side:fm.
今日は中島さんと2人で家で飲んでる。
そしたら中島さんが飲みすぎちゃって、俺がトイレ行ってる間に寝ちゃった。
ソファで気持ちよさそうに寝てる。
少し頬を赤くしながら。
流石に可愛い。
いいこと思いついた。
この隙に悪戯しちゃおう。
普段は中島さんに悪戯されてばっかりだから、仕返し。
まずは頬を指でつんつんする。
…起きない。
両頬を指でつんつんしても起きない。
そのまましばらく頬を触っていると、
「んー…」
流石に起きたか…?なんて思ったけど
まだ寝てるから寝言だった。
まだ寝てるからしつこく頬を触ってると
頬を触る手を中島が手に取り軽く握った。
「っ…起きてる?」
「……」
返事はない。
夢でもみてるのか?
俺は手を握られたことが不覚にも嬉しくて、
お礼に中島の頭を撫でる。
「…ふーまぁ……」
え?
今
俺の名前呼んだ?
これは、寝言?
「…なーに」
俺は内心びっくりしながらも、余裕そうに返事をする。
「…ふうま…すき」
ちょっと待ってよ、
何言ってんの、
かわいいんだけど。
「…俺も」
俺がそう呟いても、中島はまだ夢の中で、
寝息を立てているだけ。
中島が起きるまでテレビを見ていると、
ようやく中島が目を覚ました。
「んー…ねてたぁ…」
「起きた?」
「ん…いま何時…?」
時計を見るともう朝の3時だった。
「3時」
「もうあさじゃん…」
なんて言いながら体を起こす中島。
しばらくすると、中島が
「おれのほっぺきもちよかった?」
はい?
こいつまさか、
「え、は、起きてた?」
「そりゃ起きるでしょ笑」
「…じゃああの寝言も嘘?」
「…うそ」
「嘘かよ、笑 」
なんだ、全部嘘だったんだ
「でも好きって気持ちは本当だよ?」
「…ふーま、好きだよ」
結局俺の悪戯は失敗に終わり
まんまと中島の嘘に騙された
〖𝑒𝑛𝑑〗
結局knfmになる感じもすきーー…