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「仲直りし!」
ある日、トントンさんに首根っこ掴まれて牢屋に連れ込まれた。
その時は本当に埋められるかと思った、連れ込まれた先にゾム居たし。
だが迫られるは仲直り、グルッペンに頼まれたらしい。
仲直りしません、とゾムと言い放ってもトントンは”仲直りし!”の一点張りだった。
ゾムと見つめ合って、そっぽを向く時間が続く。
「「…。」」
それに私は耐えられなくて、愚痴を零した。
「でも私悪くないよ」
「ゾムの冗談わかんなかったやろ」
「うぐっ」
普通に拾われた、冗談なんかわかるかボケ。
「そうや、俺冗談やし。悪くない」
サラッとトントンを味方につけるゾム
「ゾムも、蝶使さん優しいのに脅すのは悪いで。」
だが成敗してくれた。ナイストントン。
「「…」」
だが一向に話は進まなかった。
思い悩んでいるトントンが、息を吸って一言言った。
「先に謝ったほうがカッコええんやけどな…。」
なんだその子供騙し…?そう考えていると目の前から風が吹いた。
「蝶使ごめん!!!」
90°腰が曲がったゾムが、風を起こしたのだ。思わず呆気に取られて、謝罪が零れ出た。
「…あぁ、いいよ。こっちもごめん。」
すると、ガッツポーズと共にゾムが顔をあげる。
「じゃあ俺が大人な!」
いや…子供…なんて、思いながら言い返す。
「…カッコいい勝負だったじゃん。それでいいけど」
子供の様に言い放つゾムに、怒っていた私は馬鹿らしくなった。
「全く、ガキかよゾム君」
「はぁ?ガキちゃいますぅ」
今度は冗談を交えて会話する。
「えー?何処がですかぁ?」
「まず俺のがデカイやん」
「そりゃ男と女やからな」
「おっ、言い訳かぁ?」
そうか…、冗談ってこういうことか。
確かにゾムの顔は殺す気もなく、おちゃらけていた。
「お前ら…また喧嘩か…?」
だが背筋が凍った、これはゾムの殺気ではない…!
トントンのお叱りだった
「「すいませんでした」」
私はその日、奴隷から叱りの拳を受ける私は一体…と思いながらも眠りについた。