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「愛している。だから、俺の傍にいてほしい。絶対に幸せにしてみせるから」
「ありがとう。私も愛してる。絶対に離れたりしない」
そんな約束を交わす程の関係だった私達。
だけど、交わした約束は少しずつ壊れていってしまった。
その原因はお互いの価値観の違いだった。
始めは話し合ったりして価値観の違いを受け入れていった。
しかし、それが少しずつ積もっていってどうすることもできなくなった。
だけど、まだどこかでは好きという気持ちがある。
私はどうしたら良いか分からず仲の良い友達に相談した。
その友達とは数年前から仲が良く、何でも話せる人だ。
何度も会って、この先彼氏とはどうするか慎重に考えた。
悩んだ結果、彼氏とは別れることにした。
友達に助けてもらい、時間は掛かったが別れられた。
ある日、1通の手紙と綺麗なマリーゴールドが家に届いた。
差出人は……『元彼』だ。
マリーゴールドの花言葉にあるように、別れても私に対する変わらぬ愛やとても濃い愛情の言葉が書かれている内容だろうと思い手紙の封を切った。
読んでみると、そんな内容は一切書いていなかった。
私の仲の良い友達が男性だと知り仲睦まじいことに嫉妬していた、私と別れて絶望し悲しみで一杯というドロドロとした内容だった……。
そして「『愛している』『絶対に離れたりしない』は嘘だったのか? 」「裏切ったのか? 」ということも書かれていた。
相手ばかり悪いと思い裏切られたと思ったが、裏切ったのは『私も』だった。
綺麗だと思ってたマリーゴールドは嫉妬、絶望、悲しみという花言葉のとおり、手紙の内容のようなドロドロしたものが纏っているように今は見える。