テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
輝茜
⚠︎︎口調迷子
ーーーーーーーーーーーーーーー
輝「いやー七夕だね〜」
茜「そうですね」
輝「今日星見えるかな?」
茜「どうでしょうね」
輝「ねえ蒼井」
茜「ムリです」
輝「まだ何も言ってないんだけど」
茜「僕は今日忙しいんです」
茜「アオちゃんの家で一緒に短冊を描いて飾って二人で笑いあって…♡」
輝「うわー嘘バレバレ〜…」
そんなことを言う会長を睨み、僕は鞄を持って生徒会室のドアノブに手をかけた。
茜「嘘じゃないんで。(嘘)」
茜「アオちゃんが待ってるので僕帰りますね」
輝「え〜?」
輝「僕の家に泊まってくれないの?」
茜「泊まりません」
茜「それじゃあお先に…」
と言った瞬間、腕を引っ張られ座っている会長に倒れかかってしまった。
会長は僕の腰を引き寄せ、顔を近づけてくる。
輝「ほんとに来ないの?いい事あるかも知れないのに」
茜「っ……、」
茜「…あーもう、」
茜「分かりましたよ、一泊だけですからね」
輝「やった」
そんな会長に負けてしまい、会長の家まで向かう。
輝「光〜?」
光「輝兄!…と、先輩!?」
光「いらっしゃい!ふたりともおかえりなさい!!」
輝「ただいま〜」
茜「おじゃまします」
光「夜ご飯できてるんで、自由に座ってください!」
会長の後ろを着いていき、荷物をおろし手を洗う。机の前に座ると、七夕に因んだたくさんの料理が広がっていた。
輝「わ〜すごい…さすが光」
会長の膝の上には妹がいて、会長はその妹をしっかりと抱えている。こういうところを見ると、ちゃんと長男なんだなと思う。
輝「どうしたの?」
茜「…別に」
光「早く食べよーぜ!」
「いただきまーす」
みんなで手を合わせ食べる。おかずの取り合いやデザートの取り合いなど沢山あったがみんなで楽しく食べた。
光「輝兄、先輩、てぃあら!」
光「短冊用意したので願い描きましょう!」
輝「わーすごい…!」
姫「てぃあらピンク〜!!」
茜「おお…」
みんなでペンを持ち、短冊に願いごとを書く。
輝「蒼井なんて描くの?」
茜「言いませんよ」
輝「えーけち」
みんな描き終わり、笹に1人ずつ吊るした。
姫「かわいい〜!!」
姫「お兄ちゃんお兄ちゃん!!」
茜「いででで!」
妹のてぃあら?は僕によじ登って引っ張ってくる。
姫「今日はお泊まりするの??」
茜「あー…うん、まあ」
姫「じゃあてぃあらと一緒にねよ!!」
茜「エッ….」
輝「え」
光「?」
輝「お、お兄ちゃんショック….」
茜「……あー、どうしよう…かなあ〜…?汗」
会長はショックで僕の足元で崩れてるし、妹は一生僕の肩から降りてこないし、源後輩は理解できてないし、僕はなんて返せばいいのか分からないしで空気は最悪だった。
光「こら」
光「てぃあらはおれと寝るんだろ」
光「輝兄と先輩は疲れてるんだから邪魔しちゃダメ」
輝「…………泣」
茜「…………。」
源後輩は妹を抱き、部屋を出ていった。
輝「てぃあらが….蒼井なんかに…」
茜「失礼だな」
茜「いいから早く機嫌直してください。生徒会の資料もやらなきゃいけないし」
輝「..あ、星…ねえ蒼井星見よう」
茜「話聞いてました?」
会長に引っ張られベランダに出て星を見る。キラキラしていて、月も満月だ。
輝「ねえ蒼井短冊なんて書いたの」
茜「言いませんって」
輝「じゃあなんてお願いするの?」
茜「…そう聞いてくるアンタは何書いたんですか?」
輝「えー…」
しばらく悩んだあと、会長が僕の手を握り目が合う。
輝「….蒼井とずっと一緒に居れますように」
輝「なんちゃって」
茜「………」
茜「あ….」
茜「あっそ….」
自分でも照れてるのがわかるくらい顔が熱いのに、目が離せない。手なんかびくともしない。
輝「………」
輝「えー…何その顔、かわい」
茜「うっさいもう寝ますよ」
茜「えーまってよ蒼井ー」
手は最後まで絡まったままで、離れなかった。今思うと、会長の手も何となく熱かった気がする。
おわり
コメント
2件
ね、ねねね、ねこぜ、様……??? え、もしかしてあの…?間違ってたらごめんなさい💦 最高です…最終的に押しに負ける茜くんが大好きです。光くん、ちょっとムスッとしてるのかな…???可愛いね…💕おぢサン興奮😤シちゃうナ😍((なんだか、デキてるのかできてないのか、自覚してるのか、してないのかどちらも分からないようなの大好き…🫶😚フォロー失礼します