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テラーノベル(Teller Novel)
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今日は無事にツアーが終了したことを祝ってメンバー全員で飲み会。

薫君が予約してくれた居酒屋は最近できたばかりの店のため多くの人で賑わっていた。

「えぇ~、もう1杯くらい良いじゃん~!」

「アホ!こんなぐでんぐでんになってもまだ飲むつもりなんか!」

僕の隣では酔いつぶれた敏弥とそれに説教する堕威君がいる。

「敏弥、もうその辺にしとき?あんま酔うと帰れんくなるで」

薫君がそう言うも敏弥は次々とグラスに日本酒を注いでは飲んでいる。

流石に僕も心配になってきたため、敏弥に一言。

「敏弥……一旦飲むの辞めない?」

だが…

「辞めな~い」

と即答されてしまった。

「とにかく、敏弥はこれ以上酒飲まんとき。ほんまに帰る時大変になるで」

薫君がそう注意するも

「明日休みだから大丈夫だよ~……」

と酔いながらも反論する敏弥。もうどうしようもないよこれ……”(-“”-)”

「ほれ、水やで。明日休みでもこんな酔うとったら大変やろ」

京君に渡されて水をちびちびと飲む敏弥だが、一向に酔いが覚める様子が無いためその日は解散となった。

「じゃあ誰が敏弥送ってくかじゃんけんで決めようや」

店から出て、外の風に当たっていると堕威君はそんな提案を持ち出した。

当の敏弥は自分より一回り身長の小さい京君にぐったりと体を預けている。

「ええやん、じゃんけんなら俺絶対負けへんわ」

薫君はそう言うと科学的根拠がないと言われたじゃんけん占いをし始めた。

「僕もじゃんけん参加なん?嫌やで?敏弥重いんよ……」

京君は意識のない敏弥に今にも押し潰されそうだった。

僕だって嫌だよ…敏弥の家の方向反対だし…。

「勝つか負けるかは運次第や。行くで?じゃんけん――」

「「「「ぽん!」」」」

結果は見事に僕の負けだった。

「お、心夜か。反対方向やけど頑張りや~」

薫君はそう言うも口元のニヤケを隠しきれていないようだった。

「ふぅ……俺やなくて良かった」

堕威君はホッと胸を撫で下ろしていた。

「ごめんな…僕勝ってもうたわ……」

申し訳なさそうに謝る京君に

「別にええよ……どうせ明日休みやし」

と言っておいた。すると京君は自分の肩から敏弥を剥がして僕に預けた。

「敏弥の事頼むわ」

そう言うと3人は駅に向かって歩いて行った。

敏弥の家はここから徒歩で10分くらいの所にある。

ちょっと遠いけど頑張るしかないか…。

僕は酔いつぶれて意識の飛んだ敏弥を肩で支えながら街灯の少ない夜道を歩いて行った。


「はぁ……はぁ……着いた……」

あれから約10分後、僕はやっとの思いで敏弥の家の前に着いた。

「鍵は……」

少々気が引けるが僕は敏弥のズボンのポケットをまさぐり、家の鍵を探した。

「……あった」

鍵穴に差し込み、ガチャリと開いた玄関のドアを体で押す。

段差の所に敏弥をゆっくり下ろすと今まで溜まってた疲れがどっと押し寄せてきた。

「ふぅ……敏弥、家に着いたよ……」

そう呼びかけるも敏弥からはすやすやという寝息しか聞こえてこない。

このまま帰るべきかそれとも寝室まで送っていくべきか……

「こんなところで寝たら風邪ひいちゃうよ?」

僕は念のためもう一度呼びかけるが結果は変わらなかった。

「仕方ない……」

僕は上着を脱いで敏弥の体に被せたあと寝室を探し始めた。

「寝室ってどこだろ……」

そう呟きながらもリビング、キッチン、トイレなどを見て回るもそれらしき部屋は見つからない。

「あ、ここかな?」

1番奥のドアを開けるとそこにはダブルベットと小さな机がある部屋があった。

ここが寝室で間違いなさそうだな……

「よいしょっと……」

僕はベットに敏弥を下ろした。

これでやるべき事は終わり……だが、なんか物足りない気がするのは何故だろう…。

僕は敏弥の寝顔をまじまじと見た。

「こんなに近くで見れるのは久しぶりだな……」

最近は色々と忙しいため、近くで顔を見るという機会がめっきり減っている。

「やっぱり……かっこいいな……」

僕はそう呟きながら、いつの間にか僕は敏弥の頬をぷにぷにとつついていた。

「ん……んぅ……」

「あ、ごめん……起こしちゃった……」

僕は咄嗟に敏弥の頬から手を離した。

だが、敏弥の目はまだとろんとしており、意識もはっきりしていないようだった。

「あれ……ここどこ……?」

どうやら完全に酔いは覚めていないようでキョロキョロと辺りを見回している。

「敏弥の家だよ。意識も戻ったみたいだし、僕はもう帰るね」

そう言って立ち上がろうとすると

「待って!」

と敏弥に腕を掴まれた。

「え……と……なに?」

僕は突然の事に動揺してしまう。

すると敏弥は掴んだ僕の手をそのまま自分の顔の近くまで持っていった。

そして突然――

チュッ―――

と僕の手の甲にキスを落としたのだ。それもまるで王子様がお姫様にするかのような仕草で……

「……ッ!ちょ、ちょっといきなり何してるの!?」

いきなりすぎて”混乱”と嬉しい”が混ざり合った感情で僕は思わず声が裏返ってしまった。

敏弥はゆっくりと唇を離し、僕を見つめるとニコッと微笑んだ。ドキッと思わず胸が高鳴る。

「心夜……好き……」

「え、えぇ!?と、とりあえず落ち着いて……!」

突然すぎる告白に僕は動揺を隠せない。

すると敏弥は僕を抱き寄せた。そして僕の耳元で囁くようにこう言った。

「俺は……本気だよ?」

その一言で僕は完全に意識を持ってかれてしまった。

「あ、あの……僕も……その……好き、だよ……」

僕は顔を真っ赤にしながらそう答える。

だが敏弥はまだ満足していないようでさらに強く僕を抱きしめた。

酔った勢いなのか本気なのか分からない。でも……この胸の高鳴りは抑えられない。

「ねぇ……心夜」

「…な、…なに?」

「キス、してもいい……?」

僕はコクリと頷いた。すると敏弥はゆっくりと僕の唇に自分の唇を重ねる。

「んっ……んんぅ……」

2人の唇が重なるとすぐに舌を入れてきた。僕もそれに答えるかのように舌を絡ませる。

「はぁ……♡はぁ……♡」

息が苦しくなり唇を離すと、僕と敏弥の間に唾液の糸ができた。それがなんだか恥ずかしくなり、僕は顔を背けた。顔が火照っていくのが分かる。

「もう…あっち向かないで、ちゃんと顔見せてよ」

そう言いながらも僕の頬に手を添え、そのまま再び唇を重ねてくる。

「はぁ……♡んっ……ちゅっ……♡」

「……ッ♡はぁ……んっ……んんぅ♡」

僕は敏弥にされるがままだった。そしてそのままベットに押し倒される。

「心夜、俺もう我慢出来ないよ……」

敏弥は僕の服の中に手を入れ、お腹の辺りをゆっくりと撫で回す。

「だ、ダメ……!まだ心の準備ができてないから……!」

僕は必死に抵抗するが力が入らず、敏弥はその間にも僕のワイシャツのボタンを一つずつ丁寧に外していった。

やがてボタンは全て外れ、僕の上半身が露わになってしまった。

「綺麗だね……心夜」

「……っ///」

僕は恥ずかしさのあまり顔を手で覆ってしまった。

「隠さないで、もっと見せてよ」

敏弥は僕の手を掴み、頭の上に押さえつける。そしてそのまま僕の胸に顔を近づけた。

「……ッ!と、敏弥……!そこは……っ!」

「心夜のここ、もう硬くなってるね……」

そう言って敏弥は僕の乳首を舌で転がし始める。それと同時に空いている方の手でもう片方の乳首を弄り始めた。

「あっ♡やぁっ……そこばっかりぃ♡だ、ダメ…だってばぁ♡///」

僕は快感に耐えられず、足をバタバタと動かしてしまう。

「あ、こらこら。ジタバタしちゃダメでしょ?」

そう言って敏弥は僕の脚の上に座って身動きを封じた。

そして敏弥は乳首を甘噛みし、さらに強く吸い上げた。

「ひぅっ!?♡と、としや……やめっ……ひゃうんっ!♡」

突然の強い刺激に僕はあられもない声を上げてしまう。それに興奮したのか、敏弥はさらに激しく僕の乳首を弄った。

「あぁっ……♡だ、だめ……!♡♡イッちゃう♡イッちゃうからぁ……!♡♡」

もう限界だと感じたその時だった。

「あ、ごめん……やりすぎちゃったね……」

敏弥は突然僕の乳首から口を離し、僕のズボンのベルトを外して下着と一緒に脱がせてしまった。

「はぁ……♡はぁ……♡」

僕は肩で息をしながら敏弥を見つめた。すると敏弥は僕の足を開き、その中心部に顔を近づけた。

「ッ!?とっ……としや!それはダメだって……!」

僕は慌てて足を閉じようとするも、既に遅かった。

敏弥は僕のモノを口に含み、舌で舐め回す。

「ひっ……!?♡んんっ♡あっ!♡」

僕はあまりの快感に思わず腰を浮かせた。

「やぁっ……♡と、としやぁ……もう……で、出ちゃうからぁ……!♡♡」

だが敏弥は僕の声を無視し、さらに激しく僕のモノを吸い上げ始めた。

「あっ……♡ああぁぁっ!!♡♡イッくぅぅぅっ!!♡♡♡」

僕はそのまま絶頂を迎えてしまった。それと同時に敏弥の口の中に白い液体を放出してしまう。

すると敏弥はゴクンと喉を鳴らした。ま、まさか……

「の、飲んだの……?」

恐る恐る訪ねると満面の笑みで敏弥は頷いた。

「うん♪美味しいね、心夜の」

「へ、変態っ!///」

僕は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になった。

もう…負けてたまるもんか!(>_<)

そう思った僕は敏弥に反撃する事にした。

「と、敏弥……」

「ん?」

「僕も……気持ちよくしてあげるね」

僕はそう言うと、敏弥のズボンを下ろし始めた。

そしてパンツの上からでも分かるほど大きく反り上がったソレを見て思わず息を飲む。

(これが……僕の中に入ったら……)

そう思うと自然と体が疼いた気がした。

だが今は我慢だ。僕はパンツも下ろし、その反り上がったモノを優しく握った。

そしてゆっくりと上下に動かす。

「ひゃぁっ♡ちょ、ちょっとぉ……///」

「だって、僕ばっかり気持ちよくなっても不公平でしょ?」

僕はそう言ってさらに手を動かす速度を速めた。

すると敏弥は体をビクビクと痙攣させ始める。

そして僕の手の中でソレはどんどん大きくなっていった。

「やっ♡……も、う……ダメぇ♡……出ちゃうよぉ///♡」

「ん……♡良いよ……出して……」

僕は最後に先端をグリッと刺激した。

すると今まで我慢していたのが決壊したように、僕の手に温かい精液がドピュッと流れてきた。僕はそれを舌で絡めとる。

「あ、ほんとだ……美味しい」

「……っ!///」

僕がニコッと微笑むと敏弥は顔を真っ赤にしながら僕の肩を叩いた。

「し、心夜だって変態じゃん///」

「ふふっ、お互いさまだね」


そしてそのまま僕たちはベッドで沢山愛し合い、気付けば朝になっていた。

今日は久しぶりの休日。僕は先に目が覚めてしまい、カーテンから零れる太陽の光を見つめていた。

隣では敏弥が気持ちよさそうに寝ている。

「寝顔もかっこいいなぁ……」

僕がそう呟くと突然、敏弥はガバッと体を起こした。

まだ状況がつかめていないのか目をぱちくりさせている。

「あ、れ……心夜……何でここに?てかっ!何で俺裸なの!?」

敏弥は慌てるようにキョロキョロと周りを見る。

だが僕も裸で、しかも上半身には歯形やらキスマークやらが沢山ついているため、敏弥もすぐに状況を把握したようでそのまま僕の方に向き直り、頭を下げた。

「ごめん!俺昨日酔いすぎてて……その……」

僕はそんな敏弥に優しく微笑むとこう言った。

「大丈夫だよ……僕もその……気持ちよかったし」

すると敏弥は安心したのかホッと胸を撫で下ろした。

そして僕を抱きしめると耳元で囁くように言った。

「昨日はありがとね……俺、今すごい幸せだよ」

「僕も……幸せだよ……」

僕はそう答え、敏弥にそっと口づけをした。

すると敏弥は僕の頭を優しく撫でたあと、こう言った。

「今日…休みだよね?」

それが何を意味するのかは知っている。だから僕は頷いた。

「うん…お休み」

そして僕らは微笑み合い、再びベッドに倒れ込むのであった。

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