kn「ふぁ〜…」
俺は大きな欠伸をしながら学校へ向かう。昨日はshkの事を考えていたら全然寝付けなかった。
学校に着き教室へ向かう。寝不足のせいか足取りはいつもより遅くゆっくりしていた。
ガラガラ…
教室の扉を開けて真っ先にshkがいるか確認する。
 kn「shk…」
 ちゃんと学校には来ていた。安心して自分の席に荷物を置きshkのところへ向かう。
 kn「…おはよ。」
sh「…はよ。」
kn「今日は静かなとこで昼飯食べない?」
sh「……。」
kn「話したい事あるんだ、駄目かな?」
sh「…俺も話したいことあるから。」
kn「…じゃあ、また昼休みに。」
 shkは小さく頷く。俺もこれ以上は話さずに席に戻る。昨日考えてた事を頭で整理しながら昼休みになるのを待った。
昼休みの鐘がなり俺は立ち上がってshkの席に向かう。
 kn「いこっか?」
sh「ん。」
 俺はゆっくり歩き出す。歩きながら振り返るとshkは相変わらず後ろに並んで歩いていた…
 kn「shk、隣おいで。」
sh「あ…うん。」
 隣に並び再び歩き出す。
しばらく歩いて目的の場所に着く。そこは駐車場近くの階段。ここは俺が知ってる唯一の静かな場所だった。
 kn「ほら、座って食べよ?」
 2人で並んで座り持ってきた昼ご飯を食べる。
 kn「shk、それだけ?」
 shkの手にはおにぎりが一つだけ…
 sh「朝、その時間無くて…。」
kn「じゃぁ、これ食べなよ。」
 俺は袋からサンドイッチを取り出してshkに渡す。
 kn「いつも余分に買ってんの。だから気にせず食べていいよ。」
sh「kn… 」
shkは俺の手に持っているサンドイッチを見てすぐに下を向き受け取ろうとはしなかった。
 sh「…俺に優しくすんな。」
kn「え?」
sh「俺は別に仲良くなるつもりは無い…だから、今日でknとご飯食べるのも最後にする。」
 shkはそういうとサンドイッチは受け取らずおにぎりの包みを開け始める。
 kn「shk、こっち向いて」
sh「…嫌だ。」
kn「さっきの言葉ちゃんと俺見て言って。」
sh「い、嫌だって言ってんだろ!」
 俺はshkの両腕を掴み俺の方へと向かせる。びっくりしたshkは手に持っていたおにぎりを地面に落としてしまった。
 sh「やめっ…!」
kn「ごめん。嫌かもしんないけど、shkがちゃんと俺の目見て言うまでこの手も離さないし、言うことも聞かないから。」
 目を逸らしていたshkは少し考えた後、覚悟を決めたようにゆっくりと俺と目を合わせる…。
 sh「…俺は、knと仲良くなるつもりは……ない。だから………っ」
 続きの言葉を言おうとした瞬間、shkの目には涙が浮かんでいた。俺は掴んでいた手を離す。
 kn「俺はshkと仲良くなりたい。」
 shkは下を向き涙を溢しながら首を横に振る。
 kn「明日も俺はshkの事、誘うから。」
 shkはさっきよりも大きく首を横に振る。
 kn「じゃぁ、何で泣いてんだよ…何で言い切れ無かったんだよ…!」
sh「違う…違うっ!」
kn「違う訳ないだろ!昨日公園でshkは俺に何か伝えようとした…。」
sh「それはっ……」
kn「…助けて欲しかったんじゃないの?あの時嫌だって言いたかったんじゃないの? 」
 shkは下を向いたまま首を振る事なく固まっていた。俺はゆっくりとshkの手を握る。びくつきはされたが振り払われる事は無かった。
 kn「昨日は助けれなくてごめん。」
sh「knは…なんも悪くないだろ…」
kn「色々考えた…俺が引き止めたらshkはもっと嫌な事されるんじゃないかって…どうしたら良かったのかって。」
sh「kn…」
kn「ゆっくりでいい…いいからshkの事、話してくれない?」
 shkは涙を拭いながらゆっくりと口を開く…
 sh「kn…俺……
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