「これはハッピーエンド」　第一話　昔と現在

僕のちっちゃい頃は

あまり良い物は食えないし買えなかった。

1番マシだった物は…そうだな…覚えてるかぎりでは…米だったな……

でもぐちょぐちょしてて変な感じだった

でも砂よりはまだマシだった。

母は酒やギャンブルだし、

父は…..なにかあったはずだが…

あまり覚えていない、

でも気づいたらどこかへ行っていたし、

まあ、 どうせ、家を出ただけだろう。

別に憎しみとか恨みとかもあるわけでもない

母は多少理不尽に怒る時はあったが、

とてもではないが優しい時もあった。

あと、1人2人ぐらいだけど友達もいたし、

別に死ぬほど苦しかったわけでもないから。

今は気づいたらヴァレアット家、主に

アリー様とアロー様の執事として就いていた

お二人だけは初めて会った時からまるで

昔から親友だったかのように話しかけてきた

アロー様とアリー様のお母様のメーベル様と

お父様のボドラック様も優しかったが、

アロー様とアリー様は

タメ口で容赦なくて、でも優しくて

もう少しでここに来てから2年が経つが、

特にお二人のおかげで、ここに来る前より

楽しかったんだ。

でも

このヴァレアット家と対立する ロバガードル家が最近なにか企みをしていると聞いた。

そのせいなのか

ほんの少しだがメーベル様とボドラック様が真剣に話しているのを見かける。心配だ。

もう来て2年だが、

僕はまだ、あまりよくわかっていない。

いや、確か…..前に

お二人に聞いてみたんだが、

ロアー様は

「え？ロバガードル家？うーん….あっ！

俺あっち宗教みたいな感じできらーい！」

で、アリー様は

「うーん…..あちらは変な方がいて、苦手…

いや！嫌いですわ！！うん！！」

っておっしゃってて…でも、それだけじゃ

まだよくわからないし、明日

メーベル様とボドラック様に 聞いてみよう。