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『episodes2 バケモノ退治』
【公民館】
永「…!」
体がホロホロと崩れ終わり、目を開けるとさっきの教室ではなく
薄暗い公民館にいた
永「…どういう、ことだよ…」
しかも辺りにはレイラもクソガキもいない…
?「あなたは…」
?「…」
永「…あぁ」
東「永井柊命さんですよね?私は東雲光です…さっきの教室にいた」
永「…いたな」
こっちも中々可愛い女だ
胸は小さいけど
東「…突然なんですけど…神様って信じますか?」
永「は?」
東「神様ですよ、私たちのことを救ってくれる」
いきなり宗教勧誘かよ…!
グイグイと東雲光は詰め寄ってくる
永「お、おい…そこにいるやつ…助けてくれ…」
?「…」
近くにいる色素の薄い男に話しかけるも、完全に無視された
コイツのことロボ男って呼んでやろ
永「最悪…」
その時だった
チリリンと、ハンドベルの音が聞こえたと思うと
目の前に文字と武器が出てきた
『ミッション バケモノを退治せよ』
永「…バケモノ?」
東「なんでしょうね?聖典には書いてありませんでした」
永「そりゃあそうだろ」
?「…」
色素の薄い男はすぐさま武器に近づき、手に取った
永「お前は武器使えんの?」
?「…」
相変わらず何も答えない
東「とりあいず…武器でも持って外に出てみませんか?」
永「…だな」
その時…
東「…何か聞こえませんか?」
永「…え?」
バチっ!と音がして電気が消えた
【同刻 博物館】
姫「まず自己紹介しない!?私は姫川レイラ!」
千「僕は千鳥蛍や、よろしくなぁ」
有「…えっと…有栖川…千代です…」
姫「よろしくね!蛍、千代ちゃん!」
千「ていうかこんなところに送られて、なにやるんやろ」
姫「なんだろうね〜?」
有「家に帰りたいです…」
姫「大丈夫だよ!きっと帰れるって!」
柊命と別れちゃった…
あっちは大丈夫かな?
その瞬間
『ミッション バケモノを退治せよ』
この文字と共に武器が現れた
姫「何これ?」
千「バケモノ退治って…桃太郎かいな!」
有「桃太郎…」
姫「…この武器本物かな?」
千「本物やないだろ、本物だったら銃刀法違反や…」
姫「確かに…?」
有「バケモノ退治って…どうすれば…!」
姫「落ち着いて!千代ちゃん!」
有「役立たずの私にできることなんて…!」
姫「し、深呼吸しよう!吸って〜…吐いて〜…」
有「…怖くて…!吸うことしかできません…!」
姫「意味わかんないよ!ほら、蛍もなにか言って…」
横を振り向くと蛍はいなくなっていて
そこにはただ、血の水溜りができているだけだった
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