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神です…(●^o^●)
こんにちは
いいね沢山ありがとうございます
続き書いていきます
rbru要素が大半になります
毎度の如く長いです
どうしたらみんなそんな短く終わるの😭
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rb視点
あの後
小柳くんが目覚めて俺らが騒いでいたところに 数人の看護師さんと医者がやってきて
小柳くんは状態検査のため病室から抜けて
別の部屋に一旦移動して行った
数分後、
俺達も移動したほうがいいかなと
わらわら話していたところに
1人の若い医者が扉を開けて入ってきた
「 こんにちは
申し訳ないのですが少しお願いと言いますか、お話があるのですが 」
ri「 あ、はい 何か 」
医者からのお願いということで
ヒーローが続けられないかもしれないだとか
重い話だったらどうしようと身構える
「 あぁいえ。そう身構えないでください
大したことではないのです 」
kgt「 そうなん? そりゃよかったわ 」
カゲツも俺と同じ心配をしていたようで
ほっと肩の力を抜いている
rb「 で、 お願いというのは? 」
「 はい。勿論 無理にとは言えないのですが
数日間 どなたかのお家に小柳様を泊めていただけないかと … 」
rb「 … えっ 」
医者は大変申し訳なさそうに
ぺこぺこと頭を下げていた
ライが慌てて頭を上げてくださいと言っても
頭を少ししかあげない医者に
何かしら理由があるのだろうと思う
rb「 因みに、理由を聞いても? 」
「 はい。小柳様..
では、少々長くなるのですが
白狼の体質は人間とは少し異なりまして…
普通の人間だと、
風邪が治ったような状態なのですが
戦闘一族である白狼… 小柳家の場合
自身が死ぬと確信した時
捨て身攻撃に特化した体になるため 、
これからの人生を全てかけた捨て身にも関わらず
終わるはずの人生が終わっていないものですから、 体にバグが起きて
発作が起きるかもしれないのです 。 」
長々と説明されていく小柳くんの生態に
思わず感嘆する
つまりは 小柳くんは死ぬと確信して捨て身攻撃態勢に入ったものの 体調不良で捨て身攻撃も上手く動作せず 俺が助けたことでバグを引き起こした
そういうことなんだろう
まとめればまとめるほど
つくづく馬鹿な狼だなと思う 。
まぁそういうとこも込みで好きなのだと思うけど 。
ri「 なるほど…
だから俺達に様子を見て欲しいと 」
「 はい。小柳様ほどの強い個体なら 大丈夫だとは思うのですが … 一応ですね 。
小柳本家に連絡できたら良いのですが
おそらくは無理だと思いますので
ご友人なら…と。 」
kgt「 病院で様子を見ることはできないんすか ? 」
「 より早い復帰とストレス軽減の為に
と言いたいのですが 最近KOZAKA ╴C による負傷者が多く 病室が間に合っていないのです。 」
rb「 なるほど… 」
確かに 最近KOZAKA ╴Cも増えてきたし
大丈夫な可能性が大きい小柳くんをいつまでも見てもらうわけにもいかない
kgt「 って言われても
ぼくは無理やぞ 家の場所なんて2日くらいで変わるし 」
ri「 俺も、触られちゃ困るメカとかめっちゃあるんだよな 」
rb「 俺は… 」
絵画とかはあるけど
触られたら困るものなんて特にないし
家の位置も隠してはあるけど別に知られちゃいけない訳でもない …
…、 もしかしてこれ
小柳くんを連れて帰るチャンス?
ちょうど2人で話したいこともある
なんてこった
神様ってほんとにいたのか
ひょい と手を挙げる
rb「 し、かたないから 、
俺が預かってあげますよ 」
まぁ、 ライもカゲツもだめっていうんだから
仕方ないですしね
「 本当にありがとうございます ! 」
ぱっと表情を明るくするお医者さんに
小柳くんを心配して預かってくれないかというお願いを俺の下心で請け負ってしまった罪悪感で うっ となった
ri「 なんでお前そんなニヤついてんの? 」
rb「 えっ 」
kgt「 あ!わかったぞ! 」
rb「 えっ 」
こんなニヤついてただとかしょうもない理由で俺の好意バレる?!
kgt「 さては家帰ったらぼくらいないから
ぼっちでさみしかったんやろ! 」
ri「 あ~ね?笑 」
rb「 なわけないでしょ笑 」
そう言って笑う
内心バクバクである
rb「 ただの親切心ですよ
俺は優しいタコですからね 」
ri「 うーん 」
rb「 嘘か本当か見極めようとすんなよ 」
kgt「 まぁとりま狼待とうや
タコの家行くんは決まったわけやしな 」
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ru視点
レントゲンとか色々検査してもらって
検査した部屋でそのまま話を聞かされた
母上とかから聞いてたから
捨て身攻撃に特化するとか
聞いてた気はするけど 改めて聞くと俺って人間じゃないんだなと思わされる
死にかけたのなんてもしかしたら初めてかもしれないし 忘れてても仕方ない
でもそのせいで体にバグが起きることは本当に初耳だった
病院で面倒見れたらいいけど病院側の都合もあるし、 俺も早く復帰したいし
どうしようかと医者と頭を悩ませていた
「 うーん …
今 他の医者がご友人に話をしているのですが … 上手く纏まればなんとかなるかもしれないですがね … 」
ru「 話って ? 」
「 あぁ。 お家でロウ様を預かってくれないか 掛け合ってもらっているんです 」
ru「 えっ 」
あいつらの家で ?
いやそんなの無理だろ
誰も俺のこと泊めたいやつなんていないだろうしな
ライはメカニックだしカゲツは忍者だし
星導は… まぁ、鑑定士として店やってるわけだし
あまり期待はできな……….
コンコン
「 失礼します 〇〇です 」
別の医者が検査室に入ってくる
なにかとてもにこにこしているが
いいことでもあったんだろうか
「 小柳様 いいお知らせです
ご友人の… 確か 星導様が
体調を気遣って 預けられてくださると 」
ru「 えっっ 」
星導が ??
あのタコが ?
そんな優しい奴だったか あいつ。
ru「 ほ、ほんとすか ? 」
「 よかったですねぇ ロウ様 」
「 星導様が名乗りあげてくださったんですよ 」
願ってもない奇跡すぎる
助けてくれたお礼も言えるし
なんか、運ばれてる時に大事なこと言ったような気がするんだよな
しかも… 数日間は星導と同じ家に帰れるってこと?
告白とかは流石に無理だろうけど
浮かれてしまっても仕方ない
ru「 …やば…/// 」
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ru視点
星導が預かってくれるという話を聞いたあと
星導や2人が待っているという病室に帰る
ガララララララッッ
ri「 おー、なんかあった? 」
ru「 いや、特に何も 」
kgt「 お前2週間は星導の家らしいで
ぼくら遊びに行くからな ! 」
ru「 … おう。 」
rb「 小柳くん 」
ru「 お、おぁ? 」
rb「 発作とかでたらちゃんと教えてくださいね 。 」
ru「 う、ん 」
やばい
今星導の顔みたら心臓爆発しそう
今絶対顔赤い俺
rb「 小柳くん ? 」
ひょこっと顔を覗き込んでくる星導
深淵のような瞳と目が合いそうになり
咄嗟にそっぽを向いた
ru「 か、帰れるんだろ
準備するから待合室で待ってろよ 」
rb「 …? まぁ はい 」
ri「 んじゃいくかー俺とカゲツ任務だから
もう行くわ じゃあなー」
kgt「 伊波ー 喉乾いたー 」
ri「 星導におごってもらえ 」
rb「 るべちお金なーい 」
わらわらと病室から出ていく一同
ru「 俺、2週間心臓持つかな… 」
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身支度と受付を終えて
星導が待っているエントランスに向かう
いつも会う時は何も緊張なんかしないのに
今から星導の家に帰るって思うと
心臓がドクンと波打つ
rb「 あ、小柳くん遅いですよ
もう麺伸びちゃってますよ 」
ru「 カップラーメン換算すんな 」
大丈夫だ
いつも通り話せてる やれてる
星導と歩幅を合わせて歩く
落ち着いて
深呼吸 …
rb「 んじゃ、俺の家帰りましょ
お粥作ってあげましょうか? 」
できない !!!!
ru「 病人扱いすんなよ 笑
あ、てか服どうしよ
一旦帰った方がいいかな 」
必殺話題逸らし
星導の家に帰ったあとの話なんかしてたら色々想像しちゃって緊張してしまう
rb「 あー、いやいいですよ
めんどくさいし。下着とかは今日のはあるでしょ ? 明日からの分は買って 服は俺の着なよ 小柳くんの家遠いし 」
ru「 えっ 」
緊張しないために話題逸らしたのに
星導の服 ? え、あぇ?
rb「 俺の服嫌 ? 」
ru「 いや、べつに 」
俺より身長高いくせに 上目遣いしてくんな
嫌って言えないだろ
…. てか別に 嫌じゃないし
絶対言えないけど むしろ嬉しかったり 。
rb「 そうだ 店やってる時
俺が奥で鑑定作業してたら小柳くん店番しといてよ 家に居座るんだからそのくらいしてよね 」
ru「 おぉ、まぁいいけど
てかお前が泊めても良いって言ったんだろ」
rb「 うっ… まぁ 仕方なくですよ 」
ru「 ふーん 」
…
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
ru「 え? 」
rb「 なんでもないでーす 」
ru「 なんだお前 」
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rb視点
あーやばい
こんな平然とした顔してるけど
今にでもニヤついてしまいそうなのを
必死に堪えている
流れ的にいけるかもと思って
俺の服着ればいいじゃんなんか言ったけど
嫌だって言われなかったことにびっくりしたのと、 俺の服着てくれるの?!っていう嬉しさでビックバン起こしそう
……. それはそうと
ようやく2人きりになれたし、
聞いてもいいかな
いや、家に帰ってからの方が邪魔が入らなくていいか?
『 俺に好きって言った? 』
『 聞き間違いじゃない? 』
『 俺、小柳くんのこと好きなんだけど 』
言いたいこと、聞きたいことがたくさんある
でも急に切り出して 混乱させちゃ可哀想だし
もし俺を他の人と間違えてて好きって言った可能性だってあるし
好きって言ったんじゃなくて 寿司って言ったのかもしれないし
でも 星導 って呼んだよね
あのタイミングで寿司食べたいわけないよね
思考がぐるぐる回る
少なくとも俺が記憶を無くしたあとの人生の上で 最大の悩みどころである
rb「 …….. 」
ru「 …? 星導 ? どした ? 」
そう言って覗き込んでくる小柳くん
あーもう、
rb「 …. かわいいなぁ … 。 」
ru「 ……… へ、 」
rb「 …? … ?! 」
嘘、口に出てた?!
小柳くんが可愛すぎたからって、
俺としたことが
rb「 あ、あぁ、えっと …
とりあえず急ぎましょ !!
俺、冷蔵庫開けっ放しにしてたような気がするんですよね !!
は、走りましょう !! 」
1回小柳くんより先に走って行ってしまおうかとも思ったが、
それもつかの間、小柳くんが迷子になったら困るしなと思い、ぐいっと彼の手を引いて走りだした 。
ru「 えっ、えっ? 星導 ? 」
rb「 … 」
別に、わざわざ手を繋ぐ感じで手を引く必要は無いんだけど、
もし、もしもこの先があって、
こんなどさくさに紛れて手を引くんじゃなくて
ゆっくり手を繋いで歩けたらいいのにな
少し混乱している小柳くんを横目に
駆け足で帰路についた
ーーーーーーーーーーー
ru視点
………. か、かわいいって言った?
何に? 俺に??
…いや、なわけなわけ 笑
…………… えっ ? あれ じゃあ何に?
目の前には俺しかいなかったし、
なんか他の人のことでも考えてて無意識に…
とか?
嫌だな、そうだったら。
勝手に想像して勝手にちくちくする
その時だった
しばらくあせあせしていた星導が
急いで帰ろう と俺の手をぎゅっと握って足早に帰ろうとする
てっきり 冷蔵庫開けっ放しだから先に帰ってるって意味だと思ったのに
ru「 … 、 … ?? 」
…、 待って。 俺今星導と、好きな人と手繋いでる?
ru「 えっ、まって、 星導 」
ほんとに俺かと思うほど
喉からは弱々しい声しか出てこない
多分混乱してるんだ
急に可愛いって目の前で呟かれて
ぎゅっと手を引かれて 。
ちょっと希望持っちゃってんのか
俺 。
なわけないとは分かりつつ
だったらいいのに って心臓の奥がじんと熱くなって緊張してくる
星導の家まであと5分と少しくらい
着く頃には溶けてるかもしれない
手汗やばい
ru「 …な、なんで手握ってんの…? 」
勇気を振り絞って聞く
声が震えて上手く出ない
こんなこと聞いたら、 離されちゃうかもしんない 。
何も聞かないが1番よかった
でも、 ちょっと
手汗まずい
焦ってんのばれる
耳あっつい
rb「 …………. 別にいいでしょ 。 」
ru「 …..っえ…? 」
離されない
むしろぎゅっと力を込められる
あ、やばい
今絶対顔赤い
病院でマスク貰ってくればよかった
星導の背中が大きい
手握られてるってだけなのに
なんでこんな
星導はそんなつもり無いかもしれないけど
なんか、なんか、
この先が、あるんじゃないかって
思えてしまって
数パーセントのものだけど
可能性なんて無いに等しいけど
やめろよ
希望持たせてくんな
まずい
そろそろ星導の家なのに
顔の熱が引かない
見なくてもわかるくらいに俺の顔多分すごい赤い
汗やばいし
手繋いでるだけなのに
緊張しすぎて涙が滲んでくる
お願い
まだこっち向かないでくれ
頼む
rb「 もっと近かったらいいのになー 」
こっち向くな
片手握られてるし
もう片方は鞄持ってるし
隠せないから
ru「 …. ッ、 」
rb「 … 着きましたよ
小柳 … く ……. 」
やめろ
お願いだから目逸らしてくれ
ru「 … 今、こっち見んな …. っ 」
必死に顔を逸らす
まじえぐいほんと
勝手に勘違いして赤面してるとか
気持ち悪いにも程があんだろ
rb「 … 小柳くん 」
ru「 … んだよ 」
rb「 …俺 聞きたいことがあるんです 」
星導はそう一言だけ言うと、
俺の頬を手のひらで撫でて
家の中に俺を招き入れた
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ru視点
少しだけ無言の時間が続いた
rb「 このお茶、 お客様がくれたんです。 イギリスに住むコレクターだそうで 。 向こう人気ブランドのお茶なんですよ 美味しいでしょ ? 」
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ru「 あっつ… これ熱すぎだろ 」
rb「 えぇ?80度がベストでしょ 」
ru「 んや、70がギリ 」
rb「 猫舌ですねぇ 」
星導は話すのが得意だし
俺も普段任務がない時は配信してる身だし
気まずさがあっても不思議と会話は途切れない
こういうところが居心地がいいと感じる
rb「 でさぁ、小柳くんが死にかけたから、
カゲツが泣いちゃって 。 ライも泣きそうだったよ 」
ru「 へぇ お前は? 」
rb「 えー?るべち耳聞こえなーい 」
ru「 ハゲタコ 」
rb「 やーんさいてー! 」
ru「 聞こえてるやんけ 」
不思議とさっきの気まずさも薄れて
つくづくこいつの空気作りに感心する
楽しく話していると
急に改まったように
星導が息を吐いた
rb「 じゃあそろそろ本題、いいですか? 」
また心臓がどくんと脈打った
本題ってなんのことなのかわかんないけど
なんか重要なことの気がして
星導から目が離せなくなる
ru「 おん… 本題ってなんなの 」
rb「 …… 心して聞いてくださいね? 」
もごもごする星導
こんな勿体ぶるのは珍しい
rb「 あのさ まず小柳くんが倒れた時
病院に運んだの俺なんですけど、 」
ru「 …うん、それは聞いたけど … 」
改められると結構恥ずい
ほんと何してんだろうな俺
rb「で、運んでる時
小柳くんは記憶ないと思うんだけど
俺にさ、一言だけ言ったんだよね 」
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rb「 ……『 好き 』って 。 」
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ru「 ……………… は ? 」
rb「 ………勘違いだったら、ほんとごめんなさい 」
好き?
寿司?
いや、 好きって言ったはず
すき
suki?
鋤?
好き?
Love?
俺が…… ?
ru「 ほ、しるべ、に … ? 」
一瞬顔にぶわっと血がのぼって
潮のようにさぁっと引いていく
こく、と頷く星導を見て
冷静になろうともなれない俺の頭は
既に理解しているんだろう
俺が運ばれてる時、なにか言ったような気がする
大事なことのような気がする…とは、確かに思ってたけど
星導に無意識に
好きって、こ、こここ告白 、 した?
いや意識ないからノーカン?
気のせいじゃない?って、言った方がいいのか
汗が止まらない
また顔にぶわっと血が上ってくる
まず、
ru「 … ちょ、っと、まってよ…ぉ… 」
人生最悪の日だ
こんな形で、バレて終わるのか
動けない
がちがちに固まって
視界がゆらりと滲んだ
rb「 えっ、小柳くん ?! 」
ru「 ~~~っ、…… っく、っ、 」
だめだ 泣くな泣くな泣くな泣くな
情けないだろ
まだバレたって、確定したわけじゃない
rb「 、小柳くん 」
こっちに寄ってこようとする星導を片手で制して 片腕で顔を覆い隠す
ru「 ご、ごめん 、その、あの、 」
絶対引かれたし
好きじゃない奴が勝手に告白して勝手に振られて勝手に泣いてるとこなんて
めんどくさいったらありゃしないよな
さっきまで楽しく話してたのに
もうこれからどんな顔して会えばいいんだよ
少しの間 また無言が挟まる
… これが最後になっちゃうのか
俺 いっそここで全部言って、ライの家に無理にでも泊めてもらおうかな
どうせ振られんなら、ここで終わりなら
どうせバレてんなら
ru「 ……すきだよ 」
rb「 … えっ? 」
ru「 … だから !!好きだって言ってんだろ!!お前が記憶無くす前からっ ずっと諦められなくてさ!!話上手なとこも!嘘つきだけど優しいとこも!顔も声も全部… ! 」
あーあ、俺のバカ
もっと気まずくなるに決まってんのに
ru「 …………… はは、 」
少し冷静になると
じわっと涙が滲んできた
ぽたっと手の甲におちる
rb「 …っ あの! 」
ru「 … 俺、ライにでも慰めてもらってくるわ、 じゃあな、 」
十中八九ごめんなさいだろうが それも遮って玄関に向かう
ライなら、きっと親身になってくれるだろう
そう思って ドアノブに手をかけようとした時 星導が口を開いた
rb「 待って 小柳くん 」
反射的に、ぱっと振り返った
ru「 …っ、 なんだ …ょ………… んむっ 」
…………………
何
何か、 くちびる
え、 は、 なに?
なんでこんな顔近いの
ほんのりとしたダリアの
星導の匂いがする
ru「 … は、 ぇ …… っ ? 」
rb「 … 」
rb「 … 好きな人が頑張って想い伝えてくれたのにさ、 他の男のとこ行かせるわけないじゃん 。 」
ru「 …… まっ、ぇ、 何、言って 、 」
いま、 好きな人 って 言った ?
ぎゅうっと、暖かくて心地良い温もりに包まれた
rb「 … 先に、言っとくべきでした 。
……俺、小柳くんのこと好きなんですよ 」
ru「 … え、 は …… ? 」
好き
星導が、俺を ?
本当に?
滅多に顔色さえ変えなかったのに
堪えきれない涙が溢れて溢れて止まらない
ru「 … 嘘、つくなよ 、 」
rb「 っ、w 嘘じゃないですよ ほら、 」
ちゅっ
また短いリップ音が響いて
びっくりして口を少し開けたところに
ぬるっと星導の舌が入ってくる
ru「 んっ… ?! /// ぁ、っう っ 」
更に俺の頭をおかしくしていく
ru「 んっ、えっ、ぅ 」
なんだか頭がふわふわする
前体調不良でふわふわしてた時とはまた別の感覚だった
視界が歪む
水の膜がゆらりゆらりと波紋を刻む
rb「 …もう、 小柳くんって、意外と表情豊かですよね 」
星導はそう言って俺の涙を舌ですくう
rb「 そういうとこ、好きですよ 」
ru「 ~~っ、 ! // … ほんと恥ずい奴 …// 」
星導をじっと睨みつける
そんな俺をまるで本当に待ち遠しかったとでも言うような眼差しで見つめて、堪えきれない笑みをにま、と浮かべている
rb「 … じゃあ、改めて 」
星導は俺を近くのソファに座らせて、
目の前にすっとしゃがんで、膝立ちになる
今から何されるか何となく予想が着いてしまって
ぴし、と自然に背筋が伸びた
すらっと指の長い手のひらを
俺に向かって差し出される
rb「 … 小柳くん、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺と付き合ってくれますか? 」
ru「 …………… /// 」
こんなどこぞの少女漫画みたいな展開
実在するなんて思ってなかった
なんか、プロポーズされてるみたい
って何考えてんだ俺
いくら気を紛らわせたって心臓のバクバクが止まらない
でも無理なんて言うわけない
なんて言ったらいいんだろう
ru「 ……… もちろん 、… っ、// 」
ここでほんとなら、よろしくお願いしますとか
言うのが普通なのかもしれないけど
生憎ながら俺の口からは
やっぱりプライド混じりの返答しか出てこなかった
言い直した方がいいかな
とか思ってたその時
星導がまた俺をぎゅうっと強く抱きしめる
ru「 っう ! … 、w なんだよ、/ 」
rb「 … はぁ~~~、、もうほんとに、一生離しませんからね 」
ru「 … // 、… 」
こんくらいは、 俺も
ru「 … 俺だって、離さないし 」
対抗するようにぽそっと呟くと
星導が俺の肩に頭をぐりぐりと押し付けてくる
ru「 … ぅお、 …w 、 くすぐったい 」
rb「 ふふ、 」
一気に緊張が抜けて
急に体の力がふっと無くなる
その途端
ぐぅーーー
と俺の腹が食べ物を求めて鳴いた
ru「 あ。 」
rb「 あはは っ w 小柳くん腹ぺこじゃん 」
ru「 うっせぇなぁ…// 」
rb「 今日の夕飯、唐揚げにしましょっか
ウェンに作り方教わったんです。好きでしょ?唐揚げ 。 」
ru「 !おう 、俺も手伝う 」
rb「 よし、そうと決まれば作るか ー 」
ru「 うい 」
今日は色んなことがありすぎて
一生分の緊張と驚愕と喜びが込められた1日だったと思う
いつか俺ももっと素直になって、
いっぱいいっぱい星導に気持ち伝えられたらいいなー、 なんて
ーーーーーーーーーーーーー
てるです
長くなってしまって申し訳ありません!
次回からはrbruの関係が変わる編に引き続き、
本格的にいちゃいちゃを出そうかなと思います
過激も入ってくるでしょう。
別の短編集ではリクエストも募集しているので、是非 。
ではまた ! 次回のいちゃいちゃ何させようかな!!