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#Snow Man
桃紫 さく🌸
10,924
185
水
138
みーる
192
ある日のMC。
ナユが一箇所だけ言葉を噛んだ。
ほんの小さなミス。
ジュホが自然に言葉を繋いでくれたため、放送上は何の問題もなかった。
それでも収録が終わると、ナユは落ち込んでいた。
「……最悪」
「そんな落ち込まなくても大丈夫ですよ」
振り返る。
ジュホだった。
「見てたんですか?」
「MCですから」
「……忘れてください」
「もう忘れました」
「絶対嘘です」
「バレました?」
ナユが笑う。
ジュホも笑った。
「じゃあ、今日の僕のミスも一個教えます」
「え?」
「お互い一個ずつ失敗したってことで」
「私が得するだけじゃないですか」
「じゃあ僕が二個失敗したことにします」
「それジュホさんが損するだけですよ」
「そうですね」
二人で笑う。
そこから、なぜか話が続いた。
音楽のこと。
練習生時代のこと。
デビューしてから感じた孤独。
眠れなかった夜。
自分のステージに自信を持てなかった日。
ナユは初めて思った。
この人も、普通の人なんだ。
ステージの上では完璧に見える。
でも。
失敗するし、悩むし、くだらないことを言って笑う。
その日から。
「ジュホ」という人間が、少しずつ身近になった。
帰り際。
ジュホが言った。
「今日、楽しかったです」
「私もです」
「……また話したい」
ナユは少しだけ目を見開いた。
「はい」
それだけ。
連絡先は交換しなかった。
でも。
二人の距離は、確かに少し近づいた。
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コメント
1件
ナユのミスを「一個ずつ」って返したジュホの優しさ、めちゃくちゃ刺さりました。完璧に見える人も実は同じように悩んでる——その気づきを「普通の人なんだ」と表現した一文がとても好きです。連絡先を交換しない距離感も、この二人らしくて胸がぎゅっとなりました🤍