神城 蓮は、氷室 悠真と共にモニターに映る海外の都市の映像を見つめていた。
「……奴ら、思った以上に規模が大きい」
赤く点滅するマップには、複数の拠点と人員が示され、シンジケート・オメガの広がりを可視化していた。
「各国の警察や国際機関も手を出せない。彼らは合法組織の隙間を突いて動いている」
氷室の声は冷静だが、画面の情報量が尋常でないことを物語る。
黒瀬 鷹真は無言で拳を握る。
「俺たちが動かなければ、都市だけじゃ済まない……世界規模の被害になる」
神城は仲間を見渡す。
「国内の戦いと並行して、奴らの拠点を一つずつ潰していく。氷室、国際機関との連携は頼んだ」
氷室は解析端末を操作し、暗号化された通信を解析し始める。
「了解。奴らの動きは予測可能だ。だが、裏をかく可能性も高い」
モニター越しに、シンジケートの影が動く。
潜入チームが接触する前に、敵はすでに次の布陣を整えつつあった。
「……油断はできない」
神城の目が光る。
都市も国外も、ゼロディヴィジョンにとっては戦場だ。
人々を守るため、裏ゼロとシンジケート・オメガ、二つの敵に挑む。
その戦いの中で、仲間たちの絆と戦略が試される――世界規模の陰謀に立ち向かう戦いが、今、始まった。
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