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わぁぁぁぁぁ! 新作嬉しいです!! これからも応援してます!
わぁ~新作更新嬉しいです! 🐻君も登場するんですね、楽しみです!
jmside
あの別れから、いつの間にか5年も経った。
僕ももう三十路のいい大人だ。
それなりに幸せで、それなりに大変な生活。
終わってしまった恋で負った、大きな心の傷は、
あの時は二度と立ち直れないんじゃないかと思っていたけれど、
今ではもう、あと少しで剥がれてなくなってしまいそうなかさぶた。
引っ掛けばまた血が出てきてしまうけど、
そっとしておけば、直に消えてなくなりそう。
そんな小さな古傷でしかなくなっていた。
jmside
🐻「ジミナ!元気?」
久しぶりの休みで、
部屋で缶ビールを片手にだらだらしていたら
珍しい奴から電話がかかってきた
🐣「え、テヒョナ?!
久しぶり!急にどうしたの?」
🐻「よかった〜出ないかと思ったㅎㅎ」
この子はキムテヒョン。
普通の会社員の僕とは違って
いまが旬の、有名な俳優さん
高校時代の同級生で、
ずっと仲良くしてもらっていたが、
彼の努力が認められて人気になるうちに、
そして、あのグクとの大きな失恋をきっかけに、
疎遠になってしまっていた親友。
失恋した時、
それまで沢山グクとのことを相談していたのに、何故かほとんどフォローしてくれず、モヤモヤしていたし、
なにより、グクと同じ芸能事務所だってこともあって、あまり積極的に関わろうとしていなかった。
🐻「仕事でジミナの家の近くに来たから懐かしくなってさ、、お前の会社ここら辺だし、
まだ引っ越してないんだろ?
よかったら久しぶりに一緒に飲みたいなーって」
🐣「なるほどね〜」
それを聞いた後、
新しいドラマをここら辺の高校で撮影するとかで、あのテヒョン様が近くに来るかもって、
会社の女の子達が騒いでたのを思い出す。
🐣「でも、僕みたいな一般人がテヒョン様なんかと飲んでいいのか?ㅎㅎ」
そう冗談めいて言うと、テヒョンがすこし気分を害したように口を噤んだ
昔から、プライベートで有名人扱いされるのを嫌がっているのを知っていたが、
これは平気な顔して今更連絡してきたテヒョナへの、僕なりの小さな嫌がらせだ。
🐻「、、そんな事言うなよ。ジミナだって、
“あの”ユソンホールディングスの社長さんだろ?」
🐣「まあねㅎ」
さっき普通の会社員と言ったのは少し語弊がある
こんな僕も彼の言うとおり、若手ながら、自身が立ち上げた、アパレル会社のCEOだ。
最初は自分一人だけで始めた、
小さなセレクトショップだったけれど、
少しずつ、ユソンのオリジナル商品が売れるようになってきてからは、単独ブランドとして展開しはじめた、
なんの変哲もない道を歩んだアパレルブランド。
でも今では、有名人が自分の売る服を来てくれたり、アイドルのMV衣装に使ってもらえたりしたこともあって、
ソウルの中心部に大きな本社ビルを構え、
有名どころのショッピングモールで店舗を構えていないとこはないと言えるほどの
若い子たちに人気の、大手アパレルブランドとして名を馳せていた。
そんな誰もが知ってるような大きな会社になったから、
疎遠になっていたのにも関わらず、テヒョナは僕の会社の場所を知っていた、という訳だ。
と言っても、
グクと別れてから、どうにか心を立て直そうと考えて、
唯一、悲しむことを忘れて熱中できるものが、服を作ることで、
それが、5年かけてようやく波に乗り出したにすぎないけど、、。
🐻「ほら、どこ行く?
どうせこの時間に電話出れるってことは暇なんだろ?」
🐣「どうせ暇って、、、久しぶりなのに初っ端から失礼な。今日はたまたま休みなだけです〜!」
🐻「はいはい、分かってるよ、社長さんㅋ」
5年の空白があったとは思えないほどのノリに心做しかほっとする
🐣「仕方ないな、僕がいいとこ連れてってあげる。taeyongってバーは知ってる?」
🐻「知らないな、태양てㅋㅋまた派手な名前だねㅋㅋ 行ってみたいな」
🐣「確かに名前はちょっと大袈裟だけど、静かでいいところだよ、
今どこにいるの?」
🐻「ん〜お前ん家のした〜」
疑うってことを知らない僕は、予想してなかった答えに言葉につまる
🐣「い、いやなんで、そんな押しかけてきてんの?」
聞き方が何となくカタコトになってしまって、テヒョンが楽しそうに笑う声が聞こえた
🐻「んなわけないだろㅋ
冗談通じないとこ変わんないなㅋㅋ
えとね〜、
ファヤンっていう駅の駐車場にいる」
そこは僕の家の最寄り駅だった
🐣「人をからかって遊ぶお前も大概だからな?
でもファヤン駅て近いじゃん、今マネージャーさんといる?」
🐻「そそそ〜
ちょうどいい、近いなら歩いて来てよ。
そしたら乗っけてってあげるからさ」
こんな寒い日に呼び出しといて歩かせるのかよと思いながらも、
そういえばこの親友はちょっと傲慢なとこもあるんだったな、と思い出してまた懐かしくなる
🐣「迎え来てくれりゃいいのに、、
今パジャマだし20分くらいかかるよ、」
🐻「ん〜急いでないからゆっくりでいいからな〜」
迎えに来いという要望は華麗にスルーし、
それだけ言ってテヒョンは電話を切ってしまった
やっぱり相変わらずだ、と軽くため息をつきながら、
まあたまには散歩もいいかと思って、外の気温を確認する
-3℃。
またひとつため息。
今は冬真っ只中だ。
ソウルは雪も舞っていてかなり寒い。
黒のタートルネックセーターに黒のスキニー。
その上から会社にも着て行っている、
綺麗なネイビーのコートを羽織った。
唯一の色物は、
お気に入りの赤いチェック柄のマフラー。
有名人と出かけるんだし、と、なるべく目立たないコーデに身を包んだ。
お待たせしました、連載開始です🫶
今回は🐻ちゃんにも登場して頂きます🎶
題名のとおり、3人が色んな間違いをしながら結末を迎えるので、途中、もやもや感じることが沢山あるかもしれません。
物語に入り込んだコメントをして頂くのは、
こちらとしても、やりがいがあってとっても嬉しいのですが、そして偉そうなことを言えない立場なのも重々承知ですが、
主の妄想世界の話とはいえ、
🐻ペン、🐣ペン、🐰ペン、それぞれが、それぞれに配慮したコメントをしていただけると幸いです🙇♀️
この先も何度か所々で忠告させていただくことと思います
どうかご理解くださいませ🍀