか……あんなのじゃフラれるだとか……」
「どっちがフラれるケースなのか、みたいなこともあって。たぶん、福田さんが会社に出入りしていた時に石川さんが受付の時期があったから、会社でも……仕事中も楽しかったんだろうね、みたいなことを言ってる人もいるから、興味津々になっちゃってます……」
嫌なドキドキが、美味しいランチを帳消しにしそうだ。
「あのね、まず、石川さんは会社でいちゃいちゃするとか、公私混同する人じゃないと私が保証する。きっと部長たちもそうよ。あの派手な騒動があっても、呼び出しもないからね」
西口さんの言葉に、二人はコクコクと頷く。
「それから、フラれるとかいう話ではなかったのよ。石川さんが迷惑を被ったってだけ。相手もやけくそプロポーズをしただけ。人前で恥ずかしい思いをして、重傷を負った石川さんは被害者。でも、理髪店への弁償は翌日にしていたわ。その誠実さを噂してよね」
「西口さん、弁償は翌々日です……」
「ほらね、こういう人よ。分かった?」
「「はいっ」」
ハァ……ため息と共に外へ出ると、来た時とは違いどんよりと曇っていた。
「ああして、直接聞いてくれたらマシってところでしょうか……」
肩を落とす私に
「そうよね」
西口さんは短く返事をして、ポンと私の背中を押した。
―― 知らないところでの噂はキツイな
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コメント
3件
ほんとそう!話が盛られたりマイナスのこと付け加えられたりして本来とは全く違う話になってしまうことがある。 下手したら健気な小エビ男、樋代ちゃんは冷たい酷い女になってしまうことだって⤵︎ 西口さんありがとうございます🙏これからもよろしくお願いします。 っで、ご自主の恋は…???
樋代ちゃんは被害者なのにそんな噂がたってやり切れないよね😣
噂が噂を…伝言ゲームのように広まって話に背びれ、尾びれが付いて原型を留めない話になってしまう😥 樋代ちゃんの近くに樋代ちゃんをよくわかってくれている人が居てちょっと安心😮💨 しょ〜もない噂に負けないで✊