テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あれ…ここはどこだろ。あたしは…さっきまで人間と戦って…そっか。あたし…負けたんだっけ。だから…ここは地獄かな。あたしね。本当はこんな子じゃなかったの。信じて欲しいの。あたしは…こんな子じゃ…なかったはずなの。
思い出した。あたしも元々はあの丸い生き物だった。そして、あたしは寺子屋でいじめられて、そして…夜番の寺子屋を抜け出した。そして、強い魔に出会って、殺されそうになった。でも、その魔はあたしの深刻さに気づいてくれて、あたしを魔の世界へ導いてくれた。それが…今の上段二の魔。
人間を食べれば強くなれる。あたしはそう信じて、この世界を滅ぼすために尽くした。でも、その人間にやられた。あの修乱はまた違う性質だ。まさか、あたしの死因が自分の攻撃だなんて、聞かれたら笑われちゃうよ。でも、確かに強かった。このえちゃんより、全然強かった。ふぇろーえいど…?っていうのがよく分かんなかったけど。
それは置いといて、あたしの元々の名前って…なんでっけか。…そうだ。思い出した。まそらだった。みそら…確かに似てるけど、意味は全く違うじゃないか。真宙は宇宙を示すもの。深空は空を示すもの。
あたしは…これからどこに行くんだろ。やっぱり地獄かなぁ。罪のない子達をいーっぱい殺しちゃったもん。出来るものなら、謝りたい。って、無理か。
だって丸い子達は天国、あたしは地獄だもんね。
もう、二度と会えない。後悔しか残らないよ。
ごめんって言いたい。でも、間に合わない。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!