600いいねありがとうございます😭
英日帝 NL
閲覧においての注意
・妊娠、出産描写あり(知識は全くありません)
・急展開の連続
・地雷を踏み抜くスタイル
・政治的意図なし
一応センシティブ
第六話
「ご懐妊です。」
担当の女医さんから言われた。
「ほ、本当ですか、」
「ええ、現在は二ヶ月というところでしょうか。性別はまだ分かりませんが、順調に育っていますよ。ほら。」
お腹の中の写真を見ると、そこには確かに小さな胎のうがあった。
あの甘い夜から約二ヶ月、念願の子を授かった。
こんな順調に身籠るとは思わなかったが、
それもこれも栄養がある食事を用意してくれたシェフ達と支えてくれたあの人のお陰だろう。
月に一度の家族会議にて、
私はイギリスさんと共に妊娠を知らせた。
「いやぁ私もついにおじいちゃんか!感慨深いなぁ!」
「まあまあ!おめでとう日帝ちゃん!」
イングランドさんとスコットランドさんは
喜んでくれた。
「本当にありがとう、日帝。」
「みなさん、ありがとうございます!」
数十分程和やかな時間が過ぎ、イングランドさんが神妙な顔をして語り始めた。
「こちらからも発表があってな。イギリス、お前にだが。」
「どうかしたのか?父さん。」
「お前に、会社を継がせようと思う。」
もう今月の家族会議は急展開の連続で驚いたことばかりだった。
突然のことでイギリスさんも同じだったらしく、会議が終わった後は暫く無言だった。
「日帝…」
こちらに助けを求めるような目で見てきた。
しかし何を言ったらいいのか分からなかった私は、ただ無言で頷くしかできなかった。
だが、イギリスさんには伝わったらしく、
「そうだよな。日帝も頑張ってるもんな。
…よし。」
そう言うとイギリスさんは決意を固めた顔に変え、こう言い放った。
「日帝の妊娠に会社の継続… 私はこれからさらに忙しくなるだろう。
しかし、日帝は私のことは気にせず子供のことに専念してほしい。何かあったら会社のことなんて放り投げて君の元に駆けつけると誓おう。」
それを聞いた私はまた無言で頷いたが、さっきのとは違う気持ちだった。
「アネウエェェェェェェェェ」
「すみません、関係者以外は立ち入りを控えて貰っていまして…」
「俺は姉上の弟だぞ!関係者だろ!」
「申し訳ございませんが、許可されているのは旦那様のみでございます。」
ある日の邸宅、従者や護衛、侍女達が忙しなく動き回っており、一つの大部屋の前で陸が騒いでいた。
「こら、りーく?護衛さんも困ってるでしょ?ここは大人しく俺が…」
「にいちゃん!旦那様以外入っちゃダメだって言ってるでしょ!」
「「クソ、あのブリカス野郎め…」」
「ブリカス野郎とは心外ですねぇw」
騒ぎを聞いて来たのだろうか、黒いシルクハットを被った一人の男がやってきた。
「ゲッ」
「ほら、シッシッ、」
「クソが…行くぞ!お前ら!」
御三家が退くと、イギリスは真面目な顔つきになった。黙ってれば端正な顔立ちをしているのに、と護衛は思った。
「それで、様子はどうだ。」
あんなに三羽烏が騒いでここまでやってきたのは、何を隠そう日帝が産気づいたのを聞きつけたからだ。
実はイギリスも心配で社長としての業務を放り投げて駆けつけてきたのは内緒だ。
「本番とまではいかないようですが、陣痛が起こったり沈んだり、波が来るそうです。」
「そうか…
おい、中に入れてくれないか。」
「はっ」
大きな両開き扉が開くと、少し苦しそうな日帝の声が漏れてきていた。
「旦那様…」
「日帝!日帝はどこだ!」
父親から会社と本邸を託されたばかりのイギリスは、従者達から「旦那様」や「ご主人様」と呼ばれるようになり、その呼び名に未だ慣れないと思っていたが
日帝のことしか考えてなかったのでそんなことはもう頭に残っていなかった。
「奥様…しっかり、」
「日帝っ!!!」
「ふぁ…あ、イギリスさっ、」
「大丈夫か、日帝!しっかりしろ!」
日帝は白い装束を身につけており、医療用ベッドに横たわり息を乱していた。
「んぅ、あ、あの、イギリスさん…」
「なんだ、なんでも言ってみよ。」
「…手を、握って貰えませんか。」
数時間後、日帝は無事に出産を終えた。
「おめでとうございます!奥様、元気な男の子ですよ!」
「ありがとう、ありがとう日帝…!」
出産の間、イギリスはシルクハットと白手袋を外し、焦りながらも決して日帝の手を離さなかった。
「奥様、赤ちゃんですよ。」
「か、可愛いぃ〜…生まれて来てくれて
ありがとう…zz」
出産による疲労なのか日帝は眠りについてしまった。
女医さんと助産師さんによると初産にしてはものすごい安産だったらしい。
イギリスは え?安産?これで?と思い、出産を経験した人達への尊敬と恐怖を抱いた。
「旦那様も、ほら。貴方様のご子息ですよ。」
助産師に手渡されたその新しい命は、
イギリスにとって小さく、そして可愛らしいものであった。
コメント
2件
あぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァご出産おめでとうございまずっ(泣) 安産だったんだぁアッよ"がっ"だあ"ぁ"・゚・(*´Д`*)・゚・