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恋ごと抱きしめて

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恋ごと抱きしめて

7 - 第7話 屋上への誘い

2026年02月04日

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保健室へ向かおうと、泉と紗良が歩き出したときだった。


「ねえ、ちょっと」


背後から声がして、二人は振り返る。


さっき泉を助けてくれた三人が立っていた。


真ん中の陸が、少しだけ照れたように笑う。


「明日からさ……一緒に弁当食べない?」


突然の誘いに、泉は思わず目を瞬いた。


「え……?」


右側の男子――優が、露骨に眉をひそめる。


「は?陸、何言ってんだよ。女子と食べるとか……」


左の眼鏡の瞬が、肩をすくめて口を挟む。


「別にいいじゃん。屋上だし誰にも見られないよ。

友達は多い方が楽しいでしょ」


「……お前まで乗り気かよ」


優はぶつぶつ言いながらも、完全には否定しなかった。


陸が泉に視線を向ける。


「どう?嫌じゃなかったらでいいけど」


泉は少し戸惑いながらも、素直に答えた。


「……助けていただいたので。別に、いいです」


その瞬間、陸の顔がぱっと明るくなる。


「よし、決まり。明日の昼、屋上ね」


三人は軽く手を上げて歩き去っていった。


夕日を背にした後ろ姿が、やけに眩しく見えた。

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