影日、
影山イラつかせたいな〜暇だし。最近影山とくっつく日が明らかに少なくなってきた。あ・き・ら・か・に!…影山依存になりかけている俺にちょっと引いちゃうが、ましょうがないな!うん!そこで、俺は色仕掛け?ってやつはなんか嫌だからイラつかせてなんか仕返し受けてくっつく!っていうリスクバリ高めそして適当な作戦を思いついた。逆に離れ離れになりそうだけど。まあ早速やるか。
影山を見つけたら俺はすぐに作戦を実行する。作戦って言うまでもないけど。咳払いをしてイラついちゃうような、影山に中学の最初で会ったような態度で話す。
「おい影山〜お前のトス精密でいつも有難いわ〜さすが王様〜」「…は?」「お前の王様ァな態度もう一回見てみたいな〜へへっ」
…なんちゃって。って言おうとしたら俺の方に影山が向かってきた。あれ、すごい怒ってる。沈黙を邪魔する足音はトコトコと鳴っているはずなのに、ドスドスと音を立てているようで。言葉を失うような影山の威圧感は、初めて会った時よりも凄まじく、まるで狼を挑発する小さい兎を狩る狼のようだった。
影山が、俺の目の前で止まった。見なくても感じるほどの威圧感はまだ止まらない。俺の汗もバレーの時ぐらい止まらない。
「ッ!?」
ごちゃごちゃ考えていたら、ガシッと腕を掴まれて、どっかに連れていかれた。
「か、影山ッ!離せよッ!あ、悪かったってぇ!王様王様言ったのは理由がッ」「知ってるから黙れ。それだけだ。」
ここで身長差、いや体格差を恨むとは思わなかった。どうせ離さないくせになんだよ黙れって!?しかも知ってるって…どういうことだよ!俺は心の中で叫んだ。ある場所にたどり着くまで体の中がパンパンになるぐらい叫びまくった。
走って走って、走りまくって辿り着いたのは…影山の家だった。そう理解した瞬間に俺は、嬉しくなった。作戦が大成功するかもしれないからだ。でも、後悔もした。だって、
色々考えている内に、寝室に入ったからだ。
この後起こることを考えるのは容易い事だった。いや、考えたくもなかった。逃げようとした瞬間にベッドにドスッと押し倒された。
「うぅっ…ごめ」「お前さ、言ったよな?”また王様みたいな態度見たいな〜”的なこと。」「いやほんっっとご」「ならさ、見せてやるよ…お前は何もしなくていい。いやすんな。俺だけでやるからな。」
いや俺も最後まで言わせろよ…ていうか、ナニヲヤルンダ?
自分の身にぞわわわわぁっと危機を感じて、起き上がろうとした。が、
「お前が見たいって言ったんだろ?なんにもしないで見てろよ」
手遅れだった。俺は悟った。”あ、これ俺おかしくなるやつだぁ…”と。影山の手が、なにかのメニューを選んでいる様な動き方をした。影山の手は、俺の耳に向かってきた。何らかの反射で避けようとしたが、もう一つの手がそれを止める。俺の頭が止まったのを良いようにして、両手は俺の片方の耳に止まる。もうそれだけなら良かったのに。…そんな俺の願いも叶わず、影山の顔が近づいてきた。思わず目をギュッと瞑った。そしたら、そしたら…!耳を、舐めてきた…!瞑った目もバッチリと開けるほど、刺激が、凄かった。
「ぅあっ!?」
声を出してしまった瞬間に俺は唇を噛んで声を出さないようにした。ただ驚いた。俺があんな甘ったるい声を出せる事が。
「うっんっ」声を出すたびに舌の動きは激しくなる。ぐちゅぐちゅって音が、頭中に響いて、頭が溶けそうだ。声を出すのをしばらく耐えようとしたら、片方の手が何かをまさぐるように俺の顔にでてきた。俺はまた堪らず目を瞑った。…でも何にも起きなかった。あれ?と目を開けたその刹那。
「ふっ…ぐぁっ!」
俺の口を2本の指が無理やりこじ開け、入ってきた。それだけじゃなく、歯磨きするような感じで口の中で遊んだ。最悪だ。頭ではぐちゅぐちゅってなって、口は遊ばれて。俺は声が我慢出来なくて、唾は顎に垂れてきて。とにかくやばかった。
「んむっ…ふぁっ!やえっうっぅ…」
はやく、おわれよ。そう思い手で反抗しようとしたが、激しく、止まらない刺激で、動かない。こわい。こわいこわいこわい。影山が影山じゃないみたいで、でも今こうやって俺に刺激を与えている奴は影山で。いつの間にか俺は目から雨を降らすようにボロボロと涙を流して、泣いた。
「うっぐ…ひっく…かげやまぁっやめろよぉ…」「はっ…日向?」「おれ、うぇっ、こんな事したくてイラつかせた訳じゃねぇよぉ…ただ、くっつきたいだけで、ひっく、こんな激しいやつ…お前がっ影山じゃないみたいで怖くてっやりたくねぇよぉ…」「…。」
こんなわがままで意味不明なこと言って影山は許してくれるだろうか。納得してくれるだろうか。影山の顔を恐る恐る見ると、顔が真っ赤になっていた。
「…ごめん。俺てっきり普通にくっつくだけじゃ足りねぇかなって思って…て。とにかくごめんな。」「かわいい。」「は?」「あ、いや!えっと…真っ赤な影山見んの初めてだからさ、それで、うん…へへ…ゴメン。」「またそれ言ったらやるからな?」「…でも、さっきの、よく考えたら嫌じゃなかった…かも。急にされたから怖かっただけなのかなってさ。やる分には良いけどよぉ、次からはゆっくりでな!?」「じゃ続きやるか。ゆぅっくり…なぁ?」「えっちょ、ぅあっ」
直ぐにやれとは言ってないのに全くこのアホは!
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