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最高すぎる!まじで最高! 続きが楽しみ!
2人の新婚っぷり、最高です✨
あらぁー若井さんの理性が吹っ飛びそうですわね
遠くの方から涼架が不満げに叫ぶ声が聞こえた。
「どうしたの?」
って原因は分かってるんだけど。
「置いてた着替えがないんだけど?!」
リビングの扉から廊下を見ると、洗面所から顔だけ覗かせる涼架。頬を膨らませて睨んでくるその顔は、顔が赤くなっていた。風呂から上がったばかりだからというわけではなさそうだ。
「え?あるでしょ。」
「ない。」
「あるって。」
「ないよ!持ってきてたパジャマの代わりに変なものがあるんだけど?!」
「それが着替え。俺が置いておいた。」
「パジャマは?」
「これのこと?」
俺は手に持っていた涼架のパジャマを見せた。
「持ってきてよ。」
「置いてるの着ればいいじゃん。」
「ねぇ、マジで言ってる?」
「うん。」
「なんで・・・。」
「しかも案外ちゃんとしてるし・・・。」
そう。激安ジャングルのようなところではなく、ちゃんとした(?)通販サイトで購入した。
「あ、涼架。先にベッドに行ってるから。」
「え、ちょっと?!」
「ちゃんと全部着用してきてね☆」
「全部・・・?」
まぁ、涼架がウエディングドレスなら、俺はタキシードなんだろうけど、タキシードは用意してないから黒いバスローブに着替えた。
しばらくすると、扉が少し開いた。
「ねぇ、滉斗・・・。電気消してほしいんだけど・・・。」
「もーしょうがないねぇ。」
「ごめん・・・。」
しょんぼりした声の涼架に良心が痛む。
だってそうした原因俺だから。
手元にあったリモコンで照明を消すと、扉が開いて涼架が入ってきたようだった。
「涼架、全部着た?」
「うん・・・。でも・・・。」
「見せて。」
「え?」
リモコンで照明を付ける。
オフショルダーのミニ丈ワンピースから伸びたすらりとした足には白いレースのストッキングとそれを止める白いガーターベルト。付け方がわからなかったのかベールは手に持っていた。
「ちょっと?!」
涼架は慌ててしゃがんだ。いや、その体勢は・・・
「下着もちゃんと付けてくれたんだね。」
「!!?」
着たところで全部見える白いレースのTバック。流石にはいてくれないだろうなとは思ったけど、一応置いておいてよかった。
「もー!ヤダ!!滉斗なんて嫌い!!」
涼架は蹲って泣き出してしまった。
「ご、ごめん!涼架!」
慌てて駆け寄る。
「あまりにも涼架のウエディング姿見たくて・・・。」
「これのどこがウエディングドレスなんだよ!ただのエロコスプレじゃん!」
「まぁ、正直言うとガーターベルトした涼架が見たかったっていうか・・・。」
「馬鹿滉斗!エロ井!大嫌い!!」
「電気消す!電気消すから!!」
急いでベッドの上に置いてたリモコンで部屋の照明を消した。
「ね、もうこれで分からないから。」
「ん・・・。着替える・・・。」
「えー・・・。」
「えーってなに?!」
「一回くらいしようよ。」
「これで・・・?」
「ね・・・涼架、お願い。」
甘く優しく言うと、暗闇の中から息が飲むのが聞こえた。
「ゆっくりでいいからベッドにおいで。」
「・・・・。」
そっと空気が動く。そして、涼架がベッドに乗ってきた。
「い、一回だけだからね・・・?」
「ありがと、涼架。」
「涼架、もう少しこっちこれる?」
「ちょっと待って・・・。うわっ?!」
その瞬間、部屋の照明が点いた。
「「!?」」
どうやら体制を崩した涼架が手をついた先にリモコンがあったようだ。
そして、その姿は全てが丸見えで・・・
「うわぁっ!?」
慌てて電気を消そうとする涼架だが、慌てすぎてリモコンはベッドから落ちて床を滑って遠くへ行ってしまった。
「涼架。」
「み、見ないで!」
布団を手繰り寄せようとする涼架の手を掴んだ。
「滉斗・・・?」
「無理、限界。」
「え・・・?」