テラーノベル
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それからの俺は無双状態だった。
🖤「舘さん、前の現場の近くで美味しい和菓子屋さんがあって買ってきたんだ。一緒に食べよ?」
❤️「……ぁ、これ、翔太に…」
🖤「しょっぴーにもみんなにも渡したよ。俺は舘さんと食べたいの。いいでしょ?」
❤️「………うん」
またある時は、
🖤「舘さん、今日のリップ可愛いね。舘さんの白い肌に良く似合ってる」
❤️「……あ、ありがと」
🖤「………………(ジーッ)」
❤️「なに…?」
🖤「言っていいの?キs…むぐっ」
❤️「言うな!バカ!」
はたまたある時は、
🖤「舘さん、マッサージしてあげる」
❤️「……じゃあ、少しだけ」
🖤「任せて!…………結構、凝ってるね」
❤️「…っ、……ん、ぁ……」
🖤「……可愛い声、出さないで」
❤️「出してないっ!」
舘さんに会う度にこんなやり取りをしていれば流石にメンバー達も気付く。
最初の頃は誂っていたメンバー達も途中からは「またやってる〜!笑」としか思われなくなった。
それでいい。
これは牽制も兼ねてるんだから。
舘さんを(恋愛的な意味で)好きなのは俺だけでいい。
***
ある日のこと。
❤️【ごめん】
❤️【目黒の隣、耐えられない】
❤️【なるべく近寄らないで】
舘さんから個人の連絡先に送られてきたのは拒絶の文章だった。
🖤【なんで?】
🖤【理由教えてほしい】
と、送っても既読スルー。
突然過ぎてどうすればいいのか、わからなかった。
阿部ちゃんに、このことを伝えたら【話聞いてみるね】の次の返信が二時間後に来た。
💚【舘様の言う通りにしてあげて】
🖤【なんで?話聞いてくれたんだよね?】
💚【話を聞いたから言ってんの。好きな人のお願いだよ?聞いてあげて】
そんなこと言われたら従うしかないじゃん。
ただでさえ会える日少ないのに。
悶々しながら次の現場に向かった。
***
それから俺は舘さんの言う通り用がある時以外、話しかけるのを止めた。
それでも舘さんを目で追ってしまう。
たまに目が合うけど、すぐに逸らされる。
舘さんに直接「嫌い」とか言われたわけじゃないから。
まだ耐えられる。
そんな俺を見てラウールや康二が話しかけてくれる。
大丈夫だよ、二人とも。
本当は、ちょっと……悲しい。
でも表には出さない。
俺はプロだから。
アイドルは皆に笑顔を届けるのが仕事。
俺が悲しい顔したらダメだ。
そうやって自分を奮い立たせていた。
***
それから二ヶ月。
主演映画の撮影で「休憩」と声がかかった。
張り詰めていた空気がほのぼのに変わり、出演者と話しているとスタッフが両手に袋を机に置いて手を振る。
「皆さ〜ん!SnowManの宮舘さんから差し入れ頂きました〜!」
その声を聞いて出演者が差し入れを見に行く中、俺はスタッフに駆け寄る。
🖤「すいません、舘さんどこですか?」
「声掛けてきますか?と聞いたんですけど邪魔になりたくないと言って、ついさっき帰られました」
🖤「…!お礼言いに行ってきます!」
「了解しました!」
俺は猛ダッシュで舘さんを追いかけた。
すぐに見慣れた後ろ姿を発見する。
🖤「舘さん!」
❤️「目黒!?」
舘さんは驚いた顔をしている。
すると、スタッフの話声が聞こえた。
俺は咄嗟に舘さんの腕を掴み、近くの空き部屋へ入って鍵をした。
❤️「ちょっと…!何して……」
俺は舘さんの話に割り込んで正面から強く抱きしめた。
最初は抵抗しようとしてたけど、あまりに強く抱きしめるから観念したようだ。
🖤「……っ、舘さん」
❤️「目黒…?」
🖤「俺に近付くなって言ったのに近付いてくるなんてズルいよ」
❤️「…………ごめん」
俺の背中に両腕を回してくれた。
ポンポンと優しく叩く。
❤️「大人気ないことして、ごめん。俺……【めめなべ】見れなくなった」
🖤「え…?」
❤️「目黒しか見えなくて。……眩しくて、遠ざけたくなった」
🖤「うん」
❤️「自分から遠ざけたのに、……寂しい」
回された腕が離れたら胸を押される。
体が離れて目が合った。
❤️「また、話しかけてくれるか…?」
耳まで紅くなった舘さんが可愛くて。
頬に手を添えて顔を近付けた。
むぎゅっ
🖤「いひゃい(痛い)」
ほっぺたをつねられた。
❤️「TPOを考えろ、バカ」
🖤「ごえんにゃはい(ごめんなさい)」
指が離れて頬を手の平で撫でられる。
猫になった気分。
❤️「俺、帰るから。撮影頑張って」
🖤「うん。差し入れありがとう」
手が離れて俺の横を通り過ぎる。
舘さんはドアの前で振り返った。
❤️「目黒」
🖤「なに?」
❤️「演技見てたけど、カッコよかった」
🖤「……本当?」
❤️「うん。でも……」
❤️「普段の目黒が一番、カッコいい」
🖤「!?」
❤️「じゃ!」
🖤「ま、待って!舘さんっ!」
空き部屋から出た舘さんはあっという間にいなくなってしまった。
言い逃げなんてズルい。
この後、さっきのスタッフに声を掛けられ現場に戻った。
舘さんからの差し入れは楽屋で俺が気になってると言った話題のお菓子だった。
やっぱ、舘さんのこと大好きだ。
次回、最終話!
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コメント
3件
だてさぁ〜ん❤️😚 これはもう勝利確定👍
みぅです🤍🥀 第5話、読み終わったよ……。 舘さんが距離置いた理由、まさか「眩しすぎて見れなくなった」からだったなんて。重いのに純粋で、胸がぎゅってなった。差し入れ追いかけて空き部屋に連れ込む目黒の執着心、好き。そして「普段の目黒が一番カッコいい」って言い逃げする舘さん、可愛すぎるでしょ……。 最終話、楽しみにしてるね🌙
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#吸血鬼パロ
hotaru🌙
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