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とある休日の日。ふと、エウリがすまないに聞いた。
「ところですまないさん、久しぶりに瑞穂の国に行きませんか?」
「へ?」
と、すまないはメガネをかけた顔を上げた。すると、右腕に突然力が入らなくなり、コップが地面に転がった。
「わっ」
「わっ、父さん大丈夫!?」
と、天満は地面に転がったコップを拾い上げる。すまないの見えている右腕は黒く、見えない肩まで広がっていた。
それは、ヤマタノオロチを倒した際に、代償として右腕が使い物にならなくなった。
昔は動かないほど酷かったが、今は軽いものなら持てるようになった。
「えーっと、なんで?」
「しばらく帰ってないじゃないですか。久しぶりにあのツリーハウスや瑞穂の国に行きたいなって思ったんですよ。いいじゃないですか!子供達も夏休みになりましたし!」
そう、天満と蓬莱の通う学び舎が長い休み、夏休みが始まった。
そう言うと、すまないはふむ。と考え、答える。
「・・・そう、だね」
ふと、すまないの瞳が少し悲しそうな瞳になった。そしてすぐパッと顔を明るくした。
「それもそうだね!じゃあ!せっかくだし、皆誘おっか!」
「いいですね!旅行、楽しみです!」
「旅行だって!蓬莱!楽しみだね!」
「そうね」
と、4人は楽しそうに話した。