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こんにちは!🐶🩷さんの『やんなっちゃう!!!』にめちゃめちゃはまって鬼リピしてるいちごです🍓💉
メンヘラ気味の自担らぶです同感者さんいらっしゃいませんか🧸❤️🩹🔪
𓐄 𓐄 𓐄- ̗̀⚠︎ ̖́-𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
・桃赤(赤桃)、黒白、水青(青水)など登場しますので、地雷さんはGo backを!
・🐇💜が女体化してます!
・皆様ご存知の名曲『𝓑𝓵𝓪𝓷𝓬𝓱𝓔 𝓝𝓮𝓲𝓰𝓔』を元に考えたお話の第6話です!
・センシティブ表現あります
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それではどうぞ!
▧ 第6章〖 眠れる姫 〗
鏡の破片に尋ねればまだ白雪姫は生きていると言っていた。あの針には触れなかったみたいだ。小人が邪魔をしたのだろう。
3度目の正直、白雪姫の暗殺計画。やはりもっと深くフードを被って、絶対バレないよう声も変えて実行するしかない。
籠の中に1つの毒林檎。その林檎に俺の全てを込めた。孤毒まで愛し、最高濃度の毒を作り、白雪姫が俺とないくんの前から消えてくれますようにと願掛けをした。
全ては俺とないくん、2人きりで幸せになるため。どんな奴にも邪魔はさせない。
赤(今日の俺は、魔女のお婆さん。大丈夫。きっとちゃんと演じきれる。)
神が俺の味方をしてくれなくとも、林檎の片側に塗られた毒は俺の味方だ。裏切ることはない。今度こそ成功する。
赤「フード被って⋯いい感じ。」
心臓の音がうるさくなるのを無視して扉を開き、雪の上に立つ。東西南北どこを見渡しても銀世界で、白は美しいと思った。
⋯美しいからこそ消えてほしいのだ。
赤「⋯だめだなぁ、俺。生半可な気持ちで人を殺すなんて魔女らしくないじゃん」
体の至るところが震えている。寒さのせいだと思うことにしよう。
決して 白雪姫を殺すのが怖いわけではないのだと、そう信じられるように。
糸車の時はこんなことなかったのに。 恐らく白雪姫の意思で婚約が決まったわけではないと知った時から、俺の心の中にあった憎たらしさが少し癒えたんだ。
背に腹はかえられないから、もうこの計画を実行する以外の手は俺にはない。
それでも、それでも。
今になって白雪姫にほんの少しの情が湧くのは、どうしてだろう─────。
・・・・・・
黒い戸をトントンと2回ほど叩く。
白「⋯戸を開けることはできません。」
白「家族にだめだと言われているので」
赤「そんなこと言わず、お嬢さんこっちにおいで。美味しい林檎があるよ」
赤「私は今林檎を捨ててしまおうかと思っているところだから、お嬢ちゃんにも1つあげようかと思っているんだよ」
白雪姫は疑いの目で俺を見つめている。 糸車のこともあったし、当然か。
白「いいえ。私は例えどんなものでも、人からもらってはいけないのです。」
赤「お嬢ちゃんは、毒でも入っていると思いなさるのかね。まあご覧なさい。」
赤「この通り2つに切って、半分は私が食べましょう。よく熟れた赤い方を、貴方がおあがりよ。」
毒を塗っていない裏側に齧り付き、さも美味だと言うような仕草をすると、欲に負けたのか窓から頭を引っ込めて戸を開き、白雪姫は毒林檎を受け取った。
菫色の瞳は、すっかり その赤を信じきっていていた。
白「ありがとうお婆さん。頂きます」
赤「⋯⋯⋯⋯⋯、」
白雪姫は毒林檎を1口齧って間もなくバタリと倒れ、そのまま息絶えていた。
本来なら俺はここで魔女らしく大きな声で笑うべきだ。俺に与えられたのはそういう𝒓𝒐𝒍𝒍だから。でもできなかった。
殺したのは紛れもなく俺だ。 故意がなかったわけでもなく、この手で殺した。
だからこそ今までの己の行動の愚かさに今更気がついてしまったのだ。白雪姫は俺に影響のある罪を犯したわけではない。
もちろん城からの逃亡は重罪だが、俺には微塵も関係ない。それなのに俺は、この尊き命を殺めてしまったのだ。ただ1つの嫉妬心から、大切な人が奪われる恐怖から行動に移してしまったただのクズだ。
あの狩人よりもバカだったのは、
ないくんの一番になれないのは、
重い罪を犯した本物の大罪人は、
俺だった。
赤「白雪姫⋯⋯お前は、どうして⋯」
赤「どうして、戸を開けたの⋯⋯?」
返事はない。白雪姫は死んだ。
それが俺の本望だったはずなのに、どうしてかこれっぽちも嬉しくない。
赤「国で一番美しい姫よ。なぜお前は、死して尚純粋で濁りのない、美しい純白を身に纏ったままでいるのか。」
赤「鏡よ鏡。俺が本当にしたかったことは、俺が望んだ未来は、果たしてこんなものだったのか。答えてくれよ⋯。」
『君だってわかっていたよ』 俺にそう伝えるかのように、白雪姫が持つ菫色の瞳は、最期までこちらを捉えていた。
俺が魔女として生まれてこなければ、白雪姫が姫として生まれてこなければ、ないくんが王子として生まれてこなければ、この結末を迎えることはなかっただろうに。
⋯⋯運命というのは、時に残酷だ。
そして人はそれを受け入れて生きていくしかない。人生のスタートもゴールも、その生涯の中での全ての出来事さえ、最初から決められているのだ。
赤「さようなら、白雪姫。ごめんね」
君は本当に美しかったと認めよう。 そして国で一番の、俺のライバルだったよ。
𝓕𝓲𝓷.
約2300文字お疲れ様でした!!
みにうさーさんすみません、、😭😭
白雪姫がどれだけ美しいかを表すために、死ぬ瞬間もその後でさえも純白で綺麗だったと書きたくて、、でもこの後もちゃんと登場しますのでご安心を!!
<補足>
🐤❤️さんの心情変化⋯⋯
最初⇢🐶🩷くん大好き!🐇💜は嫌い
中盤⇢白雪姫も可哀想な奴なんだな⋯
現在⇢殺しちゃった⋯俺が罪人だ⋯⋯
って感じです! 優しいんですね🥰🫰
🐇💜さんが🐤❤️さんのことを本気で美しいと思っていたように、最終的に(というか本当は最初から)🐤❤️さんも🐇💜さんは美しいと認めていましたね!最初は認めるのを拒んでいただけかな🥲🥲
そういうところも魔女への適性がないから魔女役も演じきれないのでしょうか🪄︎︎
白雪姫って悪いことしてないよな、、と気づいてしまった🐤❤️さんの心がこれからどんな風に動くのか見所ですね!
なぜ小人たちがいなかったのか⋯⋯
ただでさえ冬は森の中の食料が少ないので頻繁に山菜採りや狩りに出る必要があり、たまたま小人たちが不在で🐇💜さんが1人だった時に毒林檎を持った🐤❤️さんが来てしまったみたいです、、
以上です!
ご覧頂きありがとうございました😭🫶
❥ 𝓷𝓮𝔁𝓽 ⋯〖 バッドエンドのその先に 〗