テラーノベル
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ピンポーン
ん?こんな時間になんだ?
22:45。訪問には大分遅い時間だ。
そっとドアの覗き穴から確認する。
ドアの前にはしゃがみこむ人影が。
ん?これは…くるみさんか?
一応ドアチェーンを掛け、細くドアを開ける。
「はい…」
「あっこんばんわ~先生~ちょっと助けて欲しいんですよぉ」
酔ってるのか?
「くるみさん?ちょっと待ってて下さい」
ドアチェーンをはずし開け直す。
「どうしたんですか?酔ってるんですか?」
うわっ、見るからにかなり飲んでるのがわかる。
「そうなんです~。くるみ、酔っております」
ふにゃっとした敬礼をする。
「それでどうしたんですか?酔いすぎて怒られて旦那さんに締め出されましたか?」
「違うんですよ~ちょーっと階段が危ないかな~って思って。階段上がるの手伝ってください」
見れば膝を擦りむいている。…さてはもうどこかで転んできたのか…
「それなら旦那さんに連絡して迎えに来てもらえばよかったじゃないですか」
「旦那さんはぁ、出張でいないんですよ。出張」
あらら。
「しょうがないな。ほら、立てますか?」
「立てませ~ん!」
「もう、ちょっと触りますよ?」
「そんなの今さらじゃないですか~どうぞどうぞ」
ちょ、誰が聞いてるかわからないのに…
両脇の下に手を入れ、よっと立たせる。
「あひゃひゃ、くすぐったいですよ」
このまま話し続けられると誰かが出てくるかも。
急いで連れていこう。
「じゃあ歩きますよ?はい、いちに…」
全然力が入ってない。ほぼ自分が支えながらなんとか進む。
あ、ちょ!ぐにゃぐにゃ動く。支える手が胸に触れるが構ってられない。
「あ~おっぱい触った!」
…構ってられない。なんとか階段までたどり着いた。
さてここからどうするか。もう支えるよりこっちの方が早いか。
「くるみさん?おんぶするから背中に乗ってください」
「ごめんなさ~い。お願いします」
自分から来る気もないらしい…
なんとか支えながら前に回り込み背負う。
よっと。まぁ、それほど重さは感じない。これなら上まで十分背負って上がれる。
「先生~あたしのおっぱいちょっとは大きくなりました?」
あ、そうだ。今、自分の背中にはくるみさんの胸が当たって…るのか?わからない。
「そうですね、マッサージの効果はばっちりですね」
「えへへ、目指せ巨乳!」
「おっと暴れないでください!」
落ちないように、落とさないように、気を付けて階段を上がる。
ふぅ、やれやれなんとか上がれた。
「ほら、くるみさん?鍵出して?」
ん?返事がない?
「ん~」
寝てるのか!?
「くるみさん、鍵!」
ゆさゆさと揺する。お?こうするとむにむにと動く胸を感じられるような。
「カバンに入ってますよ~」
え…出す気無し?
「もう…じゃあ失礼しますよ」
「は~い」
おんぶしながらくるみさんのカバンから鍵を見つけ出す。
よいしょっと。
「じゃあ確かに送りましたからね。はい、降りてください」
「ソファまでお願いしま~す」
タクシーじゃないってのに…
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