「おはようございます…」
昨日、みんなとお菓子パーティーをしてお昼に起きてしまった私。リビングにいるのはあおさんだけだった。コーヒーを飲んでいる様子。
「あ、なのかちゃんおはよ!」
そう言ってあおさんは目の前にある飲み物を差し出した。
「これは…カフェラテ?」
「そーそー、美味しいから飲んでみて!」
私は座って一口飲む。
すると、あおさんの声が遠くなり…
目が覚めた。
「ゆ、夢か…」
「なのかちゃん起きた?」
うわあ!とめちゃくちゃでかい声で叫んでしまった。あおさんだ。めちゃくちゃびっくりした。これもまた夢なのかと頬をつねる。夢じゃなく、現実だ。あおさんはキョトンとしている様子。そして口を開けた。
「なるくんの事どう思ってる?」
「な、なるさんですか、
いい人だと思います」
どう思ってるかといざ聞かれたら困ってしまう。ただなるさんとは昨日の出来事で私も彼もお互い心を開いた。悪いようには思っていない。 あおさんは動き、私を押し倒した。
「あ、あおさん?」
「じゃあさ…好き?」
それは恋愛として言ってるのか、友達としてなのか分からない。だが彼の目は本気なようで、きっと恋愛の事だろうと思った私は
「いえ、恋愛感情はないですよ」
と、言った。あおさんはまだ何かあるようで、私の腕を力強く握った。
「痛いです、あおさん…」
「僕のことだけ考えればいいのに」
そう言って彼は起き上がり部屋から出ていこうとした。その時彼がボソッと言った言葉を覚えている。
『昨日楽しそうだったね。なるくんと』
私は昨日のことを覚えている。なるさんは急遽仕事が入った為夜のお菓子パーティーには参加出来なかったはず。となると、他でなるさんと関わったのはあの時しかない。るいさんを待っている時だ。あの時あおさんは居たってこと…?
コンコン 『入るで』
「がくさんですか、依頼ですか?」
「ああ、それもある。あと、あいつにはあまり関わるな。」
あいつってもしかしてあおさん?がくさんは、それだけだと言って部屋を出てこうとした。
「あーあと、お前一日中暇だろ?今日と明日なんもねーからナイフとか色々教える。後で庭に来い。」
「あ、はい!」
ナイフか…上手く出来なくて逃げられるか叫ばれそうだ。
庭では、ナイフのこと、銃のこと、結構時間があったから足音を出さない歩き方みたいな…その他色々教えてもらった。
次の日私は…
「ゔぅ…い、いたい…」
私は筋肉痛になってしまった。全身が痛すぎる。るいさんとあおさんは大丈夫?と頭を撫でたり背中をぽんぽんしてくれたり。背中ぽんぽん嬉しいがるいさんの力が強くて時々痛い。涙が出そうだ。
しゅうさんが何かを取りだし私に出したものは
「プリン?の材料ですか?」
混ぜたら完成するらしい。簡単そうだ。
「今日がく何もないらしいし、せっかくだし作ってみたら」
がくさんとは依頼以外で特に喋らない。話す内容も仕事みたいなもの。
「私、作ります!!」
そう言ってしゅうさんからプリンの袋を受け取りがくさんを探した。