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英日帝♀→???
閲覧においての注意
・子供、家族がいる(カンヒュ)
・急展開の連続
・地雷を踏み抜くスタイル
・政治的意図なし
英日帝を期待してた方、誠に申し訳ございません。
私が本当に書きたいのは
ここからなのかもしれません。
先に話すと子供が成長するにつれ
登場人物も増やしていこうと思います!
ご理解宜しくお願いします。
今回は少し短いです!
第七話
息子が産まれてから三日。
イギリスさんに父上、イングランドさんスコットランドさん、そして弟達…
次々と訪れる家族に少し疲弊してしまったが、みんな泣くほど喜んでくれて良かった。
自分の子供というのは想像していたよりもずっと可愛く、愛おしいものだった。
息子を抱くと同時に見えるキラリと光る紅い指輪。
本当に、彼と結婚して良かった。
しかし、生まれてきた子供の人生はほぼ決まったような物だった。
代々世襲制で受け付いできたブリテン財閥の長男となれば尚更だ。
現にイギリスさんも会社を継ぐために幼少期から自由が無かったという。
私もイギリスさんも、親としてこのような事は避けたいという考えだった。
「私は、最悪会社はもう世襲制ではなくてもいいと思う。」
彼はここまで言うようになった。
「それを決めるのは、この子の意志を聞いてからですよ。」
とりあえず今決定するようなことではないということを伝えておいた。
この子には親の力や運命に惑わされず、自分の意志で人生を歩んでほしい。
自由に過ごしてくれたらいいなと思い、
「アメリカ」と名付けた。
普通の生活に戻り、イギリスさんは溜まった業務の対応、私はアメリカの子育てというとても忙しい日々を送った。
アメリカは生まれて数週間なのに
誰に似たのかすでにやんちゃな性格が節々と見られる。
それに赤ん坊にしては力が強く、食欲も多い。
毎日のようにおもちゃを壊したり抱っこ紐に穴を開けたり…
叱ろうとしても無駄に大きな目できょとんとこちらを見てくるので結局許してしまう。
お陰でこちらも、
「奥様は優しすぎるんですよ!」
と飛び火する始末…
…まぁいっか!
「まぁ、まぁま、まぁぁま。」
「そうだよアメリカ、ママだよー!」
「ほれアメリカ、じぃじは?」
「じぃ?」
爆誕して一年弱、アメリカは少しずつだが
発語するようになった。
この日は父上と弟達を招き、一緒にアメリカを見てもらっていた。
「可愛らしいな。流石姉上の子だ。
…いやしかし、ブリカスの子でもある。やはり憎たらしいな。」
「どっちなのかはっきりしろよwてかガキに罪はねーだろ」
「アメリカくんかわいい!空だよ!そら!」
「しょら…」
大切な家族に囲まれているのは久しぶりで幸せだな。
「おやおや賑やかですね。しかし貴方達と違い私のことはちゃんと認識してますよ。
ほら、アメリカ、パパは?」
「おやじ。」
「…」
「日帝…つかれた」
「今日もお疲れ様です、イギリスさん。」
アメリカが生まれてもうすぐ一年が経つ夜、
私は彼の部屋に訪れていた。
いや、正確に言うと妊娠してからほぼずっと一緒に寝させて貰っている。
この子も一緒に。
「可愛い寝顔ですね。」
「そうだな…」
二人で我が子の顔を見るのは毎晩の日課になってしまった。
しかしびっくりするほど飽きない。
見すぎて寝るのを忘れてしまうくらいだ。
「子供っていうのは恐ろしいな…」
「ふふ、そうですね。」
また、彼が私の方を見て微笑む。
こうして二人で笑い合うのも毎日の日課
となった。