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それからの日々は、文字通りの“地獄”だった。
乱暴に身体を暴かれる日々。
私の悲鳴が理想的に美しいのだと、狂気に満ちた拷問のような仕打ちさえ受けた。
そんなぼろぼろの私を家で待つのは、姉からの軽蔑の視線。
こんな地獄に突き落とされ、いったいどれだけの日々が流れたのだろう。
私の神経が限界まで磨り減るのに、そう大して時間はかからなかった。
――――キャアアアァァ!!!!
“何だ!?” “嘘、大変!!ヴィンセント様が・・・!!!”
ある日の講演会場を震撼させる悲鳴、血に塗れた壇上。
――そこに横たわる、1人の男。
混乱に包まれてパニックを起こす民衆やスタッフたちを、私は舞台袖から静かに見ていた。
動揺も、驚きも、私は何一つ感じていなかった。
会場に吊されたテレビのケーブルに細工して、落下するように仕向けたのは・・・私だから。
一昨日、薄暗い自室の隅で私は夢を見たんだ。
仲良く笑い合う、お姉ちゃんと私。
何度も手を伸ばしたその景色は、届くどころか遠ざかっていくばかりで。
このままでは戻れなくなる。・・・二度と、手が届かなくなってしまうような気さえした。
〇〇「・・・・・・・・・」
朝、夢から覚めた時には・・・もう、覚悟は決まっていた。
―――今すぐにでも、元凶を絶つべきなのだと。
〇〇(これでいい・・・・・・これしか、方法がなかったんだ)
倒れて二度と動かなくなったその男を一瞥し、混乱と喧騒に背を向けて私は会場を立ち去った。