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— 天内護衛の半年前のクリスマス —
12月24日の夜、東京の街はクリスマスで華やかに飾られ、イルミネーションの光が夜空を彩っていた。雪が静かに降り積もる中、五条悟と夏油傑は呪術高専1年として、クリスマスを思いっきり楽しんでいた。
「きたぞぉっーーーーーーーっ!クリスマス!」五条は鼻歌交じりに言いながら、両手を広げて歩いていた。「イルミネーションがすごい! こんな街を歩けるなんて、最高だな!」
「悟、どこからどう見ても小学生みたいなテンションだな。」夏油は少し呆れながらも、五条の横で足元の雪を蹴りながら歩く。
五条はその言葉を無視して、キラキラ光るツリーの前で立ち止まった。「ほら! このツリー、すっげー綺麗だろ! ちょっと写真撮ろうよ!」
「撮るのは別にいいけど…。」夏油は面倒くさそうに言いながらも、ツリーの前に立つと、スマホを取り出して、五条と一緒に写真を撮る。
その時、後ろから「おい、ちょっと待てよ!」と声がかかる。
「お、硝子か!」五条はにっこりと笑い、手を振った。「硝子! 今日、何してるんだ?」
家入硝子は、真冬の寒さの中でミニスカを履いて歩いてきた。少し息を切らしながら、「あんたら、どんだけ楽しんでんだよ」と声をかける。
「楽しまなきゃ損だろ? クリスマスだぞ、ク・リ・ス・マ・ス!」五条は無邪気に言い、家入の顔を見ながら「硝子も写真撮るか?」とスマホを差し出す。
家入は苦笑いしながら、「うるさいな…でも、まぁ、いいか。ちょっとだけね。」とスマホを受け取る。
三人は一緒にツリーの前で写真を撮り、笑い合った後、歩きながら次に行く場所を決める。
「次、何しようか?」五条が興奮した様子で言う。「はーい!ホットチョコレート飲みたい! 」
「またホットチョコレートかよ、悟。」夏油が冷めた目で言うが、五条のテンションに引き寄せられるように、「まぁ、いいか。」と答える。
「決まりだな!」五条は勢いよく歩き出し、「あそこのカフェに行こう!」と指差す。
カフェに到着した三人は、暖かい店内に入ると、ほっと一息ついた。五条はさっそくメニューを見て、ホットチョコレートを注文し、「あったかいの、最高!」と嬉しそうにカップを手に取る。
「ホットチョコレートばっかり飲んでるな。」硝子は苦笑いしながら、同じくホットチョコレートを頼んだ。
「だって、美味しいんだもん! ほら、硝子も飲んでみて!」五条はにっこり笑って、カップを家入に差し出す。
家入は少し照れくさそうにそれを受け取ると、ひと口飲んで「うん、まぁ、確かに美味しいかも。」と言った。
「だろ?」五条は自信満々に言う。
その後、三人はカフェのテーブルでゆっくりとホットチョコレートを楽しみながら、あれこれ話していた。外では雪が静かに降り続けている。
「今日は、ほんとにいい夜だな。」硝子が温かい飲み物を手にしながら、ふと呟く。
「そうだな、こんな日もたまには必要だ。」夏油は窓の外を見ながら、少し感慨深そうに言った。
「うん、たまにはさ、こうやって、何にも考えずに楽しむのも悪くないよな!」五条は大きな声で言い、二人に向かってにっこりと笑った。
「お前子供みたいだな…。」家入は少し呆れながらも、笑みを浮かべて言った。
「でも、楽しいだろ?」五条は満面の笑みで言い、さらにカップを一口飲み干した。
「まぁ、そうだな。」夏油は少しだけ笑ってから、「でも、この後、帰る時間になるとまた忙しいんだろうな。」とぼやいた。
「そんなこと考えてどうすんだよ! クリスマスなんだから、楽しんで帰ろうぜ!」五条は勢いよく言い、店を出る準備をした。
外に出ると、雪はますます強く降っていて、歩道が白く覆われていた。五条は雪を見て「雪合戦しよう!」と叫んで、雪を手に取って投げ始める。
「お前、ほんとに…。」家入は呆れながらも、つられて雪を集めて投げ始める。
「よし、行け!術式順転・蒼!」五条は家入に向かって雪玉を投げる。
「おい、ちょっと待て!守れ!虹龍!」夏油は少し怒りながらも、仕方なく雪玉を集めて投げ返す。
三人は雪合戦をしながら、無邪気に笑い合った。周りには他にも雪で遊ぶ子供たちがいて、クリスマスの夜は温かい雰囲気で包まれていた。
「これ、楽しいな!」五条は雪の中で転びながらも、大声で叫んだ。
「お前、転んでるけどな。」家入は笑いながらも、五条に手を差し伸べた。
「お前ら、ほんとに…。」夏油は苦笑しながら、二人に手を貸した。
その夜、三人は雪の降る街で、心から笑い、クリスマスを楽しんだ。