や、ヤバいぞ……これは、ヤバいぞ……。
冬弥と彰人からの圧が……押し潰されそうなんだがっ!
顔を見たら何だか負けそうな気がしてきた……
そう思い、必死に目を逸らしていると、急に冬弥に頬を包まれオレと冬弥の顔が急接近した。
このままキスでもするんじゃないか?ってくらいに……
うわ、イケメン……!う、そんな目で、キュルルーンとした目でこっちを見るな!そういうのは彰人にやってくれ……!ほら!彰人がこっちを羨ましそうに見てるじゃないか!
嫉妬してるぞ!!嫉妬!!萌えるじゃないか!!
「おい冬弥」
と、彰人がオレと冬弥を引き剥がす。
ありがとう彰人!そうか、やはり彰人は嫉妬しているんだな!そうだよな!大好きな恋人……じゃなくて、旦那?嫁?が彰人以外とくっついているもんな!嫌だよな!すまん!!!
うんうん、と心の中で頷いていると、彰人に肩を掴まれた。物凄い力で。(逃がさないと言っている!!!)
え、何だ……あれか?ヤンデレルートか?う、それは……オレが殺されるやつじゃないか!?!?!
(司くんは結構過激なヤンデレにハマっているそうです。)
待て、オレが殺されるとなると冬彰冬が見れなくなるってことか!?!?いや、幽霊になってもお前たちの絡みが見れるのならいいんだが……
いや!ダメだ!!やっぱり生で見るからいいんじゃないか!!オレはまだ死ねない!!
「司センパイ、他に考えてることがあるなんて、随分と余裕なんですねー」
そのまま後ろから抱き締められる。まるで、冬弥に見せつけるかのように……
そうか……自分が嫉妬したから嫉妬返しか……(?)
これは、萌える
「司センパイ、」
「あ、はい」
びっくりした……急に呼ぶから素で返事してしまったではないか!
「司センパイは、オレたちの事を避けてるんですか?」
…………え?は?
いや、避けているつもりはなかったんだか……
どうしてもだな、二人が仲良くしているとオレは影で拝め……見守りたくなってしまうんだ!
「い、いや!それは違うぞ!!」
「じゃあ何で、」
「その、お前たちが仲良くしていると、えっと、見守りたくなってしまうんだ!!」
何だか二人が呆れたような顔をしている。
え、オレ何か変なこと言ったか?
ギュ
冬弥が前から抱き締めてきた。
……二人から挟まれている。
やだ、逃げられない。いや、逃げるつもりもないんだが、どうしてもこれは照れるというか……
オレにすることではない!!!!!
冬弥と彰人でやっていてくれ!!!!!!
「さ、さてー、一件落着したことだ!!!!!!もう外も暗いし帰ったらどうだ、家まで送るぞ?」
二人の背中を押して、外に帰るよう促した。
早く買った本も読みたいしな!
二人は最初不満そうにしていたが、納得してくれたようで
「明日からは影から見守りなんてせずに、ちゃんと話しかけてくださいね。司センパイ」
「そうですよ、もう見守りなんてしなくていいです。おやすみなさい」
と、言い残し帰っていった。
よく分からなかったが、話しかければいいんだな!!!分かった!!!
よし、漫画を読もう!!!
ー彰人と冬弥の帰り道ー
「司先輩、明日は大丈夫だろうか」
あの反応では少し心配だな、と冬弥がため息をつく。
「多分大丈夫だろ、またやってても引っ張り出せばいいんじゃね?」
「ははっ!確かにそうだな、」
「冬弥、センパイは必ずオレのモンにしてやるからな」
勝ち気な笑みで彰人が言う。
「望むところだ、彰人」
心底楽しそうに冬弥が笑う。
こういう時は楽しそうなんだよな、と彰人は思う。それも、司のおかげかもしれない。
次回予告
類くん出てきます!(多分)
次回!!変人ワンツーのツーが登場!?
お楽しみに!!!!!!!
コメント
2件
続きがめっちゃ楽しみです!!!( ^∀^)