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「大変なことをちゃんとやってるから偉いみたいなことを言うつもりもないけどさ、家事とかは楽できるんならした方がいいと思うけどさ、だからってそのしわ寄せをまだ自力で生きてくこともできない子供に押し付けるのは違うんじゃないかな。私はそう思ってるよ」
叔母さんはそう言いながら絵本を読んでる麗を膝に抱いてくれてた。こうやって子供を膝に抱いてるのもまあまあ大変だったりすると思う。他のことできなくなるしさ。でもだからこそ叔母さんが麗を膝に抱いてるときには私が代わりに家のことをするんだよね。それが我が家では当たり前なんだ。しかも押し付けるんじゃなくて自分からやるんだよ。やれるんだよ。私がそうしてたら叔母さんが、
「ありがとうね、望」
って言ってくれるから。