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短編のまとめ

第10話 - 涼ちゃんの交友関係〜風磨くん編〜

171

2025年06月12日

#🍏

#短編集

#Mrs. GREEN APPLE

#ミセスグリーンアップル

#ミセス

#ご本人様には関係ありません

はるかぜ

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「大森くん、藤澤さんって本当はどんな子なの？」

俺が真剣に聞いたのに大森くんは「はぁ？」という表情で何言ってんの、と呆れたように返事した。

「教えてよ！どんな人なの？」

「どんなって···あのまーんま」

「本当に？裏では怖いとかない？常にあれ？ふんわりふわふわにっこにこしてるの？」

「その表現はよくわかんないけど、まぁそうだね、たまに激しめな時はあるけどだいたいがそんな感じ。あと涙もろい」

ふんわりふわふわ、にっこにこで裏表なく、涙もろい。

「やっばいわ、なにそれ可愛すぎるんですけど···」

「風磨くんどした？おかしくなった？···って、うちの涼ちゃんのこと狙ってるの？」

「···うん、気になる」

本当は気になるどころじゃない。どの出演番組を見ても、大森くんには悪いけど藤澤さんにしか、目がいかない。

毎日あれこれ悩んで、ついに大森くんに相談したというわけで。

「藤澤さんって付き合ってる人いるの？」

「いないと思うよ、むしろ経験少なめだと思うけど···あんまりそんな話聞いたことないし」

「そんなところもいいなぁ···ちなみに、大森くんとか若井さんは藤澤さんのことお付き合いしたい意味で好きとかはないの？」

彼らの仲の良さ、付き合いの長さ···もしかしたらもしかするかも、という気持にもなる。

「若井は絶対にない。俺もないかなぁ···けど涼ちゃんに本気で告白されたら考える」

「なにそれ、なんかズルい答え」

正直、大森くん相手では勝てそうにもない。けどまだ藤澤さんの気持ちなんか全くわからないどころか俺は友達ですらないわけで。

「じゃあ、もし俺と藤澤さんが付き合うことになったら祝福してくれんの？」

「もちろん、涼ちゃんが幸せなら」

「···じゃあ俺、やってやる。藤澤さんにアピールして好きになってもらう！」

大森くんはふふん、と何もかもわかったような顔して宣言した俺を笑った。

「まぁ、頑張って。涼ちゃんはたぶん、めちゃくちゃ難しいと思うけど」

言ったな。

アイドルの本気を見せてやるよ。

待ってろよ、涼ちゃん！

—————·———-

と、いうわけで涼ちゃんに惚れた風磨くんがアタックします！

果たして付き合えるのか？

オモタイアイでは大森さんに妨害されてたので今回は少し肯定的です。