テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第6話「命令と忠告」
深夜。
廃倉庫街。
湿った空気と、血の匂いが混ざる中、私は三途の少し後ろを歩いていた。
三「……数、思ったより多いな」
目の前には、武装した男たち。
十数人。
莉々「迅速に行いますね。」
三「……無茶すんな。」
莉々「お気ずかいありがとうございます…」
私は私に喋りかける 守れ と。
世界の輪郭がはっきりする。
――来る。
最初に飛びかかってきた男の腕を掴み、体勢を崩す。
肘、喉、鳩尾。
三拍子。
倒れる。
二人目、三人目。
考える前に体が動く。
銃声。
弾道を読んで、壁を蹴る。
床を滑り、男の懐へ。
急所に一撃。
崩れ落ちる。
「な、なんだこいつ……!」
周囲がざわつく。
(……遅い)
だが、背後。
気配。
反射的に振り向いた瞬間、視界が赤く弾けた。
衝撃。
壁に叩きつけられる。
「……っ」
肺の空気が、強制的に吐き出される。
男「ガキが……調子に乗るな……!」
視界の端で、三途が動こうとするのが見えた。
(……来るな)
私は、床に手をつく。
(……まだ、だ)
(ーーここで外すな)
覚悟を決め、立ち上がる。
男の拳を紙一重でかわし、懐へ。
膝、腹、顎。
連続。
男の体が宙を舞い、地面に叩きつけられた。
静寂。
残った数人が、恐怖に顔を歪める。
「……ば、化け物……!」
三「……」
三途が、じっと私を見ていた。
三「……外しかけただろ」
莉々「……はい」
三「……二度と、無理すんな」
莉々「……命令なら、従います」
三「命令じゃねぇ。忠告だ」
短く、吐き捨てるように言う。
帰路。
車内。
窓の外を流れる街灯を、無言で見つめる。
(……危なかった)
(もう少しで――)
――戻れなくなる。
本部に着くと、すでにマイキーたちが待っていた。
マ「……派手にやったな」
コ「倉庫街、一帯制圧。死者最小。効率異常」
蘭「ほんと怖い♡」
竜「笑ってる場合じゃない」
マイキーが、私の前に立つ。
マ「……どこまで行ける」
莉々「……制御可能な範囲まで」
マ「外したら?」
莉々「……戻れる保証はありません」
一瞬、空気が張り詰める。
マイキーは、ふっと笑った。
マ「……いい」
マ「お前は、そのままでいろ」
その言葉に、胸の奥が微かに揺れる。
(……変な人)
その夜、ベッドに倒れ込む。
天井を見つめ、静かに息を吐く。
(……リミッター)
(外す時は――)
(私が、“私”でいられなくなる時)
(そして私の上司 三途春千夜 は、私の恩人だ。)
眠くなり 目を閉じる。
静かに、眠りに落ちた。
書いてる人です!見てくれてありがとうございます!嬉しいです!3日に1回は絶対投稿するという目標を一応立ててます!
口調変であればすいません!一応確認はしてます💦