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竜胆side
何で忘れてんだ!?
頭が混乱してうまく動かない…。
「あ、りんどーに奏ちゃーん。……え、何で竜胆頭抱えてんの。」
丁度いいところに兄貴が来た。
俺が(物理的に)頭を抱えていると、兄貴が引いたように言う。
「いや、こいつ、俺のこと忘れてんだよ!!」
「……えぇ!?」
何だ? 今の間は。
まぁ、とりあえず奏の記憶を取り戻さなきゃな!!
『はぁ……蘭、そいつ誰?』
「うわお、マジじゃん。」
「だから言ってんだろ!!」
兄貴は呆れたようにはぁ、と息を吐くと、俺のことを紹介し始めた。
「こいつは灰谷竜胆。俺の弟で、一緒に六本木仕切ってんのはこいつ。」
『あー……、じゃあ、私の記憶が消えてる、もしくは変わってるってことね。』
「そうそう。」
「てか何で俺のことだけ忘れてんだよ!! 何で兄貴は覚えてんの!??」
『知らね。』
奏はそう言うとそっぽを向いた。
「クッソ!! 絶対思い出させてやるかんな!!!!」
『頑張れー』
「お前なぁ、もうちょっと自分に非があるってことを自覚s」
『あー! あそこの綿あめ美味しそ~! そこの竜胆ってやつ買ってきてよ!!』
「人の話を遮んな!! まぁ、いいけどさぁ……」
「あらら……こりゃ、下僕コース真っ只中だなぁ……」
「兄ちゃん聞こえてっかんな!!!」
「ごめんなさーい」
ぜってぇ記憶取り戻す!!