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ニュー・マイ・ノーマル
「もーとーきー?」
少し考え事をしていたら、若井に声を掛けられているのに気づかなかった。
「あぁ若井。
ごめんね、ちょっと考え事してて。」
そう。俺の考えている事は、次のオフの日にとある事を実行しようと考えている。
「もー、俺の話聞いてた?」
申し訳ないが、全く頭に入ってきていない。
「もぉ、元貴ったら。
……あのさ、おれ、好きな人が出来てさ。」
はい?どういう事ですか?
「え、それってさ…」
唐突に告白するが、俺は若井に友情以上の
気持ちを寄せている。
そんな事で、こんな事を言われてしまったらショック極まりない。
「うん、…もちろん同性なんだけどさ」
そう、若井は俺と同じく同性愛者だ。
俺のことを信用してくれているのか、
その事を話してくれている。
「その人の特徴教えてよ笑笑」
そう軽く言ってみる。
俺のこの気持ちが今バレたら終わる。
「へ?…んー、」
少し顔を赤らめて、考え込む。
「…1日にひとつなら、教えてやっても…」
まじか…冗談気味で言ったのに?
俺の特徴と合わなかったら、この恋も儚く
終わる。
「んーとね…、
まずは、…あかるい性格、かなぁ」
なんだそれ。
「へぇー、そーなんだ笑」
明るい性格…かぁ、。
でも冷静に考えたら俺のことなんて
好きになれないか。
この恋も終了。もう、意識するのやめようか。
新しい恋でも始めようかしら。
ふざけてる場合じゃないんだけど。
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