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おまかせというパンドラの箱

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おまかせというパンドラの箱

1 - 第1話 【お通し】

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2023年01月06日

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深夜1時過ぎ、名古屋では珍しくこの時間から開く居酒屋がある。高架下や繁華街では無い、住宅街の中にひっそりと佇んでいる。

「注意!酒以外にメニューはおまかせしかありません!」貼り紙を見て驚く。すごい店かもしれない。私は1割の不安と9割の楽しみを胸に抱え店に入った。

「いらっしゃいませー!」バイトの子達が元気よく挨拶してくれる。騒がしい訳じゃない、静かな訳でもない。何か心地よい雰囲気が私を襲った。「こちらのお席へどうぞ!」店内にはカウンターしかないようだ。周りを見回しながら席につく。「何にされます?」「とりあえず生とー…すみません、生でお願いします。」危ない、食事のメニューは無いのだ。周りを見回した時にも思ったが意外と混んでいる。大学生っぽい子もいるし近所のおじいさんのような人もいる。この時間でもこれだけ混んでいるのは凄いな。などと考えていると

「お待たせしました!生ですねー!あとこちらお通しです!」元気な男の子が後ろから配膳してくれる。「おまかせは少々お待ちください!」頼んではないのに注文になっているようだ。まぁそれ以外頼めないからな。とりあえずどんなのが来るか楽しみにしながら待つとしよう。お通しを見ると真っ黒とも言えるこんにゃくやモツが見える。なるほど、どて煮か。1口つまんでみる。濃厚な味が口に広がる。味噌が私の体を征服してくるかと思うほど濃厚だ。まずい、はやく何が別のものを口に入れないとどて煮しか食べれない体になるかもしれない。私はビールを口に流し込む。「っぷは!」美味い!今まで飲んだビールの中でいちばん美味いと感じてしまった程だ。気持ちよくさえなってきている。どて煮!ビール!どて煮!このラリーが止められない!まだお通しなのに大ジョッキ1杯飲みきってしまった。このままでは私はどうなってしまうのだろう。飲み潰れないようにと心で誓う。「お待たせしましたー!おまかせですねー!」待ったのは5分程、私は1時間にも感じていたが…さてどんな料理なのか私はワクワクしながら振り返った。

つづく

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