リクです🙌🏻
マサヒロside
4「…おはよー」
声する方に目を向ければ、コーヒーを入れたマグカップを思わず落としてしまいそうになるくらいの衝撃が走る。
4「おはよ。…まーくん?」
12「タクヤくん、それ、」
4「…ん?あ、これ?」
12「……俺のカーディガン、ですよね?」
4「あ、ごめん。ほんとだ。なんかいつもと違う思った」
タクヤくんが少し恥じらいながら袖をいじる姿が何とも愛おしい。
自分の体が突然に熱っぽく感じる。
4「…起きたら寒くてさ、咄嗟に羽織っちゃった。自分のかと思ってた」
確かに俺らのカーディガンは似たデザインと色合い。
12「ふふ。タクヤくん寝ぼけてるんですか〜」
熱っぽさを誤魔化そうと、いつもの調子で話しかける。
4「そうかも。
………昨日、なかなか寝かせてくれなかったから」
タクヤくん頬を少し赤く染め俯いた。
12「っ……ああ、やばいわ、」
4「ん?なに?」
12「いや、なんでもないです」
目を見開いて何も知らないふりをする。
4「…どーした?なんかあった?」
それなのにタクヤくんは不安そうにどんどん近づいてくる。
……限界かも。
マグカップを勢いよくテーブルに置く。
4「…まーくん?」
タクヤくんは戸惑いながらマグカップと俺を交互に見ている。
12「ずるいなぁ、」
4「えっ?…んっ」
ぶつかるようにタクヤくん唇に自分のそれを重ね、後ろのテーブルに追いやる。
4「ちょ、…んっ、コーヒー、こぼれる、」
12「じゃあこっち」