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1,419
前回の続き
リビング。
カーテンの向こうに“いる”って分かった瞬間——
〇〇「……」
息、うまくできない
手、震える
〇〇「っ……」
次の瞬間
涙、こぼれる
〇〇「……こわい」
声、震える
止めようとしても止まらない
〇〇「なにあれ……」
一気に現実になった恐怖
昨日までの“気のせいかも”が全部崩れる
恭平、すぐそば来る
〇〇の前にしゃがむ
恭平「大丈夫」
低く、落ち着いた声
〇〇、首振る
〇〇「大丈夫じゃない…」
正直
恭平「うん」
否定しない
恭平「大丈夫じゃないな」
一回受け止める
〇〇、涙拭くけど止まらない
恭平、少しだけ距離近づける
恭平「聞いて」
〇〇、ゆっくり見る
恭平「今日、仕事ある?」
〇〇「……ない」
かすれた声
恭平、すぐ決める
恭平「OK」
立ち上がる
カーテンの方チラッと見る
でも近づかない
恭平「じゃあ今から出る」
〇〇「……え」
恭平「ここおるのよくない」
はっきり
〇〇、少し戸惑う
恭平「荷物まとめろ」
〇〇「……」
恭平「一旦俺んとこ行く」
〇〇、目見開く
恭平「しばらくおれ」
迷いなし
〇〇「でも…」
恭平「でもちゃう」
少し強め
でも優しい
恭平「今ここにおる方が危ない」
〇〇、黙る
正論
恭平「カーテン絶対開けんな」
〇〇「…うん」
恭平「外見んな」
〇〇「うん」
恭平「準備できる?」
〇〇、涙拭く
深く息吸う
〇〇「……やる」
立ち上がる
まだ少し震えてる
でも動く
ーーー
部屋の中
カーテン全部閉めたまま
光、ほぼ遮断
〇〇、バッグ取り出す
服、適当に詰める
手、まだ少し震える
恭平、近くにいる
離れない
恭平「それでいい」
〇〇「適当すぎない?」
恭平「今はそれでいい」
はっきり
〇〇、少しだけ頷く
最低限
充電器、財布、鍵
確認
〇〇「……」
ふと止まる
〇〇「帰ってきても大丈夫かな」
ぽつり
恭平、一瞬だけ間
でも
恭平「今は考えんでいい」
〇〇、顔上げる
恭平「まず離れるの優先」
〇〇「……うん」
バッグ閉める
恭平「よし」
玄関向かう
〇〇もついてく
ドアの前
一瞬止まる
外
さっきの“存在”
頭よぎる
〇〇「……」
恭平、先にドア開ける
外、確認
左右
問題なし
恭平「行ける」
〇〇、頷く
外出る
恭平、すぐドア閉める
鍵も確認
そのまま歩く
〇〇、少し恭平に近づく
無意識
恭平、歩幅合わせる
そのまま
エレベーター
乗る
扉閉まる
密室
〇〇、少し息吐く
まだ怖い
でも
さっきの部屋からは離れた
それだけで違う
恭平「大丈夫」
小さく
〇〇、頷く
完全じゃないけど
少しずつ戻る
ーーー
外
車に乗る
恭平の家へ向かう
〇〇、窓見ない
ずっと前だけ見てる
恭平、横目で確認
そのまま静かに走る
恭平「着いたらさ」
〇〇「ん」
恭平「ちゃんと休め」
〇〇「……うん」
恭平「もう一人ちゃうし」
その一言
〇〇、少しだけ涙止まる
〇〇「……ありがと」
小さく
でもはっきり
恭平「当たり前」
変わらないトーン
でも
その言葉で
少しだけ
現実の怖さから離れる
車、進む
離れていく
あの部屋から
あの“視線”から
でも——
完全に終わったわけじゃない
ただ
今は
逃げることができた
それだけ
大きい
ーーー
車、ゆっくり止まる。
恭平「着いた」
〇〇「……」
外、静か
さっきの場所とは違う空気
〇〇、少しだけ息吐く
でも
完全には抜けない
恭平、先に降りる
〇〇も続く
周り、軽く確認
問題なし
恭平「行こ」
〇〇「うん」
ーーー
エントランス
オートロック
恭平が開ける
中入る
一枚ドア挟むだけで
少しだけ安心感
エレベーター
乗る
上がっていく
無言
でも
さっきの沈黙と違う
〇〇、少しだけ壁にもたれる
恭平、横目で見る
恭平「大丈夫か」
〇〇「…ちょっとは」
正直
恭平「ならいい」
ーーー
到着
廊下
恭平の部屋の前
鍵開ける
ガチャ
ドア開く
恭平「どうぞ」
軽く
〇〇、少しだけ止まる
でも
一歩入る
〇〇「…おじゃまします」
恭平「今さらやろ」
少し笑う
ドア閉まる
カチャ
その音
〇〇、少しだけ安心する
ーーー
部屋の中
落ち着いた空間
見慣れてる
何回も来たことある場所
でも今日は違う
“逃げてきた場所”
〇〇、バッグ置く
そのまま立ったまま
〇〇「……」
力、抜ける
恭平、靴脱ぎながら
恭平「とりあえず座れ」
〇〇「ん…」
ソファ向かう
ゆっくり座る
背もたれに体預ける
〇〇「……はぁ」
大きく息吐く
やっと
ちゃんと吐けた感じ
恭平、キッチンの方行く
恭平「なんか飲む?」
〇〇「…水」
恭平「了解」
コップに水入れる音
その音すら落ち着く
恭平、持ってくる
恭平「はい」
〇〇「ありがと」
受け取る
少し飲む
冷たい
現実に戻る感じ
〇〇「……」
手、さっきより落ち着いてる
恭平、向かい座る
少しだけ距離ある
でも
ちゃんと見てる位置
恭平「ここなら大丈夫やから」
はっきり
〇〇、頷く
〇〇「…うん」
少し間
〇〇「さっきさ」
恭平「ん」
〇〇「ほんとにいたね」
改めて
恭平「おったな」
短く
〇〇、目落とす
〇〇「気のせいじゃなかった」
恭平「むしろ分かってよかったやろ」
〇〇、顔上げる
恭平「対処できる」
〇〇「……そっか」
少しだけ納得
恭平、ソファに軽くもたれる
恭平「しばらくここおれ」
〇〇「…いいの?」
恭平「いいに決まってるやろ」
即答
〇〇、少しだけ笑う
〇〇「ありがと」
恭平「何回言うねん」
でも
嫌じゃない言い方
ーーー
部屋の中
静か
でも
もうあの“怖い静けさ”じゃない
〇〇、ゆっくり目閉じる
さっきまで張ってた神経
少しずつほどける
完全じゃない
でも
確実に違う
恭平の家
安全な場所
今は
ちゃんと守られてる
その感覚
やっと
体に戻ってくる
リビング。
静か。
さっきよりは落ち着いてるけど
完全には戻ってない空気
〇〇、ソファに座ったままスマホ手に取る
画面つける
連絡先
少しだけ止まる
でも
すぐ開く
風磨
〇〇「……」
何て送るか一瞬迷う
でも
隠す意味ない
そのまま打つ
〇〇『今大丈夫?』
送信
数秒
既読、すぐつく
風磨『どした』
早い
〇〇、少しだけ安心する
〇〇『さっきのやつなんだけど』
〇〇『いた』
送る指、少しだけ止まりかける
でもそのまま
送信
すぐ
既読
風磨『どこで』
〇〇『家』
〇〇『向かいの建物から双眼鏡で見てた』
送った瞬間
自分で打った内容にゾワッとする
数秒
既読ついたまま
返信こない
〇〇「……」
少しだけ不安になる
でも
すぐ
風磨『今どこ』
短い
〇〇『もう家出た』
〇〇『恭平のとこいる』
恭平、名前出す
横で本人いるけど
一応
風磨『OK』
風磨『正解』
即答
〇〇、少しだけ肩の力抜ける
風磨『1人じゃない?』
〇〇『うん』
〇〇『恭平いる』
風磨『ならいい』
でも
すぐ続く
風磨『しばらく戻んな』
〇〇『うん』
風磨『あと』
少し間
既読のまま数秒
風磨『カーテン絶対開けんな』
〇〇、一瞬止まる
さっきと同じこと言われる
〇〇『開けてない』
風磨『ならいい』
そのあと
少しだけ長めの沈黙
〇〇、画面見たまま
その時
風磨『これマジでやばい可能性ある』
はっきり
〇〇の手、少しだけ止まる
〇〇『…うん』
もう分かってる
風磨『今日あとで電話する』
〇〇『うん』
風磨『1人で動くな』
〇〇『分かってる』
風磨『何かあったらすぐ連絡しろ』
〇〇『する』
やり取り終わる
画面閉じる
〇〇「……」
小さく息吐く
横で
恭平「風磨?」
〇〇「うん」
恭平「なんて」
〇〇「戻んなって」
恭平「そらそうやな」
少しだけ納得した顔
〇〇、ソファにもたれる
スマホ胸の上に置く
〇〇「……なんかさ」
恭平「ん」
〇〇「ちょっと現実すぎて無理かも」
ぽつり
恭平、少しだけ見る
恭平「でも現実やからな」
逃げない言い方
でも
恭平「だから今動けてるやろ」
〇〇、少しだけ考える
〇〇「……うん」
確かに
昨日より
ちゃんと“対処してる”
それだけは違う
外ではまだ何かが続いてるかもしれない
でも
今この部屋の中は
ちゃんと守られてる
少しずつ
頭も追いつき始める
でも
まだ完全には安心できない
“終わってない”
それだけは
全員分かってる
リビング。
時間、少し進む。
さっきまでの空気は少し落ち着いたけど——
完全ではない。
恭平、立ち上がる。
恭平「……ごめん」
〇〇「ん?」
恭平「今日、仕事ある」
〇〇、少し止まる
分かってたこと
でも
実際言われると違う
〇〇「…そっか」
小さく
恭平「ほんとはおりたいけど」
〇〇「いいよ」
かぶせるように
〇〇「仕事だし」
無理に明るく
恭平、じっと見る
その無理、分かってる
恭平「大丈夫か」
〇〇「……」
一瞬だけ言葉止まる
〇〇「……大丈夫」
少し間を空けて
でも
完全な“本音”じゃない
恭平、分かってる
恭平「無理すんなって言いたいけど」
〇〇「してないし」
すぐ返す
ちょっと強がり
恭平、少しだけため息
でもそれ以上は言わない
恭平「鍵ちゃんとかけろ」
〇〇「うん」
恭平「知らんやつ来ても絶対開けんな」
〇〇「開けない」
恭平「インターホンも出るな」
〇〇「うん」
一個ずつ確認するみたいに
恭平「カーテン」
〇〇「開けない」
恭平「よし」
短く頷く
〇〇、ソファの上で膝抱える
恭平、少し近づく
恭平「何かあったらすぐ電話しろ」
〇〇「する」
恭平「出れんくても折り返す」
〇〇「うん」
少し沈黙
恭平、頭軽くかく
恭平「ほんまはさ」
〇〇、顔上げる
恭平「1人にしたくない」
正直
〇〇、一瞬だけ固まる
その言い方
でも
〇〇「…大丈夫」
もう一回言う
今度は少しだけ優しく
〇〇「ここならまだ安心だし」
恭平、少しだけ頷く
完全じゃないけど
納得するしかない
恭平「昼くらいに一回連絡する」
〇〇「うん」
恭平「寝とってもいいし」
〇〇「多分寝れない」
少し苦笑い
恭平「じゃあ起きとけ」
軽く返す
少しだけ空気やわらぐ
恭平、玄関向かう
靴履く
ドアの前
一瞬止まる
振り返る
〇〇、ソファの上で見てる
少しだけ不安そう
恭平「ほんまに無理やったら」
〇〇「うん」
恭平「すぐ呼べ」
〇〇「呼ぶ」
短い会話
でもちゃんと繋がってる
恭平「行ってくる」
〇〇「…いってらっしゃい」
ドア開く
外
一瞬だけ確認
問題なし
恭平、出る
ドア閉まる
カチャ
鍵の音
——静かになる
〇〇「……」
一人
さっきまであった“誰かの気配”が消える
急に広く感じる部屋
〇〇、少し動けない
そのまま数秒
〇〇「……はぁ」
息吐く
でも
さっきの家とは違う
ここは安全
そう分かってる
それでも
“完全に一人”って事実は変わらない
〇〇、スマホ握る
画面つける
時間見る
まだ朝
長い
〇〇「……なにしよ」
ぽつり
でも
何かしないと
余計考える
ソファから少し体起こす
周り見る
静か
音もない
〇〇「……」
ふと
耳すます
何もない
当たり前
でも
あの数日で
“何もない”が信じきれない
〇〇、ぎゅっとクッション抱える
少しだけ丸まる
〇〇「大丈夫…」
小さく
自分に言う
でも
その言葉
まだ少しだけ弱い
外では何も起きてない
でも
見えないところで続いてるかもしれない
その不安
消えないまま
一人の時間が始まる
ーーーー
リビング。
静か。
〇〇、ソファに寝転がる
クッション抱えたまま
スマホいじる
〇〇「……」
とりあえず
何も考えないように
アプリ開く
タイムライン
スクロール
ファンの投稿
〇〇「……」
少しだけ現実戻る
普通の世界
〇〇に対する反応
「ドラマ楽しみ」
「北斗とまた共演やば」
「廉もいるの強すぎ」
〇〇「……」
指、止まる
やっぱりそこ
三人の名前
自然と並ぶ
〇〇「仕事だし」
小さく
自分に言い聞かせる
またスクロール
別の投稿
自分の出演番組の感想
ライブの写真
笑ってる自分
〇〇「……」
さっきまで泣いてたのに
同じ人間とは思えない
〇〇「変なの」
ぽつり
アプリ閉じる
次
動画アプリ開く
適当におすすめ押す
バラエティ
音、少しだけ流れる
人の声
笑い声
それだけで
少し安心する
〇〇、横になりながら見る
〇〇「……」
でも
ふとした瞬間
音、止める
シーン切り替わるタイミングとか
無音になる瞬間
〇〇「……」
耳、勝手に拾う
外の音
廊下の音
何もない
それでも
一回気になると戻れない
〇〇「やだ…」
また再生する
無理やり音で埋める
動画見ながら
今度はエゴサに戻る
自分の名前
検索
出てくる
いろんな言葉
「演技すごい」
「可愛い」
「北斗と並ぶの好き」
「廉との距離感も気になる」
〇〇「……」
また止まる
この仕事
このドラマ
全部
普通ならワクワクするやつ
なのに
今はそれどころじゃない
〇〇、スマホ顔に乗せる
〇〇「……つかれた」
小さく
でも
完全に落ちるわけじゃない
スマホまた持つ
動画流す
繰り返し
気を紛らわせるための時間
でも
完全には消えない
あの朝の光景
双眼鏡
あの距離
〇〇「……」
少しだけ体丸める
クッションぎゅっと抱く
音は流れてる
画面も動いてる
でも
頭の奥
ずっと残ってる
“見られてる感覚”
今は大丈夫なはずなのに
消えない
でも
それでも
一人でいるために
こうやって紛らわせるしかない
時間だけが
ゆっくり進んでいく
動画の音、なんとなく流れてる
でも
〇〇、もう見てない
スマホ持ったまま止まってる
〇〇「……」
少しだけ息吐く
さすがに
これは
自分たちだけで抱える話じゃない
仕事にも関わるし
何より
普通じゃない
〇〇、連絡先開く
マネ
少しだけ指止まる
でも
そのまま発信
コール音
一回
二回
三回
マネ「もしもし」
出る
〇〇「…あ、今大丈夫?」
マネ「大丈夫だけど、どうした?」
いつものテンション
でも
〇〇の声で少し気づく
マネ「なんかあった?」
〇〇、少しだけ間
でも
ちゃんと話す
〇〇「昨日さ」
マネ「うん」
〇〇「言ってた“見られてる感じ”あったじゃん」
マネ「うん」
〇〇「今日、はっきり見えた」
空気、変わる
マネ「……どういうこと」
低くなる
〇〇「向かいの建物から」
〇〇「双眼鏡でこっち見てた」
沈黙
マネ、数秒黙る
マネ「今どこ」
すぐ
〇〇「もう家出た」
〇〇「恭平の家いる」
マネ「一人?」
〇〇「今は一人」
マネ「……」
少し間
マネ「それ、誰か一緒にいたとき?」
〇〇「うん、恭平が見た」
マネ「……まじか」
小さく
でも重い
マネ「それ、いつから続いてるって言ってた?」
〇〇「一週間くらい」
マネ「もっと早く言えよ」
少し強め
でも責めてるわけじゃない
〇〇「最初気のせいだと思ってた」
正直
マネ「……そっか」
一回飲み込む
マネ「とりあえず」
トーン変わる
完全に仕事モード
マネ「その家、しばらく戻るな」
〇〇「うん」
マネ「今日中に事務所に共有する」
〇〇、少しだけ安心する
〇〇「うん」
マネ「警備もつける」
はっきり
〇〇「え」
マネ「当たり前だろ」
即答
〇〇、少し黙る
現実として大きくなる
マネ「あと、今日の動き全部教えて」
〇〇「今日はオフ」
マネ「なら外出るな」
〇〇「うん」
マネ「買い物とかも行くなよ」
〇〇「行かない」
マネ「連絡は常に取れるようにしとけ」
〇〇「分かった」
少し沈黙
マネ、少し声落とす
マネ「怖かったな」
一言
〇〇、少しだけ目閉じる
〇〇「……うん」
初めてちゃんと認める
マネ「大丈夫じゃないからな、これ」
〇〇「うん」
マネ「ちゃんと守るから」
はっきり
〇〇「…ありがと」
小さく
マネ「あとでまた連絡する」
〇〇「うん」
通話、切れる
プツッ
静かになる
〇〇「……」
スマホ見つめる
さっきまで
“自分の中の怖さ”だったのが
ちゃんと
“対処される問題”になった
少しだけ
現実的になる
〇〇、ソファにもたれる
〇〇「……はぁ」
息吐く
まだ怖い
でも
一人で抱えてる感じは減った
風磨
恭平
マネ
ちゃんと動いてる
それだけで
少し違う
でも
まだ終わってない
むしろ
ここから
ちゃんと動き出す
通話が終わって
少しだけ静かになる
〇〇「……」
力抜ける
でも
気づく
〇〇「お腹すいた…」
ぽつり
朝からほぼ何も食べてない
立ち上がる
キッチンへ
冷蔵庫開ける
中、少しだけ覗く
〇〇「…これでいっか」
冷凍庫からアイス取り出す
シンプルなやつ
そのまま開けて
リビング戻る
ソファ座る
一口
〇〇「……」
冷たい
なんかちょっとだけ現実に戻る
もう一口
さっきまでの張り詰めた感じ
少しだけ緩む
〇〇「…生きてるわ」
小さく笑う
自分でも変な感覚
怖いのに
普通にお腹空くし
普通に食べる
そのギャップ
でも
それが逆に救い
〇〇、ゆっくり食べる
スマホ横に置いたまま
その時
ブブッ
通知
〇〇、手止まる
スマホ見る
マネ
〇〇「……」
すぐ取る
〇〇「もしもし」
マネ「今いい?」
〇〇「うん」
マネ「社長と話した」
一気に現実
〇〇「…うん」
マネ「結論から言うな」
少し間
マネ「ドラマのスケジュール、一旦ずらす」
〇〇、止まる
〇〇「え」
マネ「撮影も台本読みも、全部少し延ばす」
はっきり
〇〇「……そんな」
〇〇「いいの?」
マネ「いい悪いの話じゃない」
即
マネ「安全優先」
〇〇、黙る
マネ「今の状態で現場入るのはリスク高い」
〇〇「……」
頭では分かる
でも
仕事
大きいドラマ
簡単に動くものじゃない
マネ「相手側にももう話通してる」
〇〇「え」
マネ「理解は得てる」
〇〇、少しだけ息詰まる
北斗
廉
スタッフ
全部
動いてる
〇〇「…迷惑じゃない?」
本音
マネ「迷惑とか言ってる場合じゃない」
はっきり
マネ「何かあってからじゃ遅い」
〇〇「……」
言い返せない
マネ「それに」
少しトーン落ちる
マネ「ちゃんとした理由あるから」
〇〇、少しだけ安心する
マネ「数日〜様子見て判断する」
〇〇「うん」
マネ「その間は基本外出禁止」
〇〇「分かった」
マネ「恭平のとこにいるのは正解」
〇〇「うん」
少し沈黙
マネ「あと」
〇〇「?」
マネ「警備、今日中に動く」
〇〇、少しだけ目見開く
現実がどんどん大きくなる
〇〇「…うん」
マネ「また連絡する」
〇〇「ありがとう」
通話切れる
静か
〇〇「……」
手に持ってたアイス
少し溶けてる
〇〇、ゆっくりもう一口
さっきより味ちゃんと感じない
頭の中
スケジュール変更
ドラマ延期
そこまでの事態
〇〇「……やば」
小さく
でも
同時に
少しだけ
守られてる感覚もある
勝手に進まない
ちゃんと止めてくれる人がいる
〇〇、ソファにもたれる
アイス食べ終わる
ゴミを横に置く
〇〇「……」
天井見る
これからどうなるか分からない
でも
もう
“ただの気のせい”では終わらない
ちゃんと動き出してる
いい意味でも
悪い意味でも
ーーーーーーーーー
北斗side
事務所
SixTONES 楽屋
いつも通りの空気
でも
北斗の中だけ
ずっと残ってる違和感
その時
ガチャ
マネ「おつかれ」
樹「おつかれー」
ジェシー「おつかれさま」
マネ、手に資料
少しだけ空気違う
樹「なに?」
マネ「北斗」
名指し
北斗、顔上げる
マネ「ちょっといい?」
北斗「ここでいい」
動かない
マネ、少し頷く
そのまま話す
マネ「ドラマの件」
一瞬
北斗の中で繋がる
マネ「スケジュール変更」
北斗「……は?」
短く
樹「え?」
慎太郎「なんで?」
マネ「撮影と台本読み、一旦延期」
楽屋、静かになる
ジェシー「え、急じゃない?」
きょも「何かあったの?」
マネ、一瞬だけ間
でも
全部は言わない
マネ「事情あり」
濁す
でも
北斗は違う
北斗「……〇〇?」
ぽつり
マネ、少しだけ止まる
その反応
北斗、確信に近づく
マネ「体調とかじゃない」
北斗「じゃあ何」
低い
樹、横で見る
空気読む
マネ「安全面」
一言
北斗、止まる
完全に繋がる
あの日の夜
あの男
あの違和感
北斗「……は?」
小さく
でも
重い
マネ「詳しくは言えない」
マネ「でもしばらく現場入らない」
北斗、黙る
頭の中
一気に回る
(やっぱりかよ)
あの時の
“なんもねぇならいいけど”
全然よくない
北斗「今どこ」
即
マネ「安全なとこ」
北斗「誰と」
マネ「それも言えない」
北斗、舌打ち
北斗「はぁ…」
ソファにもたれる
でも
完全に落ち着いてない
樹「北斗」
小さく
北斗、何も言わない
でも
顔で分かる
樹「やっぱこの前のやつ?」
北斗「……多分な」
低く
慎太郎「え、それ繋がってんの?」
ジェシー「怖いってそれ」
きょも「大丈夫かな…」
高地「心配だね」
北斗、スマホ取り出す
画面
〇〇の名前
指、止まる
北斗「……」
連絡したい
でも
マネが止めてる以上
勝手に動けない
北斗、強く息吐く
スマホ戻す
北斗「……クソ」
小さく
完全に
“ただの違和感”じゃなかった
最初から
もう始まってた
北斗の中
静かにスイッチ入る
ーーー
一方
廉 side
事務所
個室
静かな空間
廉、ソファで台本読んでる
コンコン
マネ「入るよ」
廉「どうぞ」
マネ入る
少し空気違う
廉「なに?」
マネ「ドラマの件」
廉、顔上げる
マネ「スケジュール変更」
廉「変更?」
マネ「撮影と台本読み、延期」
廉、少しだけ止まる
廉「……なんで」
ストレート
マネ「調整」
濁す
廉、じっと見る
廉「それ理由になってないけど」
マネ「……」
少し間
でも
詳しくは言わない
マネ「とにかく一旦止まる」
廉、ため息
廉「まぁ別にいいけど」
表面は軽い
でも
内側
少し引っかかる
廉「〇〇?」
名前出す
マネ、一瞬だけ止まる
その一瞬
廉、見逃さない
廉「なんかあった?」
マネ「……」
マネ「体調ではない」
それだけ
廉、目細める
廉「ふーん」
軽く流す
でも
完全には流してない
マネ「また動き出したら連絡する」
廉「了解」
マネ、出ていく
ドア閉まる
静か
廉「……」
台本閉じる
天井見る
〇〇
この前の
エントランス
“ちゃんと話す”
途中のまま
そこに
延期
廉「……なにそれ」
小さく
違和感
でも
情報はない
廉、スマホ手に取る
画面
〇〇の名前
数秒
止まる
廉「……」
でも
押さない
廉「今じゃねぇか」
小さく
スマホ置く
廉、背もたれに体預ける
何も知らないまま
ただ
少しだけ空気のズレを感じてる
一方で
北斗はもう気づいてる
この差
まだ
表には出てない
でも確実に
三人の立ち位置
少しずつ変わり始めてる
見えないところで起きてることと
知らないまま進む時間
そのズレが
これから
確実にぶつかっていく
ーーーーーーーーー
〇〇side
恭平の家
リビング
時計
18:00
外、少し暗くなり始めてる
〇〇
ソファの上
スマホ見てたまま
気づけば時間だけ過ぎてる
〇〇「……」
ため息
何してても
完全には気が紛れない
静かすぎる部屋
その時
ガチャ
玄関の音
一瞬で体止まる
〇〇「……っ」
息止まる
数秒
恭平「ただいまー」
聞き慣れた声
一気に力抜ける
〇〇「……おかえり」
声、少し小さい
足音
リビング入ってくる
恭平「なにその顔」
第一声
〇〇「どんな顔」
恭平「めっちゃ疲れてる」
即答
〇〇、少し笑う
〇〇「疲れてるかも」
恭平、カバン置く
そのまま近づく
恭平「なんもなかった?」
〇〇「うん」
〇〇「家の中は大丈夫」
恭平、軽く頷く
恭平「そっか」
でも
完全には安心してない顔
恭平、ソファ座る
〇〇の隣
少し距離近い
恭平「1人平気だった?」
〇〇「……まぁ」
ちょっと間
〇〇「平気じゃないかも」
正直に
恭平「だろうな」
あっさり
〇〇「なんかさ」
〇〇「静かすぎて逆に怖い」
恭平「分かる」
即
〇〇「物音すると全部気になるし」
恭平「それ普通」
〇〇「だよね」
少し沈黙
でも
朝よりはマシ
“1人じゃない”だけで違う
恭平「飯食った?」
〇〇「あー…」
少し目逸らす
〇〇「アイス」
恭平「は?」
〇〇「冷蔵庫にあったやつ」
恭平「それ飯じゃねぇだろ」
〇〇「食欲なかったし」
恭平「だからって」
ため息
でも
怒ってはない
恭平「なんか作るわ」
〇〇「え、いいよ」
恭平「いいから」
立ち上がる
キッチンへ
〇〇、少しだけその背中見る
安心する
音がある
人がいる
それだけで
全然違う
恭平「なんか食えそう?」
キッチンから
〇〇「軽いやつなら」
恭平「了解」
冷蔵庫開ける音
フライパンの音
日常の音
〇〇、ソファにもたれる
〇〇「……」
今日のこと
一気に思い出す
朝の男
双眼鏡
マネの電話
スケジュール変更
全部
現実
〇〇「……」
目閉じる
でも
今は
ここにいる
恭平もいる
それだけで
少しだけ呼吸できる
恭平「ほら」
皿持って戻ってくる
簡単なやつ
〇〇「ありがと」
受け取る
一口
〇〇「……うま」
素直に
恭平「だろ」
少し笑う
〇〇も少し笑う
さっきまでより
ほんの少しだけ
空気が軽くなる
恭平「で?」
〇〇「?」
恭平「今日のこと」
〇〇、少し止まる
でも
逃げない
〇〇「…やっぱさ」
〇〇「気のせいじゃなかった」
恭平、黙って聞く
〇〇「ちゃんと“いた”」
小さく
でもはっきり
恭平「……うん」
〇〇「だからちょっと」
〇〇「怖い」
正直に
恭平「いいよ別に」
即
〇〇「え」
恭平「怖くていいだろ」
〇〇、少しだけ目見開く
恭平「その状況で怖くない方が変」
〇〇「……まぁね」
少しだけ笑う
恭平「だから無理すんな」
〇〇「してないし」
反射で言う
恭平「してる」
即
〇〇、止まる
恭平「顔で分かる」
〇〇「……」
言い返せない
恭平「今日はもう何も考えんな」
〇〇「無理」
即
恭平「だろうな」
少し笑う
でも
優しいトーン
恭平「でも」
恭平「1人で抱えんな」
〇〇、少し黙る
その言葉
ちゃんと刺さる
〇〇「……うん」
小さく
でもちゃんと返す
外
少しずつ夜
でも
昨日とは違う
“1人じゃない夜”
それだけで
ほんの少しだけ
怖さが和らいでる
でも
まだ終わってない
見えない“何か”は
確実に
どこかにいるまま
リビング
テーブルの上、食べかけの皿
少し落ち着いた空気
〇〇
フォーク持ったまま
少しだけ迷う
〇〇「…あ、そうだ」
恭平「ん?」
〇〇、視線落とす
〇〇「さっきマネから電話あって」
恭平、少しだけ真面目になる
恭平「うん」
〇〇「ドラマ」
一瞬、間
〇〇「延期になった」
恭平「……」
止まる
〇〇「撮影も台本読みも」
〇〇「全部ちょっと後ろにズレるって」
静かに言う
恭平、少し息吐く
恭平「そっか」
短く
でも
ちゃんと意味分かってる反応
恭平「まぁ…そりゃそうなるか」
現実的に
〇〇「うん」
〇〇「安全優先って」
恭平「正しい判断だろ」
即
〇〇「…でもさ」
少しだけ声落ちる
〇〇「結構大きい仕事だし」
〇〇「迷惑じゃないかなって」
本音
恭平、すぐ見る
恭平「それ今考えることじゃない」
はっきり
〇〇、止まる
恭平「何かあってからの方がよっぽど迷惑」
〇〇「……」
恭平「ちゃんと止めてくれてるだけマシ」
〇〇、少しだけ頷く
〇〇「…うん」
少し沈黙
でも
もう一つ
〇〇、続ける
〇〇「あと」
恭平「?」
〇〇「警備つくって」
恭平「……は?」
少しだけ眉寄せる
〇〇「今日中に動くって言ってた」
恭平、完全に理解する
恭平「ガチじゃん」
ぽつり
〇〇「うん」
〇〇「そこまで来てるんだなって」
恭平、少し考える
恭平「…まぁでも」
〇〇「?」
恭平「それはいいことだろ」
〇〇「え」
恭平「何も対策ない方がやばい」
冷静に
恭平「ちゃんと守る体制できてるってことだし」
〇〇「……」
確かに
〇〇「なんかさ」
〇〇「急に現実味増した」
恭平「だろうな」
〇〇「昨日までは“気のせいかも”って思ってたのに」
〇〇「もう完全に違うじゃん」
恭平「違うな」
即
〇〇、少しだけ目伏せる
〇〇「…怖いね普通に」
恭平「普通」
即答
〇〇、少しだけ笑う
〇〇「それしか言わないじゃん」
恭平「だって普通だし」
でも
その言い方
軽くしようとしてるの分かる
恭平「でもさ」
〇〇「ん?」
恭平「1人で家戻るより100倍マシだろ今」
〇〇「…まぁね」
〇〇、周り見る
この部屋
人の気配
音
〇〇「ここいる方が安心」
素直に
恭平「だろ」
少し笑う
恭平「しばらくいろ」
〇〇「いいの?」
恭平「いいに決まってるだろ」
即
〇〇、少しだけ安心した顔
〇〇「…ありがと」
小さく
恭平「あと」
〇〇「?」
恭平「警備つくなら」
恭平「俺も一回ちゃんと話聞くわ」
〇〇「え」
恭平「状況把握しときたい」
真面目
〇〇「…うん」
その一言で
また少し安心増える
〇〇「なんかさ」
〇〇「1人じゃないとさ」
〇〇「ちゃんと考えられる」
恭平「当たり前」
〇〇、少し笑う
外はもう夜
でも
昨日とは違う
怖さはあるまま
でも
守られてる感覚もある
そして
状況は
確実に動いてる
いい方向かどうかは
まだ分からないけど
少なくとも
止まってはいない
食器も片付けて
〇〇はソファ
恭平は横でスマホいじってる
その時
ブブッ
〇〇のスマホ震える
〇〇「……」
画面
マネ
一瞬で空気変わる
〇〇「もしもし」
恭平も視線向ける
マネ「今いい?」
〇〇「うん」
マネ「警備の件なんだけど」
〇〇、少し背筋伸びる
〇〇「うん」
マネ「もう動いてる」
〇〇「え」
一瞬止まる
マネ「今この瞬間からついてる」
はっきり
〇〇「……もう?」
想像より早い
マネ「さっき配置完了した」
〇〇、少しだけ周り見る
ここは恭平の家
でも
外にはもういる
〇〇「どこに?」
マネ「周辺に数人」
マネ「目立たない形で」
〇〇「……」
現実感
一気に増す
マネ「恭平の家も把握済み」
〇〇「え」
恭平、少し眉上げる
〇〇「そこまで?」
マネ「当たり前」
マネ「何かあったらすぐ動ける距離にいる」
〇〇、少しだけ息吐く
安心と
緊張が混ざる
〇〇「…そっか」
マネ「あと」
〇〇「?」
マネ「外出は基本NG」
〇〇「うん」
マネ「どうしても出る時は必ず連絡」
〇〇「分かった」
マネ「窓も不用意に開けない」
〇〇「……うん」
朝の光景
一瞬よぎる
双眼鏡
〇〇、少しだけ表情固くなる
マネ「何かあったらすぐ言え」
〇〇「うん」
マネ「じゃあまた連絡する」
〇〇「ありがとう」
通話切れる
静か
〇〇「……」
スマホ持ったまま
少し固まる
恭平「もうついたって?」
〇〇「うん」
〇〇「今も外にいるって」
恭平「早」
ぽつり
〇〇「なんかさ」
〇〇「急に現実になった感じ」
恭平「まぁな」
〇〇「守られてるのは分かるけど」
〇〇「逆に怖くもなる」
正直
恭平、少し頷く
恭平「分かる」
恭平「でもそれ必要な怖さだろ」
〇〇「…必要な怖さって何」
少し笑う
恭平「危機感ってやつ」
〇〇「……」
確かに
〇〇、ソファにもたれる
〇〇「外にいるんだよね今」
恭平「いるだろうな」
〇〇「見えないのにいるって」
〇〇「なんか変な感じ」
恭平「まぁな」
でも
少し間
恭平「でもさ」
〇〇「?」
恭平「“見えないやつ”よりマシ」
〇〇、一瞬止まる
その言葉
ストレートにくる
〇〇「……たしかに」
小さく
あの男
見えてるのに怖い
でも
“どこにいるか分からない存在”の方がもっと怖い
恭平「少なくとも今は」
恭平「味方が見えないだけでちゃんといる」
〇〇、少しだけ息吐く
〇〇「…うん」
その一言で
少しだけ安心が勝つ
外は完全に夜
でも
昨日とは違う
“守られてる夜”
それでも
完全には消えない不安
この状況が
どこまで続くのか
まだ誰も分からないまま
静かに
夜が深くなっていく
ーーー
北斗 side
22:00
自宅
部屋、静か
照明も少し暗い
ソファ
北斗、一人
スマホ、手に持ったまま
でも画面は見てない
北斗「……」
頭の中
今日のこと
全部繋がってる
“延期”
“安全面”
あの男
北斗、深く息吐く
北斗「……はぁ」
ソファに体預ける
天井見る
〇〇
今どこにいるのか
誰といるのか
それすら知らない
北斗「……」
無意識に
スマホ見る
名前
〇〇
指、少し動く
でも止まる
北斗「……連絡してどうすんだよ」
小さく
分かってる
今は
自分が動ける立場じゃない
でも
それが余計に
引っかかる
北斗「……クソ」
小さく吐き捨てる
守れる距離にいたのに
昨日
あの時
もう少し踏み込んでれば
何か変わったかもしれない
北斗「……」
目閉じる
街灯の下
あの男
あの視線
〇〇のマンション
全部
嫌な繋がり方してる
北斗「……気づいてたのに」
ぽつり
違和感はあった
でも
“気にしすぎかも”で流した
その結果
今
〇〇は現場から外されてる
北斗「……」
拳、少しだけ握る
北斗「守れてねぇじゃん」
低く
誰もいない部屋に落ちる
好きな人
それすら
口には出さないけど
もう分かってる
北斗「……」
ソファから起き上がる
落ち着かない
部屋の中
少し歩く
北斗「どこいんだよ…」
ぽつり
恭平か
風磨か
マネか
分からない
でも
少なくとも
“自分じゃない”
その事実が
少しだけ刺さる
北斗「……はぁ」
立ち止まる
壁に手つく
北斗「…別に俺じゃなくてもいいけど」
本音じゃない
すぐ分かる
北斗「……」
静かに否定するみたいに
首振る
北斗「よくねぇだろ」
小さく
守りたい
そばにいたい
でも
今は
何もできない
北斗「……」
スマホまた見る
〇〇の名前
今連絡したら
安心するかもしれない
でも
逆に
余計な負担になるかもしれない
北斗「……」
葛藤
数秒
でも
結局
押さない
北斗「…無事ならいい」
それだけ
自分に言い聞かせる
でも
心の奥
全然それだけじゃ足りない
北斗、ソファ戻る
座る
肘ついて
顔少し伏せる
北斗「……心配すぎるだろ」
ぽつり
静かな部屋
返ってくるのは自分の声だけ
時間だけ進む
でも
北斗の中は
止まったまま
“守れない距離”にいること
それが
一番のストレス
一番の不安
そして
一番の悔しさ
ーーー
同じ夜
違う場所で
それぞれが
違う不安を抱えてる
まだ
繋がってないまま
でも確実に
同じ中心に向かってる
ーーー
〇〇 side
1週間後
恭平の家
リビング
ソファに座りながら
ふと
〇〇「……」
少しだけぼーっとする
あの日から
ちょうど1週間
最初は
全部が怖かった
玄関の音も
外の気配も
窓の外も
全部
神経張ってた
でも
今は
〇〇「…だいぶ普通」
ぽつり
完全に消えたわけじゃない
でも
あの“ずっと続く怖さ”は
少し薄れてる
この1週間
外に出る時は
必ず誰かと一緒
マネだったり
メンバーだったり
送り迎えもついて
一人になる時間はほぼない
最初は
正直
〇〇「…過保護すぎでしょ」
って思ってた
でも
数日経って
考え変わった
〇〇「…ありがたいな普通に」
ちゃんと守られてる
それが分かるから
少しずつ
安心できるようになった
ーーーー
収録現場
勝利「〇〇今日顔いいじゃん」
〇〇「なにそれ」
しゅうと「最初の頃より全然元気」
原ちゃん「分かる」
てら「最初ほんとやばかったよな」
しの「顔死んでた」
〇〇「言い方」
笑い
でも
事実
あの頃は
ずっと上の空だった
今は
ちゃんと話も入ってくるし
普通に笑える
そうちゃん「ちゃんと寝れてる?」
〇〇「うん」
嘘じゃない
恭平の家だと
前よりちゃんと寝れる
ーーー
夜
恭平の家
リビング
テレビつけっぱなし
〇〇、床でゴロゴロ
恭平「邪魔」
〇〇「ひど」
でもどかない
恭平「どけよ」
〇〇「無理」
恭平「重い」
〇〇「失礼!」
くだらないやり取り
でも
それがいい
〇〇「……」
笑いながら
ふと
思う
〇〇「…平和」
ぽつり
恭平「何が」
〇〇「今」
恭平「まぁな」
軽く
でも
同じ温度
ーーー
最初の頃
夜が一番怖かった
静かになると
全部思い出すから
でも今は
この部屋にいると
ちゃんと“日常”になる
〇〇「…だいぶ慣れた」
正直に
恭平「慣れるもんじゃねぇけどな」
〇〇「まぁね」
少し笑う
でも
ほんとに
“あの時”よりは
楽になってる
ただ
完全に忘れたわけじゃない
ふとした瞬間
外を見る時
エントランス通る時
少しだけ
〇〇「……」
あの感覚
戻る
でも
前みたいに
飲み込まれることはない
〇〇「大丈夫」
自分で言えるくらいにはなった
ドラマは
まだ動いてない
台本もそのまま
時間だけ少し止まってる
でも
〇〇「…まぁいっか」
今はそれでいいと思ってる
無理に進むより
ちゃんと整える方が大事
そう思えるようになった
この1週間
何も起きてない
それが一番大きい
〇〇「……」
ソファに座り直す
スマホ手に取る
特に意味はない
でも
少しだけ余裕がある証拠
〇〇「…ほんとに落ち着いてきたかも」
小さく
あの時の怖さ
まだゼロじゃない
でも
確実に
“過去寄り”になってる
ただ
この時
まだ誰も知らない
“何も起きてない1週間”が
ただの静けさなのか
それとも
“嵐の前”なのか
〇〇はまだ
少し安心し始めたところ
ーーー
事務所
会議室
夜
人も少ない時間
ドア閉まってる
中
社長とマネ
テーブルの上には資料
写真、メモ、時間帯の記録
空気は重い
社長「……どうだ」
低く
マネ、資料めくる
マネ「目撃情報は一致してます」
マネ「〇〇のマンション周辺と、事務所付近」
社長「同一人物か」
マネ「可能性高いです」
静かに
社長、腕組む
社長「外部の人間か?」
マネ、少し止まる
視線落とす
マネ「……それなんですけど」
社長「なんだ」
マネ「完全に“外”とも言い切れないです」
社長、眉動く
社長「どういう意味だ」
マネ「動きが自然すぎる」
一言
社長「……」
マネ「〇〇のスケジュールに合わせて出てきてる」
マネ「移動タイミングもほぼ一致」
社長、黙る
マネ「普通のストーカーにしては」
マネ「情報量が多すぎる」
社長「……内部か」
低く
マネ「可能性としては」
社長「誰だ」
即
マネ「まだ断定はできません」
マネ「ただ」
一枚の資料、前に出す
マネ「この時間帯」
マネ「〇〇の動きと一致してる人間、数名います」
社長、資料見る
名前は伏せられてる
でも
“スタッフ”
その分類
社長「……絞れてはいるな」
マネ「はい」
マネ「ただ確証がない以上、動けないです」
社長「下手に動けば気づかれる」
マネ「はい」
静か
社長、深く息吐く
社長「〇〇には?」
マネ「何も」
即答
社長「そうか」
マネ「今の段階で言うと」
マネ「余計に不安煽るだけなので」
社長、頷く
社長「正しい」
マネ「警備はこのまま強化続けます」
社長「接触は?」
マネ「今のところなし」
社長「……時間の問題かもしれんな」
低く
マネ、少しだけ視線落とす
マネ「はい」
社長「必ず止めろ」
一言
重い
マネ「……はい」
間
社長「もし内部なら」
社長「なおさらだ」
マネ「分かってます」
静かに
でも確実に
空気が張り詰める
社長「絶対に表に出すな」
社長「守れ」
マネ「はい」
ーーー
ドアの外
静かな廊下
誰もいない
でも
この話は
まだ
〇〇も
北斗も
廉も
誰も知らない
見えないところで
確実に近づいてる“何か”
そして
“内部にいるかもしれない”という現実
まだ
何も終わってない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇side
恭平の家
昼過ぎ
窓から入る光
少し穏やかな空気
〇〇
ソファでゴロゴロ
スマホ見ながら
〇〇「……」
ぽつり
〇〇「外出たい」
完全に独り言
でも
その気持ち
ここ数日ずっとある
“怖さ”は減った
警備もいる
何も起きてない
だからこそ
〇〇「…普通に外出たい」
小さく
ただの買い物とか
ご飯とか
そういう“普通”
恭平「なに急に」
キッチンから
〇〇「外食したい」
即
恭平「は?」
〇〇「だってさ」
起き上がる
〇〇「ずっと家と仕事だけじゃん」
恭平「まぁな」
〇〇「しかも仕事も制限されてるし」
〇〇「なんかストレス溜まる」
正直に
恭平「それは分かる」
頷く
〇〇「だから」
〇〇「プライベートでちょっと出たい」
〇〇「普通にご飯行くだけでいい」
恭平、少し考える
恭平「マネに聞け」
現実的
〇〇「だよね」
少しだけ笑う
スマホ手に取る
〇〇「聞いてみる」
そのまま発信
コール音
数回で繋がる
マネ「どうした」
〇〇「今いい?」
マネ「うん」
〇〇、少しだけ間
〇〇「外出たい」
ストレート
マネ「……」
一瞬の沈黙
〇〇「仕事じゃなくて」
〇〇「プライベートで」
〇〇「普通にご飯とか」
続ける
マネ「……」
考えてる
〇〇「ずっと家にいるのもさ」
〇〇「正直ちょっときつい」
本音
マネ、息吐く
マネ「気持ちは分かる」
〇〇「でしょ」
〇〇「だから少しだけでいい」
〇〇「外の空気吸いたい」
マネ「……分かった」
〇〇「え」
思ったより早い
マネ「社長に確認する」
〇〇「ほんと?」
マネ「ただし条件付き」
〇〇「うん」
マネ「完全に安全確保できること」
〇〇「うん」
マネ「警備つける」
〇〇「え」
少し笑う
〇〇「それもうプライベートじゃなくない?」
マネ「今は仕方ない」
即
〇〇「……まぁね」
納得するしかない
マネ「場所もこちらで指定する可能性ある」
〇〇「うん」
マネ「時間帯も制限」
〇〇「分かった」
素直に
マネ「一旦確認して折り返す」
〇〇「お願い」
通話切れる
静か
〇〇「……いけるかも!」
少しだけテンション上がる
恭平「どうだった」
〇〇「条件付きだけどOK出そう」
恭平「へぇ」
〇〇「警備つくけど」
恭平「まぁ当たり前だろ」
〇〇「だよね」
少し笑う
でも
それでもいい
外に出れるなら
それだけで
だいぶ違う
数十分後
スマホ震える
マネから
〇〇「もしもし」
マネ「許可出た」
即
〇〇「ほんと?」
マネ「ただしさっき言った条件全部あり」
〇〇「うん」
マネ「あと同行者必須」
〇〇「それは余裕」
ちらっと恭平見る
恭平、軽く手上げる
〇〇「いるし」
マネ「場所はこっちで押さえる」
〇〇「了解」
マネ「完全に安全確保した上で」
マネ「それでも何かあったら即中止」
〇〇「分かってる」
マネ「じゃあ詳細送る」
〇〇「ありがとう!」
通話切る
〇〇、スマホ握ったまま
〇〇「……やば」
少し笑う
〇〇「外出れる」
素直に嬉しい
恭平「子供かよ」
〇〇「うるさい」
でも笑ってる
2週間ぶりの“プライベートの外”
完全じゃなくても
それでも
大きい一歩
ただ
この外出が
“ただの気分転換”で終わるのか
それとも
また何かが動き出すきっかけになるのか
まだ誰も知らない
ーーーー
恭平の家
リビング
〇〇、ソファの上
スマホ握ったまま
テンション少し高い
〇〇「……誰呼ぼ」
恭平「まず俺は確定な」
〇〇「当たり前」
即
〇〇「せっかくだしさ」
〇〇「人いた方が安心じゃん」
恭平「まぁな」
〇〇、少し考える
〇〇「風磨と…樹と慎太郎でいっか」
恭平「メンツ濃」
〇〇「安心感重視」
すぐ発信
コール音
プツッ
風磨「どした」
〇〇「今ひま?」
風磨「内容による」
〇〇「外食」
風磨「……は?」
〇〇「許可出た」
風磨「マジで?」
〇〇「条件付きだけど」
風磨「誰と」
〇〇「恭平と」
風磨「それは確定か」
〇〇「あと来れる人呼ぼうと思って」
風磨、少し間
風磨「行く」
即
〇〇「はや」
風磨「場所どこ」
〇〇「まだ」
風磨「決まったら送れ」
〇〇「りょ」
通話切る
ーーー
次
樹に発信
プツッ
樹「もしもーし」
後ろ少し騒がしい
〇〇「今いける?」
樹「何が?」
〇〇「ご飯」
樹「急だな」
〇〇「外出れるようになった」
樹「おー」
少しテンション上がる
樹「いいじゃん」
〇〇「来る?」
樹「行くわ」
即
〇〇「慎太郎もいる?」
樹「あーいるいる」
少し離して
樹「慎太郎ー!」
慎太郎「なにー?」
樹「〇〇から」
慎太郎「え!なに!」
電話代わる
慎太郎「もしもし!」
〇〇「うるさい」
慎太郎「ひど!」
〇〇「ご飯行くけど来る?」
慎太郎「行く!!!」
即答
〇〇「だと思った」
笑う
そのまま
後ろで
もう一人の声
北斗「誰?」
一瞬
空気
〇〇、少しだけ止まる
樹の声戻る
樹「あ、北斗もいるわ」
〇〇「……」
ほんの一瞬の間
でも
逃げない
〇〇「じゃあ北斗も来れば?」
さらっと
でも
ちょっとだけ意識する
樹「お前聞いた?」
後ろ
慎太郎「北斗ー!〇〇がご飯来いって!」
北斗「……は?」
小さく
でも聞こえる
〇〇、少しだけ口元緩む
樹「どうする?」
少しニヤけた声
北斗、少し間
北斗「……行く」
短く
〇〇「即決じゃん」
小さく
北斗「別に」
ぶっきらぼう
でも
断らない
〇〇「じゃ決まりね」
樹「場所送れよ」
〇〇「あとで送る」
通話切れる
ーーー
スマホ置く
〇〇「……」
少しだけ静か
恭平「来るって?」
〇〇「うん」
〇〇「風磨と樹と慎太郎」
恭平「北斗は?」
〇〇「来る」
一言
恭平、少しだけ見る
恭平「へぇ」
〇〇「なに」
恭平「いや別に」
でも
ちょっと分かってる顔
〇〇「……」
少しだけ視線逸らす
でも
嫌じゃない
むしろ
どこか安心
人が増える
それもあるし
〇〇「なんかさ」
恭平「ん?」
〇〇「久しぶりに楽しみ!」
素直に
恭平、少し笑う
恭平「だろうな」
〇〇「普通にご飯行くだけなのに」
〇〇「めっちゃ特別感ある」
恭平「今の状況だとな」
〇〇「うん」
小さく頷く
外に出る
それだけで
こんなに気持ちが変わる。
ーーーーーーーーー
夜
都内・落ち着いた個室のある店
(事前にマネと警備が確認済み)
入口前
先に着いたのは
〇〇と恭平
〇〇「……ここか」
少し周り見る
警備スタッフ
少し離れた位置で待機
完全に“守られてる”状態
恭平「緊張してる?」
〇〇「ちょっとだけ」
正直に
でも
顔は少しだけ明るい
〇〇「でも楽しみ」
恭平「それならいい」
数分後
風磨、到着
風磨「おつ」
〇〇「はや」
風磨「近かった」
さりげなく周り確認
視線が仕事モード
〇〇「警備いるから大丈夫だって」
風磨「一応な」
短く
でも
その一言で少し安心する
そのまま
樹・慎太郎 到着
慎太郎「おーー!」
〇〇「声でかい」
樹「久々じゃんこういうの」
〇〇「ね」
少しだけ空気明るくなる
慎太郎「めっちゃ楽しみなんだけど!」
恭平「お前ずっと元気だな」
慎太郎「当たり前だろ!」
笑い
そして
少し遅れて
北斗
静かに現れる
北斗「……おつ」
〇〇、一瞬だけ見る
〇〇「おつ」
いつも通り
でも
ほんの少しだけ間がある
風磨、ちらっと2人見る
何も言わない
全員揃う
店員に案内される
個室
ドア閉まる
外の音、少し遠くなる
席
自然と分かれる
〇〇の隣
恭平
向かいに
風磨と樹
横に慎太郎
そして
少し斜めに
北斗
微妙な距離感
メニュー開く
慎太郎「なに頼む!?」
〇〇「はやいって」
樹「落ち着け」
風磨「とりあえず飲み物」
恭平「それな」
少しずつ
“いつもの空気”に戻っていく
〇〇
ふと
周りを見る
メンバー
笑ってる
普通に話してる
〇〇「……」
小さく息吐く
〇〇「平和」
ぽつり
恭平「やっとな」
〇〇「うん」
その時
北斗
ふと
視線上げる
一瞬だけ
〇〇と目合う
北斗「……」
すぐ逸らす
でも
どこか確認するみたいに
〇〇「なに」
小さく
北斗「別に」
短い
いつも通り
料理注文終わる
少し落ち着く
樹「てかさ」
樹「外出れたの普通にでかくね?」
〇〇「でかい」
即答
慎太郎「ずっと家だったんでしょ?」
〇〇「うん」
風磨「まぁまだ油断はすんなよ」
〇〇「分かってる」
でも
今は
少しだけ気が緩む
その瞬間
〇〇
ふと
違和感
〇〇「……」
一瞬だけ
ドアの方見る
何もない
完全に閉まってる
声も普通
〇〇「……気のせいか」
小さく
でも
まだどこかに残ってる
“あの感覚”
北斗
その様子
見逃さない
北斗「……」
何も言わない
でも
視線だけ少し鋭くなる
楽しいはずの時間
少しずつ始まる
でも
完全には消えてない
見えない“何か”
それが
まだ
すぐ近くにある気がしてる
ーーーーーー
料理も揃ってきて
グラスの音
少しずつ空気がゆるむ
慎太郎「かんぱーい!!」
全員「かんぱい」
軽くグラス合わせる
〇〇、一口飲む
〇〇「……うま」
素直に
樹「久々だもんな外で飲むの」
〇〇「ほんとそれ」
風磨「テンション分かりやす」
〇〇「仕方ないじゃん」
少し笑う
時間が進む
料理も進む
会話も自然と増える
慎太郎「でさでさ!」
慎太郎「恭平の家どうなの?」
〇〇「どうって?」
樹「住んでるんだろ今」
〇〇「うん」
恭平「強制的にな」
〇〇「助かってるけどね」
少し笑う
慎太郎「なんかエピソードないの?」
〇〇「あるよ普通に」
樹「きた」
〇〇「この前さ」
〇〇「朝起きたらさ」
〇〇「恭平がキッチンでめっちゃドヤ顔で立ってて」
恭平「やめろそれ」
〇〇「“朝飯できてるで”って」
慎太郎「え、優しいじゃん!」
〇〇「でさ」
〇〇「出てきたの」
〇〇「焦げたトーストと半熟すぎる卵」
爆笑
樹「中途半端すぎるだろ」
風磨「料理できないやつの典型」
恭平「いやあれはチャレンジやから」
〇〇「しかもさ」
〇〇「自分は普通に食べてんの」
慎太郎「やばいって!」
恭平「うまかったし!」
〇〇「嘘つけ」
また笑い
〇〇「あとさ」
〇〇「夜ゲームしてて」
〇〇「負けたらジュース買いに行くルールにしてたの」
樹「平和だな」
〇〇「で、負けたの恭平で」
恭平「はいはい」
〇〇「“行ってくるわ”って出てって」
〇〇「5分後帰ってきて」
慎太郎「はや」
〇〇「“やっぱ怖いから一緒に来て”って」
一瞬
静か
からの
全員爆笑
風磨「お前かよ」
樹「守る側じゃねぇのかよ」
恭平「いやあの時は普通に暗かったし!」
〇〇「結局一緒に行った」
慎太郎「かわいすぎるだろ」
恭平「うるせぇ」
笑い止まらない
〇〇も
久しぶりにちゃんと笑ってる
〇〇「ほんとさ」
〇〇「なんか普通で楽しい」
ぽつり
少しだけトーン落ちる
でも
嫌な感じじゃない
風磨「まぁな」
樹「こういうの大事だわ」
慎太郎「またやろうよ!」
〇〇「やる!!!」
即答
北斗
その様子見てる
笑ってる〇〇
自然な顔
この2週間
見れてなかった表情
北斗「……」
少しだけ安心する
でも
同時に
どこか引っかかる
〇〇
笑いながら
ふと
視線がドアにいく
ほんの一瞬
〇〇「……」
でも
すぐ戻る
〇〇「気にしすぎ」
自分に言い聞かせる
空気は完全に楽しい
笑い声も絶えない
グラスも進む
時間もあっという間に過ぎていく
でも
その“普通の幸せな時間”の裏で
まだ終わってない何かが
静かに続いてる
ーーー
個室
笑い声がまだ残ってる中
少し落ち着いたタイミング
グラスもだいぶ空いてきてる
恭平「……あ、そうだ」
ふと
思い出したみたいに
〇〇「なに」
恭平、少しだけ視線ずらす
恭平「言ってなかったかも」
〇〇「?」
恭平「俺さ」
一拍
恭平「もうすぐ遠出」
空気
少しだけ止まる
樹「遠出?」
慎太郎「どこ?」
恭平「大阪」
一言
風磨「……あー」
なんとなく察する
樹「ライブか」
恭平「うん」
〇〇「……」
一瞬
固まる
〇〇「どれくらい?」
恭平「数日」
さらっと
でも
〇〇の中では軽くない
〇〇「……そっか」
小さく
さっきまでの笑い
少しだけ落ちる
〇〇の頭の中
“1人になる”
そのワードが浮かぶ
慎太郎「え、それ〇〇どうすんの?」
ストレート
〇〇「……」
少し考える
でも
逃げない
〇〇「一旦さ」
全員見る
〇〇「上と相談して」
〇〇「元の家戻るのもありかなって思ってる」
風磨、目細める
風磨「今?」
〇〇「うん」
〇〇「もう2週間経ってるし」
〇〇「何も起きてないじゃん」
事実
樹「まぁそれはそうだけど」
〇〇「ずっと避け続けるのもさ」
〇〇「キリないし」
静かに
でもちゃんとした考え
北斗
その言葉
聞いた瞬間
少しだけ表情変わる
北斗「……」
黙る
〇〇「それに」
続ける
〇〇「もし不安なら」
〇〇「他のメンバーの家泊まるとか」
〇〇「ローテーションみたいに」
軽く言う
慎太郎「それいいじゃん!」
樹「まぁありだな」
風磨「……」
まだ少し考えてる顔
恭平「俺的には」
〇〇を見る
恭平「無理して戻る必要ないと思うけどな」
〇〇「無理じゃない」
即
〇〇「ずっとここにいるのもさすがに悪いし」
恭平「別に気にしてねぇよ」
〇〇「でも気にする」
少しだけ笑う
風磨「まぁでも」
風磨、口開く
風磨「戻るなら戻るで」
風磨「ちゃんと警備つけるの前提な」
〇〇「うん」
風磨「あと完全に1人はなし」
〇〇「そこは考えてる」
樹「じゃあさ」
樹「マジで順番に泊まれば?」
慎太郎「俺行く!」
風磨「お前はうるさい」
笑い
少し空気戻る
でも
北斗だけ
笑ってない
北斗「……やめとけ」
ぽつり
小さいけど
はっきり
全員、少し止まる
〇〇「え」
北斗「戻るの」
短く
〇〇「……なんで」
北斗「なんとなく」
曖昧
でも
目はちゃんと見てる
〇〇「もう2週間何もないよ」
北斗「だからって消えたわけじゃねぇだろ」
低く
少しだけ強い
空気
少しだけ張る
風磨
横でそれ聞いて
何も言わない
でも
同じ感覚ある
〇〇「……」
少し黙る
でも
引かない
〇〇「ずっと逃げるのも違う」
静かに
〇〇「普通に戻りたいだけ」
本音
北斗
一瞬言葉詰まる
北斗「……」
でも
それ以上は言わない
樹「まぁまぁ」
空気戻すように
樹「とりあえずさ」
樹「マネとかとちゃんと相談だな」
慎太郎「そうだね!」
風磨「それが一番」
〇〇「うん」
小さく頷く
でも
この話で
はっきりした
“完全に終わってない”って思ってる人と
“そろそろ戻ってもいい”って思ってる人
そのズレ
静かに存在してる
そして
また
選択のタイミングが近づいてる
🌙数時間後
恭平はマネからの電話で仕事の確認が終えておらずか至急のやつのため先に帰った。
解散の流れ
慎太郎「楽しかったー!」
樹「久々にちゃんと笑ったわ」
風磨「まぁたまにはな」
〇〇「ほんとそれ」
素直に笑う
それぞれ帰る準備
風磨「送る」
当たり前みたいに
〇〇「今日も?」
風磨「今日“も”」
〇〇、少しだけ笑う
〇〇「はいはい」
北斗
少し離れた位置
何も言わない
でも
視線だけ一瞬向く
〇〇、気づく
〇〇「……」
でも何も言わない
帰り道
車内
静か
〇〇「……今日さ」
ぽつり
風磨「ん?」
〇〇「楽しかった」
風磨「だろうな」
〇〇「なんか久しぶりに普通だった」
少しだけ柔らかい声
風磨「……なら良かった」
短く
そのまま
恭平の家
到着
風磨「着いた」
〇〇「ありがと」
ドア開ける前
少しだけ止まる
〇〇「……ねぇ」
風磨「ん?」
〇〇「戻るのってやっぱやめた方がいいと思う?」
風磨、少し間
風磨「正直」
〇〇「うん」
風磨「まだ早い気はする」
はっきり
〇〇「……そっか」
少しだけ視線落とす
風磨「でも最終判断はお前」
〇〇「うん」
風磨「ただ」
〇〇「?」
風磨「1人になる状況は絶対作んな」
強め
〇〇「分かってる」
小さく頷く
〇〇、車降りる
ドア閉まる
風磨、そのまま見送る
完全に中入るまで
その夜
何も起きない
静かに過ぎる
ーーーーーーーーー
次の日
午前
恭平は仕事で不在
〇〇、1人
ソファに座ってる
スマホ握る
少し考える
〇〇「……」
昨日の会話
北斗の言葉
風磨の言葉
全部残ってる
〇〇「相談するか」
小さく
発信
マネージャー
プツッ
マネ「どうした」
〇〇「今いい?」
マネ「大丈夫」
〇〇、少し間
〇〇「家のことなんだけど」
マネ「うん」
〇〇「恭平が遠出でいなくなる」
マネ「聞いてる」
〇〇「でさ」
〇〇「このまま誰かの家にいるか」
〇〇「元の家戻るか」
〇〇「ちょっと迷ってる」
正直に
マネ、少し黙る
マネ「正直言うと」
〇〇「うん」
マネ「まだ戻らない方がいい」
即答に近い
〇〇「……理由は?」
マネ「完全に安全が確認できてない」
〇〇「でも2週間何もないよ」
マネ「“何も起きてない”だけ」
言い方が少し重い
〇〇「……」
言い返せない
マネ「それに」
続ける
マネ「警備つけてるのもそのため」
〇〇「うん」
マネ「相手が動いてない可能性もある」
〇〇、少し息止まる
〇〇「……じゃあ」
〇〇「ずっとこのまま?」
マネ「いや」
マネ「段階踏む」
〇〇「段階?」
マネ「まずは短時間の帰宅から」
〇〇「え」
マネ「完全に1人にはしない」
マネ「スタッフか誰か同行」
〇〇「……」
想像する
“自分の家なのに1人じゃない”
マネ「それで問題なければ」
マネ「徐々に戻す」
〇〇「……分かった」
少しだけ小さく
マネ「あと」
〇〇「?」
マネ「泊まる場所はローテーションでもいい」
〇〇「昨日それ話してた」
マネ「それが現実的」
〇〇「うん」
通話切る
〇〇、スマホ見つめる
数秒
〇〇「……簡単には戻れないか」
ぽつり
でも
完全にダメじゃない
“少しずつなら戻れる”
〇〇、ゆっくり立ち上がる
〇〇「……やるしかないか」
小さく
平和だった時間のあと
また少しずつ
現実と向き合う流れに戻っていく
ーーーーーーーーー
午後
恭平の家 前
黒い車
エンジン音、静かに止まる
インターホン
ピンポン
〇〇、ドア開ける
マネ「おはよ」
〇〇「おはよ」
軽く会釈
〇〇「来てもらってごめん」
マネ「仕事だから気にすんな」
いつも通り
でも
どこか少しだけ気遣ってるトーン
〇〇、靴履く
ちらっと部屋見る
〇〇「……」
ここ2週間
ずっといた場所
少しだけ安心感ある
でも
今日は出る
外
警備スタッフ、すでに配置
〇〇、少しだけ周り見る
無意識
マネ「大丈夫」
短く
〇〇「……うん」
車乗り込む
車内
ドア閉まる
外の音、遮断
少し静か
発進
窓の外、流れていく景色
〇〇、ぼーっと見る
〇〇「……」
マネ、横目で少しだけ見る
マネ「緊張してる?」
〇〇「ちょっと」
正直に
マネ「事務所来るの久々だもんな」
〇〇「うん」
〇〇「なんか変な感じ」
小さく笑う
少し間
〇〇「ねぇ」
マネ「ん?」
〇〇「今日って」
〇〇「何するの?」
マネ「社長と軽く話すのと」
マネ「状況整理」
〇〇「……そっか」
現実
〇〇「やっぱまだ終わってない?」
マネ、少しだけ黙る
マネ「終わってるとは言えない」
はっきり
〇〇「……だよね」
目線落とす
マネ「ただ」
〇〇「?」
マネ「確実に動いてる」
〇〇「え」
少し顔上げる
マネ「裏で」
マネ「ちゃんと追ってる」
〇〇「……」
その言葉
少しだけ安心と不安
両方くる
車、減速
マネ「着く」
〇〇、外見る
事務所ビル
見慣れてる場所
でも
今は少し違って見える
車止まる
ドア開く
外の空気
警備とスタッフに囲まれる形
〇〇、少しだけ深呼吸
〇〇「……行こ」
小さく
マネ、頷く
事務所内
廊下
いつもの景色
スタッフの声
ドアの音
日常
でも
前とは少し違う
“警戒”がある
会議室前
マネ「ここ」
〇〇「うん」
ドアノブに手かける
一瞬だけ止まる
昨日の話
北斗の言葉
風磨の言葉
全部よぎる
〇〇「……」
でも
逃げない
ガチャ
ドア開ける
ーーー
中
社長と数人のスタッフ
すでに待ってる
空気、少しだけ張ってる
〇〇、一歩入る
〇〇「おはようございます」
軽く頭下げる
〇〇、椅子に座る
正面
社長とマネ
空気は落ち着いてるけど
内容は軽くない
社長「結論から言うね」
〇〇、顔上げる
社長「今の状況だと」
社長「一人で元の家に戻るのはまだ早い」
はっきり
〇〇「……はい」
分かってる
でも
どこかで期待してた分
少しだけ落ちる
社長「だから現実的なのは」
社長「誰かの家に泊まること」
〇〇「……」
頷く
社長「警備は引き続きつける」
社長「移動も管理する」
〇〇「はい」
社長「で」
社長「誰の家にするか」
社長「それは本人に任せる」
〇〇、少し驚く
〇〇「いいんですか?」
社長「もちろん条件はあるけどね」
軽く笑う
社長「決めたら連絡して」
〇〇「分かりました」
話はそこで終わる
椅子引く音
〇〇、立ち上がる
軽く頭下げて
会議室を出る
廊下
ドア閉まる
少し静か
〇〇「……」
小さく息吐く
マネ「どうする?」
横で
〇〇「決めないとね」
歩きながら
少し考える
その時
前から
見慣れた集団
SixTONES
+風磨
樹「お、〇〇」
慎太郎「昨日ぶりー!」
風磨「終わった?」
〇〇「うん」
自然と止まる
少し雑談の流れになる
でも
〇〇
ふと思い出す
さっきの話
〇〇「……あ」
全員見る
〇〇、いきなり
〇〇「風磨んち行く!」
即
一瞬
沈黙
風磨「は?」
樹「急すぎだろ」
慎太郎「なに急に!」
〇〇「だってさ」
〇〇「一番安心じゃん」
風磨「いやいやいや」
即否定
風磨「ほんとっにごめんだけど、無理」
〇〇「なんで!」
風磨「お前の生活分かってるからだよ」
真面目なトーン
〇〇、少し止まる
風磨「仕事の時間も不規則」
風磨「警備もつく」
風磨「俺のとこだと逆に動きづらい」
〇〇「……」
言い返せない
風磨「それに」
風磨「距離近すぎると色々めんどい」
軽く言うけど
ちゃんと理由ある
〇〇「……ちぇ」
小さく
〇〇、すぐ切り替える
〇〇「じゃあ樹!」
樹「俺!?」
慎太郎「出た!」
樹「いやちょっと待て」
〇〇「いいじゃん」
樹「いや俺んち普通に狭いし」
慎太郎「リアルな理由!」
樹「あと俺も家あんまいねぇぞ」
〇〇「え」
樹「仕事でほぼ外」
〇〇「意味ないじゃん」
樹「そうなんだよ」
慎太郎「じゃあ俺!」
〇〇「却下」
慎太郎「なんで!?」
〇〇「島行くじゃん!!」
即
爆笑
慎太郎「ひどくない!?」
少しわちゃわちゃ
でも
決まらない
風磨「現実的に考えろって」
〇〇「考えてるし」
〇〇「誰がいいの」
少しだけ強め
その時
少し後ろ
静かに立ってる北斗
ずっと聞いてるだけ
樹、ふと見る
樹「……北斗んちは?」
一言
空気
止まる
〇〇「……え」
一瞬
北斗の方見る
北斗、目合う
風磨も視線向ける
風磨「……」
少し考える顔
樹「一番外いないし」
樹「生活も安定してるし」
慎太郎「たしかに」
北斗
少しだけ間
北斗「……別に」
いつもの
でも
断らない
〇〇「いいの?」
小さく
北斗「嫌なら言ってる」
短く
〇〇、少しだけ黙る
でも
そのあと
〇〇「……じゃあ」
一歩
〇〇「お願いしていい?」
素直に
北斗
一瞬だけ視線外して
北斗「……いいよ」
小さく
決まる
風磨、少しだけ安心した顔
風磨「それが一番いいな」
樹「決まりだな」
慎太郎「北斗優しい!」
北斗「うるせぇ」
〇〇
少しだけ息吐く
〇〇「……決まった」
こうして
次に過ごす場所が決まる
でも
これはただの“避難先”じゃない
北斗と同じ空間で過ごす時間
三角関係
そして
まだ終わってない“外の脅威”
全部が
少しずつ
交わり始める
next→♡
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