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こんにちは!いちごです🍓
突然ですが皆さんは何の部活動に所属している、あるいはしていましたか🤔❓
私は救いようのない運動音痴のくせにソフトテニスしてますWhy??🙄🎾
茶道部憧れてるので進学したら入部してみようかなって思ってます🍵🫖
𓐄 𓐄 𓐄- ̗̀⚠︎ ̖́-𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
・桃赤(赤桃)、黒白、水青(青水)など登場しますので、地雷さんはGo backを!
・🐇💜が女体化してます!
・皆様ご存知の名曲『𝓑𝓵𝓪𝓷𝓬𝓱𝓔 𝓝𝓮𝓲𝓰𝓔』を元に考えたお話の第7話の前編です
・センシティブ表現あります
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それではどうぞ!
▧ 第7章〖 バッドエンドのその先に 〗
桃(⋯何だろうこれ。誰かの棺?)
桃「⋯⋯え、白雪⋯姫⋯⋯?」
青「⋯誰やお前。しょうにそれ以上近づくんは許さへんで。」
桃「⋯⋯失礼致しました。僕はこの国の王子のないこと申します。」
桃「白雪姫が行方不明となり、王子も含めた城内の人間全てで白雪姫を探すことになったのですが⋯これは⋯⋯?」
水「しょうちゃんは3日前、毒林檎を食べて殺されたんだよ⋯っ!」
桃「⋯では、赤い髪の青年を見ましたか?僕より少し低いくらいの背丈の⋯⋯」
黒「⋯一度、ここに訪れていたのを見た。俺はそいつが犯人だと思っとる。」
桃「⋯⋯そうでしたか⋯。」
そうか、間に合わなかったのか。やはり魔女だったのだな、りうらは。
桃「⋯これは、『白雪姫』という1つの物語なんですよ。きっと⋯僕らはただの演者なんだ。最初から結末は決まってる」
桃「内容はこうです。己の美しさに自惚れた魔女は、己より美しい白雪姫を妬み、毒林檎を喰わせて殺すんです。この状況にぴったりですよね。」
黒「⋯⋯俺は愛しいしょうが死ぬ物語なんて望まへん。重要な主人公が死ぬなんてありえんやろ、納得いかん。」
桃「⋯そう、これには続きがあります。白雪姫は偶然迷い込んだ王子に“接吻”をされ、目を覚ます。そんな2人は幸せになるが、魔女は罰として酷い目に遭うんです」
青「⋯なら、王子がしょうに⋯⋯?」
桃「⋯⋯そんなこと、僕にはできない」
桃「黒髪の方。恐らく貴方こそが、白雪姫にとっての王子様です。僕は違う。」
黒「⋯ええの、?」
桃「はい。僕の心はもうすっかり汚れていますから、姫とは不釣り合いです」
俺は白雪姫を殺したりうらさえ愛おしく思ってしまう、おかしな王子だから。
城からの逃亡は目を瞑るように伝えたから、もう白雪姫は無罪。そのため、俺やりうらとは関係ない。巻き込みたくない。
黒「⋯しょう⋯⋯」
白「⋯⋯⋯ん、」
白雪姫にとっての王子はやはり俺ではなかったようで、黒髪の小人が接吻をした刹那、無事に目を覚ました。少し安心した。
りうらが人殺しではなくなったから。
黒「しょう、?しょう⋯!」
白「ゆう、く⋯ん⋯⋯」
青「ばかっ⋯心配かけんなやばか!」
水「おかえり、しょうちゃん⋯っ!!」
桃「⋯⋯⋯⋯⋯」
りうらの罪がなくなったところで、俺がするべきことは変わらない。消えない。
やりきって魅せろ、最期まで。
白「⋯王子。あの⋯えっ、と⋯⋯」
桃「⋯⋯城から逃げたこと、目を瞑るようにちゃんと説得したよ。だから一度戻っておいで、白雪姫。」
白「⋯でも⋯私は、」
桃「婚約破談。これで𝓦𝓲𝓷-𝔀𝓲𝓷でしょ? 俺も君も、恋した人が別の場所にいる。お互い幸せになるためにはそうするしかないんだから。一度戻ろう、白雪姫。」
白「っ⋯⋯⋯!⋯はい!」
白雪姫を白馬の後ろに乗せて、深くお辞儀をしてから森を出た。城に向かう途中、白雪姫はずっと俺に話しかけてくれた。
白「王子の好きな方ってあの魔女さんですよね?ほら、いつも城にくるあの魔女。」
桃「⋯⋯え。そう、だけど⋯⋯」
桃「⋯えっと、なんでわかったの?」
白「誰にもお通いせず魔女さんとだけお話しているのですから、 バレバレですよ!嫉妬する姫も山ほどいましたし」
白「そうそう、私一度あの方のお顔を拝見しました。美しいですよね!あの方が姫なら、きっと人気なんだろうなぁ⋯⋯」
まるで今から婚約破棄の許可をとりに行くことを忘れているかのように笑顔で話しかけてくるその姿は、少女そのもの。
桃「⋯⋯あの子、凄く可愛いんだ。俺も一度顔を見たけど⋯更に惚れちゃった」
白「ふふ、笑 もう少しバレないように努力しないとだめでしたね、王子は。お城の皆が気がついていらっしゃいましたから」
桃「そ、そんなに有名だったの⋯?」
白「だって、王子が魔女さんを見る目が凄く優しかったんですもの。愛おしそうに魔女さんを見つめちゃって。」
桃「⋯そっか、」
そうだ。自分の気持ちに、素直にならなければ。悔いが残らないように。
桃「じゃあ逆に質問するけど、白雪姫の恋人はあの黒髪の人でしょ?」
白「え、な⋯なんでわかるの!?」
桃「白雪姫が目覚める前に、あの人が愛しいしょうって言ってたから。」
白「⋯⋯⋯えっ、⸝⸝⸝」
桃「⋯⋯あ、ほら。城が見えてきたよ」
白「っ⋯⋯私⋯怒られるのかなぁ、」
桃「⋯大丈夫だよ、俺も罪人だもん。」
自分に与えられた役を無視して姫を殺そうとした悪の魔女に恋をする罪深き王子、 それが俺。頭の狂った罪人だ。
白「⋯⋯日が暮れてきましたね、」
桃「そうだね。真っ赤で綺麗な夕日だ」
桃「⋯ついたよ。1人で降りられる?」
白「頑張ります!っよいしょ⋯⋯降りれました!ありがとうございました!」
桃「じゃあ姫は大広間に向かって。俺はまだ、やらなくちゃならないことがある」
そう、俺が愛した罪深き魔女に会って、話さなくてはいけない。 俺が必要以上にりうらと関わっていなかったら、あの子が白雪姫を殺すこともなかった。
全部俺が悪い。俺が狂わせたんだ。
姫たちは魔女が俺を狂わせたと言うけれど違うんだ。俺が俺を、りうらを、終いには白雪姫の人生をも狂わせてしまった。
桃「⋯今日で、全部終わらせるから」
白「⋯⋯⋯?は、はい⋯」
桃(あーあ。りうらがちゃんと待っていてくれたら、きっとこんな結末にはならなかったのになぁ⋯)
でも、仕方がない。これが俺たちの運命だったのだ。俺たちは間違えたのだ。
⋯⋯きっと俺たちが演じるべきだった役は、こんな𝒓𝒐𝒍𝒍ではないのだから。
桃「ねぇ執事。この国に住んでる有名な魔女の家系を知ってる?ほら、よく薬を届けてくれる子いるじゃん?」
男「ああ、あの赤髪の⋯」
桃「そうそう。その子の家が森の奥にあるから、この手紙を届けてほしいの」
男「承知致しました。」
桃「ありがとうね、いつもいつも。」
男「いえ、これが私の仕事ですから 」
それも今日で最後だ。今までお疲れ様。
桃「⋯星はいつも綺麗だなぁ、」
・・・・・・
白「本当なんです!ほら、この腕の傷⋯私は本当に何者かに撃たれたんですよ!だから怖くって城から逃げてしまって⋯!!」
男「ならばなぜすぐ帰ってこなかった?数週間どこで匿ってもらっていたんだ」
白「それ⋯は⋯⋯っ、」
女「森の中には、小人が住んでいる家もあるそうよ。貴方が王族出身だと知っている人間は貴方を助けないかもしれない」
女「けれど、何も知らない小人は巻き込まれたくないなんて思わないから、それも有り得るのかもしれないわね?」
白「そんな⋯」
どうして信じてくれないの。確かに小人さんたちに匿ってもらってはいたけれど、撃たれたから逃げたというのは本当なのに。
ゆうくんたちの名前を出せば一発アウト。 あの3人にも危害が及んでしまうから、絶対にそれについて話すことはできない。
いつもそうだ、大人は本当に理不尽。手の平返しばかりする、くだらない存在だ。
だから小人さんたちに、ゆうくんに初めて会った時に衝撃を受けた。こんなに自分の気持ちに真っ直ぐな人がいるんだと。
そのストレートさに私は惹かれたのだ。だって、その方がずっとかっこいいから。
男「⋯では、証明できるのか?本当に誰にも匿ってもらっていないことを。」
白「そ、そんなの理不尽ですよ⋯?」
男「城から逃亡した者が何を言う。」
白「だから私は撃たれない為に⋯!」
女「ならろくに果実もない冬の森で、 数週間どうやって乗り切ったのか教えてくれないかしら?不可能だと思うのだけど」
白「⋯⋯えっ、と⋯⋯⋯」
白「⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
男「⋯怪しすぎる。申し訳ないが白雪姫、お前は処刑だ。ないこの嫁としてふさわしくないと判断したためだ。」
白「っえ⋯⋯⋯⋯、」
結婚を決めたのはそっちのくせに、結局全部こいつらに決められてばっかりの人生だったじゃないか。
人生の何もかも、死ぬ時さえ。
男「この罪人を公開処刑とする。誰かこいつを処刑場へ連れて行け」
男「承知。」
白(公開処刑⋯皆の前で斬首か)
そう遠くもない昔に、当時のこの国の王様だったルイ16世という人は、大衆の前でギロチンを用いて斬首されたらしい。
斬首の前に彼は『私は無罪だ。しかし、私は敵を許そう。』と残したのだとか。
私もその人と同じようなものだ。王様や王女様の期待には応えられなかったけど、それが罪だと私は思わない。私は無罪だ。
男「ここで今からお前を処刑する。準備をするから大人しくしておけ。」
白「⋯はい」
一部の国民はもう噂を嗅ぎつけたらしく、処刑台の周りを囲んで私を見ていた。
⋯ないこ王子もグルだったのかな。でも王子は本気で訴えてくださっていたみたいだし大人が身勝手だっただけだよね。
ごめんねゆうくん、もう会えないね。
黒「しょう!!」
白「っ⋯⋯ゆうくん⋯!!」
どうして街に来ているの?だめだよ、こんなところを見られたら嘘がバレる。
⋯いや、そんなことはもうどうでもいい。どうせ死ぬことには変わりないのだから、匿ってもらっていたことがバレようと国民にどう思われようと、今更関係ない。
これはきっと、私が創り出す今世紀最大の晴れ舞台なんだ。
白「国の民よ、よく聞け!そしてその目に焼きつけろ!」
白「これが私の大舞台だ、人生だ!」
黒「⋯⋯し、しょう、?」
白「私は幼い頃に両親を亡くしてから、孤独にすごしてきた。もちろんそんな姫に微塵の権力もなかった。だから王子との婚約も断れるはずがなかったんだ!」
白「それなのに現王はこの判決を下した。私は国王を許さない、私は無罪だ!」
男「お、おい⋯待て、国王がお怒りに⋯」
白「⋯私はどうせ死ぬ。もう関係ない」
白「⋯自由に人を愛することも許されない、そんな環境があっていいのか?私はそうは思わない。私に共感した者は私の死後、皆でまとまってデマを起こすといい。私は雲の上からそれを見守ろうと誓う!」
黒「⋯⋯⋯⋯!!」
ちょうど国民が騒がしくなってきたところで準備が整ったと言われ、私は処刑台の上に乗せられた。これが最期の景色⋯最高だ。
白「国の民よ、よく見ておけ!白雪が散り去るその美しき瞬間を!」
黒「⋯⋯しょう⋯、」
白「⋯ねぇ、私立派だった?」
黒「おん、立派やったよ⋯?」
白「そっか、ありがとう。」
黒「⋯愛しとる。天から見とってな」
白「もちろん。死んでも愛してる。」
この愛は、きっと永遠のものだから。
さよなら。私に愛を教えてくれた人。
𝓕𝓲𝓷.
約4700文字お疲れ様でした!
やっぱり長くなりましたね🥲💦しかも後編もあるので7章だけで合計7000文字くらいになる未来が見えます🫠🖋
<補足>
『待っててくれていたら』の意味⋯⋯
🐤❤️さんと🐶🩷さんの2人で幸せを見つけるために準備してたんです!
長くなりすぎるので省いたのですが、🐶🩷さんが王様に王子としての立場を退きたいと申し出る場面がありました
そうすれば国外追放も何らかの刑がつくこともなく2人になれると考えたようですが、王様はそれを認めませんでした
やり切れない思いで白雪姫を探しに行くとあの棺を見つけたんですね⚰️😳
『白雪姫』という1つの物語とは⋯⋯
幼い頃の🐶🩷くんは危ないからと禁止されていた城内の図書館で『白雪姫』という本を見つけていたことがあります! 何にでも興味津々の🐶🩷くんはその本を手に取って読み始めました📖📚
初めて読んだその本をすっかり好きになった🐶🩷くんが6歳の頃、白雪姫と呼ばれる姫が生まれたとの噂を聞きます
好きすぎるあまり『もしかしてここは白雪姫の世界なんじゃないか』と本気で思い始めた🐶🩷くんは自分が王子役のことを理解したけれど白雪姫のことは好きになれず焦っていました🤔💔
そんな時に成長した🐶🩷さんの前に現れたのが魔女の🐤❤️さんだったんです!だから自分たちのことを演者だと思っているかのようなセリフがあったわけです💬
以上です!
ご覧頂きありがとうございました!
前回のお話が好評すぎてびっくりしてますほんまに嬉しいです🥹💖
最終回(恐らく次回)まで読んで頂けるだけで幸いです!それにプラスでいいねして頂けるといちごがぶっ飛びます🍓👍
初心者のいちごは閲覧数が増えるだけで普通に嬉しいので、ぜひいちごのストーリーをたくさん読んでくださいね✨
❥ 𝓷𝓮𝔁𝓽 ⋯〖 バッドエンドのその先に 〗