前回の続き!!第3話です!!
もう、俺が何かわからなくて、ただただ、その失敗を忘れて、いつもの「俺」、「不破湊」で居たかった。
それのせいで、もちさんに迷惑かけた。
苦しくって、酒を飲んだからか、頭痛が酷くて、きもちわるくて。
やっぱり、こんなこと、高校生に言わなきゃよかった。絶対に困らせた。
いつもは、ポジティブに思考を切り替えられるのに今日はなんだか上手くいかなくて。
困らせないように、笑わなきゃ、いけないのに。
どんどん、視界が歪んで、もちさんを見れなくなる。
怖くて、俺を否定されるんじゃないかって。
呆れるれるんじゃないかって。
「はあ、」
「っ、、、」
あぁ、やっぱり、呆れられた。
そうよな。そうや、だって、こんなこと相談することではないし、相談するまでもなくて、自分で解決できるし。
酒で倒れてゴミ袋の山で寝たのも自業自得。
自制ができなかったのも自分のせい。
ミスをしたのも、俺が悪いから。
俺の隣から少しのぬくもりが消える。
あぁ、本当に呆れられちゃったんだ。ろふまお、やめなきゃなぁ。
こんな、邪魔なやつ、迷惑ばっか掛ける奴なんか、いらんよな。
どんどんと悪い方向に思考が進んでいくのを止めるように、芯の通った声が響く。
「ふわっち」
そうやって、呼ばれる。
なんて、言われるんやろ。
今、笑顔を作れないから、笑えないから。
「僕が言ったこと、もう忘れましたか」
「ぁ、」
「僕はさっき、悩みを半分個しましょう、そう言いました」
「ぅ、ん」
「でも、ふわっちに僕の想いがしっかり伝わらなかったみたいですね。なので、はっきり言います。ふわっちの心の底に届くまで何度でも言います」
そう言って、もちさんは俺の両手を握り込む。
そして、床をずっと見つめている俺の瞳と目を合わせる。
その緑色の瞳は俺を真っ直ぐに見つめる。
「僕は、ふわっちのことを全部はわかりません。ホストのことも僕はまだ、高校生だから何もわからないし、力になれることは少ないかもしれない。ふわっちの過去も僕は知らない。でも、人間誰しも失敗はするし、気分が凹んで何もかも上手く行かないときがある。僕だって、配信のBGMとか色々ミスることはあるし、剣道も上手く行かないときだってある。それが重なって重なって嫌になることもある。それが、今のふわっちかもしれない。それは、自分で解決できることもあるけど、そういう時は、頼って良いんだよ。迷惑ばっか掛けてしまえ。僕もまだ、高校生で皆さんに迷惑しか掛けてない。それをふわっちは否定しましたか?」
「うぅん、、」
「ふわっちも僕が迷惑を掛けたときに拒否しないように、僕も、ろふまおもにじさんじもその迷惑を否定しない。これは言い切れる。だって、仲間でしょ?だから、迷惑を掛けることは間違ってない。もう、嫌になるなら、忘れたくなるなら、頼って頼って頼りまくれ。誰だっていい。ここは温かい場所だから、ふわっちを責める人もいない。まあ、流石に怒る人は居るだろうけど」
「、、、迷惑なんかじゃない。むしろ、そうやって話してくれたことが一番嬉しいし、仲間としてふわっちが心の底から信用しようって思ってくれたのが尚更嬉しいかな。こうやって、話したら少しは楽になるでしょ?これが一概に正しいなんて言えないし、そもそも正しいことなんて無いんだけど。今回は一人で溜め込みすぎてこうなったなら、次から気をつければ良いから。そんな、無理に完璧と笑顔を求めなくても良いんだよ」
「ふわっちはふわっち。どんな不破湊でも不破湊。そんなに自分を責めないでやってよ。そんなんじゃ心臓持たないよ?」
なんて、微笑んでくるもちさん。
いつの間にか冷えていた手は暖かくなっていた。
「本当に迷惑じゃない、、、?」
「うん。迷惑をじゃないよ」
「もっと、頼ってもいいの、、?」
「うん。沢山頼って。きっと、ふわっちが頼ってくれたらみんな嬉しいよ」
「そっか、、、」
「どう、、、?伝わった、、、?」
そう言って、不安そうにこちらを覗き込むもちさん。
それに、微笑む。
「うん、伝わった。ありがとぉ、もちさん」
「ふふん。僕にかかればこんなこともお安い御用ですよ!」
そう言って、得意げに胸を張って笑っている。
それを見て、なんだか、海の底に、深海に居て冷え切った自分が暖かくなって、心地よくなる。
「へへ、暖かいっすね」
「力になれたなら、良かったです。そうだ、後で社長に説教を受けてくださいね」
「えぇっ!?な、なんですっか!」
「なんでって、体調のことですよ。お酒も沢山飲んで、しかもいつも通り、エナドリは飲んでるんでしょ?生活面も改めてもらうためになんで」
「うっ、、、、っす、、、」
「取り敢えず、今の体調はどうですか」
「特には、、?」
「無理してない?してたら、さっきのが伝わってなかったってことだけど」
「あえ、えっと、ちょっと気持ち悪いのと、頭が痛いっす、、」
「はあ、そうやって無理して、、、吐きますか?」
「いや、そこまでじゃ、、、営業後に一応吐いてはいるんで、、」
「じゃあ、水を飲んで寝っ転がっててください。薬とポカリ買ってきます。あぁ、後、これ」
そう言って、楽屋にあったブランケットを渡してくれる。
「何から何まで、ごめんなぁ、、」
「、、、ごめんなんて聞きたくないんだけど」
「あ、、、そうやね。もちさん、ありがとう」
「どういたしまして。しっかり寝ててくださいよ」
「は〜い」
もちさんは楽屋の電気を消してくれて、そのまま出ていった。
水を少量飲んで、ソファに寝っ転がる。
今日は、色々合ったけど、もちさんのおかげか、嫌な思考と暗い気持ちが吹き飛んだ気がする。
もう一度、もちさんに
「ありがとう」
そう言えば、俺しか居ない楽屋にただその言葉だけが木霊していた。
そのまま、俺は色々と疲れたのかだんだんとまぶたが下がって、暗闇に包まれた。
その後、不破湊は起こされ、おにぎりと薬とポカリを食べて飲んでいれば、社長達が来て、すごく心配された後、両方から
「もっと頼れ」
「生活習慣を見直せ」
と、怒られていたが、
T.K氏によると、すごく幸せそうに笑っている不破湊が居たとか居ないとか。
完結です!!!!!サンプルで載せたやつですが、どうですかね?体調不良を偽ったfwが病んでるだけの物語だった、、、
てことで一応完結ですが、おまけでちゃんと体調不良載せます。上手く書けるかはわかんないですけど(((
てことで次回、お会いしましょう!
じゃ!!
コメント
2件
マジでありがとうございます!!!fwの病みとか体調不良系 めっちゃ好きなので助かりまくりました!!!最高です!! ほんとにありがとうございます!!