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「だーいじょーぶかぁーーー!!」
どこかで聞いたことある声…
明は上を見上げる。
僕も…
あ゛
え、光星先輩?!
「あ…お兄…ちゃ…んだ」
ドォォン!!!
「いった…」「痛いよお兄ちゃん…」
「しょうがないだろ!急いできたんだから…」
この人が光星。明の兄で僕から言うと先輩。頭が良くて明るい人だ。
「明!どうした?!」
「じがんが…もう…、ないんだ」
「そうなんです、まだ依頼人さんが手紙を書いている途中で…」
「なるほどね!状況は理解したぞー!」
状況理解するの早!!
「うーん、じゃあ、ぼくを真ん中に手をつなごう!」
「「え?」」
明、光星、僕
この順番で横に手をつないだ。
サァァアー
淡い光が光星先輩の腕のウォッチから出てくる。そして、僕と明に向かって来ている。
「これは…?」
僕は恐る恐る聞く。初めて見た。なんだこれ。
「俺だけの技さ。君たちにも時間を共有したんだ」
え?どういう事だ?
「俺はまだあと2時間いられる。お前らも2時間いられるようにした訳さ」
「お兄ちゃん…!あリがとう」
「ありがとうご…」
「手を離していいぞ」
お礼言おうとしたのに。そう思いながら光星先輩の手から手を離す。
「ウォッチを見てみろ」
先輩に言われたままにウォッチを見る。あっ、残り2時間。明のもそうなっているようだ。明もすっかり元気だ。
「ありがとう!お兄ちゃん!」
「あリがとうございます!」
「いやいや、じゃあ、僕は帰るよ!」
そう言って先輩は本のなかに入ってしまった。帰ってしまった。郵便局に。
ガチャ
「あのー…」
「「あっ!!」」
「遅くなりましたあ…」
竹下さんが玄関扉を開けて出てきた。
「全然大丈夫です!」
「思い出してしまいました…母を思い出しながら…書いてました…」
その気持ちわかる…
「では、書かれたお手紙を…」
僕は竹下さんの前に手を出す。
「あ、はい、どうぞ」
「あリがとうございます」
僕はお礼を言った。
「あ、お母さんの名前は何ですか?」
明が聞いた。その聞き方はw
「あっ、竹下由美子です」
「た…け…した…ゆみ…こっと」
僕は必死にメモった。
「「あリがとうございました!」」
僕たちはお礼を言うと、本を出した。
「「では、あリがとうございました!!」」
「よろしくお願いしまーす!!」
竹下さんは手を振っている。
僕たちも手を振り替えして、本のなかに飛び込んだ。
「さあ、届けに行こう。あの人の本音を」
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#コメディー