あぁ、私はなんて幸せ者なんだろう
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私は幸せ者だ
私の言ったことに、みんな賛成してくれて、
みんな手伝ってくれる
優しい人たちばっかだ
私のわがままにもいいよって、笑顔で言ってくれる
先生もだ。
私には口うるさく言わない。
両親は超有名企業で働いているから、家も裕福
あぁ、なんて幸せ者なんだろう。
友達がいて、家も裕福で、
なんて、贅沢で、幸せなんだろう
私はいつもそう思ってる
私は幸せ者なんだって
まぁ、実際そうだし、
だから、困っている人を見ると助けたくなる
その人は棚町薫と言って、いつも本ばっか読んでいて、退屈そうだ。
だから私が、その人と関わってあげている
私はなんて優しいのだろう。
ある日、私は友達に、
「今日はこれで遊ぼう」
と言って、私は手に握っていたものを見せた
友達は、笑って
「いいよ」
って言ってくれた。
なんて優しいんだろう。
翌日、あの退屈そうに本を読んでいた棚町薫が、学校を休んだ。
次の日も、次の日も、
1週間、2週間、3週間、
ついに1ヶ月になった
そして、1ヶ月半たった日のこと、先生が、
「棚町薫さんは転校しました。」
と、私は、悲しかった
「あぁ、つまんなくなっちゃった」
だって、
私のおもちゃがいなくなったんだもの。
私はそこから退屈になった。
でも、やっぱり私は幸せ者だ。
棚町薫が転校して2週間後、
「今日は新しい転校生が来たぞ」
先生のその言葉が、嬉しかった
あぁ、私は幸せ者だ。
すぐに新しいおもちゃが来てくれる
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解説↓
この物語で、話しているのは、いじめっ子。
棚町薫とは、そのいじめられっ子。
棚町薫が転校したきっかけは、いじめっ子に、カッターナイフで手を切られたからだ。
その1ヶ月に棚町薫は転校した。
いじめっ子の話に賛成していたのは、みんな、いじめっ子の両親が恐ろしかったからだ。みんなの親がいじめっ子の両親の傘下で働いていたからだ。
先生も、見て見ぬふりするしか無かった
だからみんな、笑顔で賛成するしか無かった。
そして、棚町薫が転校した後のこと、新しい転校生が来た
いじめっ子はその転校生を虐める。
ってお話。
コメント
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やっぱりハワイちゃんの病み系好き